このセクションでは、Software AG Editor に用意されている各メインコマンドについて簡単に説明し、コマンド構文の概要を示します。
メインコマンドの使用に関する全般的な情報については、「コマンドの使用」を参照してください。
このセクションで使用されている構文記号の説明については、『システムコマンド』ドキュメントの「システムコマンド構文」を参照してください。
注意:
接頭辞エリアに行番号が表示される場合、画面の列 8 が編集エリアの列 1 に対応します。 このことは、メインコマンドで列を指定する場合に重要となります。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
ADVANCE |
|
このコマンドは、行の更新後にカーソルを次の行に自動的に移動するかどうかを指定するために使用します。
ON |
カーソルは更新後に次の行に移動します。 |
---|---|
OFF
|
カーソルは更新後に次の行に移動しません。 |
PAGE
|
更新後に、カーソルのある行は編集エリアの一番上に配置されます。 |
条件を指定せずに ADVANCE
コマンドが発行された場合は、ADVANCE ON
として解釈されます。 デフォルト設定は ADVANCE ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
AORDER |
|
このコマンドは、設定されている境界内でテキストの位置を自動的に調整するかどうかを指定するために使用します。
条件を指定せずに AORDER
コマンドが発行された場合は、AORDER ON
として解釈されます。 基本設定は、プロファイルを編集して変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
AUTOREN |
|
PDS メンバおよびシーケンシャルデータセットのみ。 このコマンドは、RENUMBER
機能を自動的に有効にするかどうかを指定するために使用します。
条件を指定しないで AUTOREN
コマンドを発行した場合は、AUTOREN ON
コマンドとして解釈されます。 基本設定は、プロファイルを編集して変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
|
|
このコマンドは、END
コマンドを発行したときに自動的に SAVE
コマンドを実行するかどうかを指定するために使用します。
条件を指定せずに AUTOSAVE
コマンドが発行された場合は、AUTOSAVE ON
コマンドとして解釈されます。 デフォルト設定は AUTOSAVE ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
BNDS |
|
このコマンドは、特定のコマンドの影響を特定の列の範囲に制限するために使用します。
範囲の制限は、メインコマンド FIND
、CHANGE
、CENTER
、ORDER
、JLEFT
、JRIGHT
、および対応する行コマンド(TC
、TO
、LJ
、RJ
など)に適用されます。
n
|
左境界を配置する列の番号。 |
---|---|
m
|
右境界を配置する列の番号。 |
n
と m
が省略されると、編集エリアの最初の列と最後の列に境界が設定されます。
現在の境界設定を確認するには、BNDS
行コマンドを発行します。
BOTTOM |
このコマンドは、編集対象のオブジェクトの終了位置にスクロールするために使用します。
CANCEL |
現在の編集セッション中に行われた変更内容をすべてバックアウトし、エディタを終了します。 最後のデータ保存後に加えられた変更は失われます。
CAPS |
|
このコマンドは、大文字変換のオンとオフを切り替えるために使用します。
ON |
データは大文字に変換されます。 |
---|---|
OFF
|
データは変換されません。つまり、入力したときのまま維持されます。 |
PGM
|
データは大文字に変換されます(コメントを除く。コメントは入力されたときのまま維持)。 |
パラメータを指定せずに発行する CAPS
コマンドは、CAPS ON
と同じ効果があります。 デフォルトは CAPS ON
です。 この設定を変更するには、プロファイルを編集します。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
CENTER |
|
このコマンドは、データを中央揃えにするために使用します。
ALL |
すべての行のデータを中央揃えにします。 |
---|---|
n
|
行 n から最終行までのデータを中央揃えにします。
|
n
m
|
行 n から行 m までのデータを中央揃えにします。
|
CENTER
コマンドは、メインコマンド BNDS
を使用して設定されている水平方向の境界内にのみ適用されます。
中央揃えには、行コマンド TC
および TCC
を使用することもできます。
|
|
|
||||||||||||||
|
|
|
|
|
このコマンドは、文字列(string1
)を別の文字列(string2
)に置換するために使用します。
アポストロフィを string1
または string2
の一部として使用するには、2 つのアポストロフィを入力する必要があります。
置換する文字列(string1
)は、次のセクションで説明している方法で指定できます。
T'string1' |
文字列が大文字か小文字かに関係なく、string1 を置換します。
これがデフォルトです。 |
---|---|
'string1' |
T'string1' と同じです。
|
C'string1 '
|
指定した文字列に完全に一致する場合にのみ string1 を置換します。
|
X'string1' |
指定した 16 進数文字列 string1 に対応する文字列を置換します。 この文字列を 16 進数文字列 string2 で置換します。
|
P'string1' |
次のワイルドカード文字を含む string1 を置換します。
|
* |
前のコマンド(FIND 、CHANGE 、EXCLUDE など)で指定された文字列を使用します。
|
.X |
詳細については、「行指定」を参照してください。 |
.X .Y |
|
|
詳細については、「列指定」を参照してください。 |
|
詳細については、「操作の方向」を参照してください。 |
|
詳細については、「特殊なオカレンス」を参照してください。 |
|
詳細については、「表示されている行または表示されていない行」を参照してください。 |
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
CHANGE
コマンドの実行を繰り返すには、RCHANGE
コマンドを使用します。
データ全体から文字列を検索し、他の文字列で置換するかどうかをオカレンスごとに決定する場合は、コマンド FIND
、CHANGE
、RFIND
、および RCHANGE
を組み合わせて使用します。
最初に、文字列を検索します。
FIND 'string'
文字列が見つかったら、以下のいずれかを選択できます。
繰り返す場合:
CHANGE 'string' 'new-string'
FIND
コマンドを繰り返して文字列の次のオカレンスを検索する場合:
RFIND
文字列の次のオカレンスが見つかった場合は、さらに以下のいずれかを選択できます。
CHANGE
コマンドを繰り返して置換する場合:
RCHANGE
FIND
コマンドを繰り返して文字列の次のオカレンスを検索する場合:
RFIND
CHG 'LOW' 'HIGH'
このコマンドは、LOW
の最初のオカレンスを HIGH
に置換します(大文字か小文字かは考慮されません)。
CHG C'OPS' 'SPF' .X .Y 28 32 ALL
このコマンドは OPS
(完全に一致する必要があります)を SPF
に変更します。.X
および .Y
のラベルが付けられた行のブロックの列 28~32 で、すべてのオカレンスが変更されます。
CHG C'NAME' 'APPL' .X .Y ALL PREFIX NX
このコマンドは、.X
および .Y
とラベル付けされたブロック内のすべての表示されている行で、接頭辞 NAME
(完全に一致する必要があります)のすべてのオカレンスを APPL
に変更します。
CHG * 'NEW'
このコマンドは、最後の CHANGE
コマンドで指定された文字列の次のオカレンスを、文字列 NEW
で置換します。
CHG 'OLD' *
このコマンドは、文字列 OLD
の次のオカレンスを、最後の CHANGE
コマンドで指定されたものと同じ新しい文字列で置換します。
COLS |
|
このコマンドは、編集エリア上部に行を表示して列位置を示します。
列位置の表示には、COLS
行コマンドも使用できます。
CURSOR |
このコマンドは、次に Enter キーを押したときにカーソルをコマンド行に戻します。
CWINDOW |
|
このコマンドは、コマンドパラメータに従ってデータウィンドウをコピーするために使用します。
n
|
データウィンドウを挿入する行の番号。 |
---|---|
m
|
データウィンドウを挿入する列の番号。 |
DELETE |
|
|
|
|
|
|
このコマンドは、行を削除するために使用します。
次のセクションで説明しているように、指定した文字 string
を含む行だけを削除するように指定できます。
T'string' |
文字列が大文字か小文字かに関係なく、string を含む行を削除します。 これがデフォルトです。
|
---|---|
'string' |
T'string' と同じです。
|
C'string' |
指定した文字列に完全に一致する string を含む行を削除します。
|
X'string' |
指定した 16 進数文字 string に対応する文字列を含む行を削除します。
|
P'string' |
次のワイルドカード文字を持つ string を含む行を削除します。
|
* |
前のコマンド(FIND 、CHANGE 、EXCLUDE など)で指定した検索文字列を使用します。
|
.X |
詳細については、「行指定」を参照してください。 |
.X .Y |
|
|
詳細については、「列指定」を参照してください。 |
|
詳細については、「操作の方向」を参照してください。 |
|
詳細については、「特殊なオカレンス」を参照してください。 |
|
詳細については、「表示されている行または表示されていない行」を参照してください。 |
パラメータを指定せずに DELETE
コマンドを入力すると、現在の行が削除されます。
行の削除には、行コマンド D
、Dn
、および DD
も使用できます。
DEL C'NAME' 1 20 ALL PREFIX NX
このコマンドは、文字列 NAME
が列 1~20 にある場合に、単語の接頭辞として NAME
(ここのとおりに大文字)を含む表示されている行をすべて削除します。
DEL C'Abc' .X .Y 10 30 ALL
このコマンドは、.X
と .Y
でラベル付けされた行のブロック内で列 10~30 にある文字列 Abc
(完全に一致する必要があります)を含むすべての行を削除します。
DOWN [n] |
このコマンドは、データを下向きにスクロールするために使用します。
n
パラメータは、下向きにスクロールする行数を指定します。 n
を省略した場合、スクロール量はスクロールモードで決まります。
DWINDOW |
このコマンドは、最後に定義したデータウィンドウを削除するために使用します。
EMPTY
|
|
このコマンドは、空行の削除をエディタで制御します。
OFF |
空行は削除されません。 |
---|---|
ON
|
空行は削除されます。 |
パラメータを指定しないで EMPTY
を入力すると、EMPTY ON
として解釈されます。 デフォルト設定は EMPTY OFF
です(空行の削除なし)。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
すべての変更内容も含めてデータを保存し、Software AG Editor を終了します。
コマンドのフォーマットは次のとおりです。
END |
AUTOSAVE
が OFF
に設定されているときにデータを変更した場合は、SAVE
コマンドと CANCEL
コマンドのどちらを発行するかを尋ねられます。
ESCAPE |
|
[character ]
|
このコマンドは、データの最初の列に入力する行コマンドの先頭に付くエスケープ文字を有効または無効にします。
character
パラメータは、使用する特殊文字です。 デフォルトのエスケープ文字はピリオド(.)です。
パラメータを指定せずに ESCAPE
コマンドを発行すると、ESCAPE ON
として解釈されます。 デフォルトは ESCAPE OFF
です。 プロファイルを編集して変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
|
|
|
|
|
|
このコマンドは、行が表示されないようにするために使用します。
次のセクションで説明しているように、指定した文字 string
を含む行だけを非表示にするように指定できます。
T'string' |
文字列が大文字か小文字かに関係なく、string を含む行を非表示にします。 これがデフォルトです。
|
---|---|
'string' |
T'string' と同じです。
|
C'string'
|
指定した文字列に完全に一致する string を含む行を非表示にします。
|
X'string' |
指定した 16 進数文字 string に対応する文字列を含む行を非表示にします。
|
P'string'
|
次のワイルドカード文字を持つ string を含む行を非表示にします。
|
*
|
前のコマンド(FIND 、CHANGE 、EXCLUDE など)で指定した検索文字列を使用します。
|
.X |
詳細については、「行指定」を参照してください。 |
.X .Y |
|
|
詳細については、「列指定」を参照してください。 |
|
詳細については、「操作の方向」を参照してください。 |
|
詳細については、「特殊なオカレンス」を参照してください。 |
パラメータを指定せずに EXCLUDE
コマンドを入力すると、現在の行が非表示になります。
非表示の行を再表示するには、メインコマンド INCLUDE
を使用します。
EX 10
このコマンドで行 10 が非表示になります。
EX C'NAME' .X ALL PREFIX
このコマンドによって、.X
でラベル付けされた行以降で、単語の接頭辞として NAME
(このとおりに大文字)を含む行がすべて非表示になります。
FIND |
|
|
|
|
|
|
このコマンドは、特定の文字 string
を検索するために使用します。 カーソルは、最初に検出した string
の開始位置に配置されます。 string
を含む行が非表示の場合は、検出時に表示されます。
アポストロフィを string
の一部として使用するには、2 つのアポストロフィを入力する必要があります。
string
は、次のセクションで説明している方法で指定できます。
T'string' |
文字列が大文字か小文字かに関係なく、string を検索します。 これがデフォルトです。
|
---|---|
'string'
|
T'string' と同じです。
|
C'string'
|
指定した文字列に完全に一致する string を検索します。
|
X'string'
|
指定した 16 進数文字 string に対応する文字列を検索します。
|
P'string'
|
次のワイルドカード文字を含む string を検索します。
|
*
|
前の FIND コマンドで指定した string を検索します。
|
.X |
詳細については、「行指定」を参照してください。 |
.X .Y |
|
|
詳細については、「列指定」を参照してください。 |
|
詳細については、「操作の方向」を参照してください。 |
|
詳細については、「特殊なオカレンス」を参照してください。 |
|
詳細については、「表示されている行または表示されていない行」を参照してください。 |
FIND
コマンドは、次の点で LOCATE
コマンドと異なります。
FIND
コマンドはテキスト検索で有効である一方、行番号や行ラベルの検索には主に LOCATE
コマンドが使用されます。
LOCATE
コマンドは、エディタの 1 列目以降にある大文字のテキストのみを検索します。 また、文字列を検索するには、エディタ内のデータがアルファベット順になっている必要があります。
LOCATE
コマンドで行が検出されると、カーソルが接頭辞エリアに置かれ、行がエディタの上部に配置されます。FIND
コマンドでは、検索された文字列にカーソルが置かれ、行は必ずしもエディタの上部に配置されません。
FIND
コマンドの実行を繰り返すには、RFIND
コマンドを使用します。
F C'NAME' .X .Y ALL PREFIX X
このコマンドは、.X
および .Y
で示されたブロック内の非表示の行で、単語の接頭辞として NAME
(完全に一致する必要があります)を含むオカレンスをすべて検索します。
F C'HILITE' X PREV
このコマンドは、非表示の行で、HILITE
(完全に一致する必要があります)の前のオカレンスを検索します。
F P'RCV#' .X .Z 20 30
このコマンドは、RCV
で始まり 4 番目の文字が数値である 4 文字の文字列を検索します。 .X
および .Z
で示された行のブロックの列 20~30 内を検索します。
F X'6C' SUFFIX NX
このコマンドは、16 進表記が 6C
である文字を検索します。 この文字が単語の末尾にあるオカレンスのみ検出されます。 この検索は、非表示ではない行についてのみ有効です。
F '''w'
このコマンドは文字列 'w
を検索します。
F 'r''w'
このコマンドは文字列 r'w
を検索します。
F ''''
このコマンドはアポストロフィを検索します。
FIX |
|
n |
このコマンドは、右向きにスクロールしたときに表示したままにしておく列(列 1 から開始)の数 n
を指定するために使用します。 デフォルト設定は FIX OFF 000
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
HEX |
|
このコマンドは、16 進表示モードのオンとオフを切り替えるために使用します。
デフォルト設定は HEX ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
INCLUDE |
|
|
|
|
|
このコマンドは、EXCLUDE
コマンドによって非表示になった行を再表示するために使用します。 このコマンドは EXCLUDE
コマンドと同じパラメータを使用します。
パラメータを指定せずに INCLUDE
コマンドを入力すると、非表示のブロックの最初の行が含まれます。
IN C'NAME' .X ALL PREFIX
このコマンドは、.X
というラベルが付けられた行以降で、単語の接頭辞として NAME
(入力した文字列に完全に一致)を含む非表示の行をすべて再表示します。
JLEFT |
|
このコマンドは、データを左詰めに整列するために使用します。
ALL |
すべての行のデータを位置合わせします。 |
---|---|
n
|
n 行から最後の行までのデータを位置合わせします。
|
n
m
|
n 行から m 行までのデータを位置合わせします。
|
JLEFT
コマンドは、メインコマンド BNDS
を使用して設定されている水平方向の境界内にのみ適用されます。
左詰めには、行コマンド LJ
および LJJ
を使用することもできます。
メインコマンド JRIGHT
も参照してください。
BNDS 10;JLEFT 15 20
行 15~20 で列 10 と画面右端の列の間にあるデータを、列 10 に左詰めにします。
JRIGHT |
|
このコマンドを使用して、データを右詰めに整列します。
ALL |
すべての行のデータを位置合わせします。 |
---|---|
n
|
n 行から最後の行までのデータを位置合わせします。
|
n
m
|
n 行から m 行までのデータを位置合わせします。
|
JRIGHT
コマンドは、メインコマンド BNDS
を使用して設定されている水平方向の境界内にのみ適用されます。
右詰めには、行コマンド LJ
および LJJ
も使用できます。
メインコマンド JLEFT
も参照してください。
BNDS 4 40;JRIGHT 6 18
行 6~18 で列 4 と 40 の間にあるデータを列 40 に右詰めにします。
BNDS 10;JRIGHT 15
行 15 の列 10 の右にあるデータを編集画面の右端の列に右詰めにします。
JUSTIFY
|
|
このコマンドは、行コマンド TO
および TOO
の行揃えモードを設定するために使用します。
TO
および TOO
は、データ行を次の行と連結するために使用します。 どちらのコマンドも、メインコマンド BNDS
を使用して設定されている水平方向の境界内にのみ適用されます。
LEFT |
データを左境界に整列します。 |
---|---|
RIGHT
|
データを右境界に整列します。 |
BOTH
|
データを左右の境界に整列します。 |
これらのコマンドを使用して、列 10 と列 60 に水平方向の境界を設定し、左詰めを有効にします。
BNDS 10 60;JUSTIFY LEFT
TO
行コマンドを使用して行をマークする(または TOO
行コマンドを 2 回使用して行のブロックをマークする)と、マークされた行(または行間)で列 10 と列 60 の間のデータが列 10 に左詰めになります。
LABEL .label |
このコマンドは、指定した .label
で現在の行(つまり、現在編集エリアの最上位にある行)をマークするために使用します。
label
には、1~4 文字の英文字列を指定できます。
現在の行に .X
でラベルを付けるには、次のコマンドを入力します。
LABEL .X
行のブロックに 2 つのラベルを付けることもできます。 例えば、ラベル .X
および .Y
でブロックをマークするには、上記の例に示すように、まず現在の行を .X
でマークします(現在の行が、マークするブロックの先頭行と想定)。次に、ブロックの最終行が現在の行になるまでスクロールし、コマンド LABEL .Y
を発行してこの行を .Y
でマークします。
また、行をラベルでマークするために、行コマンド .label
も使用できます。「行コマンドの概要」セクションを参照してください。
LC |
|
|
|
|
|
|
このコマンドは、1 行以上の行を小文字に変更するために使用します。
指定した文字 string
を含む行だけを小文字に変更するように指定できます。 アポストロフィを string
の一部として使用するには、2 つのアポストロフィを入力する必要があります。
string
は、次のセクションで説明している方法で指定できます。
T'string' |
文字列が大文字か小文字かに関係なく、string を含む行を変更します。 これがデフォルトです。
|
---|---|
'string'
|
T'string' と同じです。
|
C'string'
|
指定文字列に完全に一致する string を含む行を変更します。
|
X'string'
|
指定した 16 進数文字 string に対応する文字列を含む行を変更します。
|
P'string'
|
次のワイルドカード文字が指定された string を含む行を変更します。
|
*
|
文字列を指定した前のコマンドで使用された string を含む行を変更します。
|
.X |
詳細については、「行指定」を参照してください。 |
.X .Y |
|
|
詳細については、「列指定」を参照してください。 |
|
詳細については、「操作の方向」を参照してください。 |
|
詳細については、「特殊なオカレンス」を参照してください。 |
|
詳細については、「表示されている行または表示されていない行」を参照してください。 |
パラメータを指定せずに「LC
」コマンドを入力すると、現在の行が小文字に変更されます。
LC C'NAME' .X .Y ALL PREFIX NX
このコマンドは、.X
および .Y
というラベルのブロック内の、表示されているすべての行のうち、単語の接頭辞として文字列 NAME
(ここに入力されているとおりの大文字)を含む行を小文字に変更します。
LEFT |
|
このコマンドは、データを左にスクロールします。
n
|
列を n 列左にスクロールします。
|
---|---|
LEFT
|
列を可能なだけ左にスクロールします。 |
n
または LEFT
を省略した場合、スクロール量はスクロールモードで決まります。
LIMIT [n] |
このコマンドは、FIND
コマンドまたは RFIND
コマンドで検索する行の最大数を指定するために使用します。 n
パラメータは、検索する行数です。 この設定は、プロファイルを編集して変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
[LOCATE ]
|
|
このコマンドは、特定の行を編集エリアの上部にスクロールする(つまり現在の行にする)ために使用します。
このコマンドでは、次のオプションを使用できます。
0 |
データの先頭行を現在の行にします。 |
---|---|
n |
行 n を現在の行にします。
|
.label |
.label というラベルの行を現在の行にします。
|
LOCATE
コマンドは、次の点で FIND
コマンドと異なります。
FIND
コマンドはテキスト検索で有効である一方、行番号や行ラベルの検索には主に LOCATE
コマンドが使用されます。
LOCATE
コマンドは、エディタの 1 列目以降にある大文字のテキストのみを検索します。 また、文字列を検索するには、エディタ内のデータがアルファベット順になっている必要があります。
LOCATE
コマンドを使用して行を検索した場合、カーソルは接頭辞エリアに置かれ、その行が編集エリアの最上位に配置されます。FIND
コマンドを使用した場合、カーソルは検索された文字列の上に置かれますが、その行は必ずしも編集エリアの最上位に配置されません。
LOC 32
行番号 32 が編集エリアの最上位に配置されます。
32
上記と同様です。
LOC .X
.X
というラベルが付けられた行が編集エリアの最上位に配置されます。
LOG |
|
このコマンドは、ログファイルを有効または無効にします。
ログファイルは、セッションが開始してからエディタで行ったすべての変更の履歴です。 ログファイルが有効になっているときは、Enter キーを押すごとに、前回 Enter キーを押してから加えられた変更がログファイルに記録されます。 UNDO
コマンドを使用すると、編集セッションの開始以降に加えられた変更を連続的に取り消すことができます。 設定を変更するには、プロファイルを編集します。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
重要:
編集を開始する前に、LOG
が有効であることを確認してください。
MASK |
|
このコマンドは、マスク機能を有効または無効にします。 マスク機能がアクティブの場合、エディタで行を挿入するたびに、定義済みのテキスト行が空行の代わりに入力されます。 マスク行は MASK
行コマンドを使用して定義します。 マスク機能は、同じコード行または非常に似たコード行を複数記述する必要があるときに役に立ちます。
マスク機能の使用方法の詳細については、「マスク行を定義および使用するには」を参照してください。
デフォルト設定は MASK OFF
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
MWINDOW |
|
このコマンドは、コマンドパラメータに従ってデータウィンドウを移動するために使用します。
n
|
データウィンドウを挿入する行の番号。 |
---|---|
m
|
データウィンドウを挿入する列の番号。 |
NULLS |
|
このコマンドは、データ行に空文字を挿入するかどうかを指定するために使用します。
ON |
各行の末尾には空文字が挿入されます。 |
---|---|
OFF
|
行には空文字は挿入されません。 |
デフォルト設定は NULLS ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
ORDER |
|
このコマンドは、データ行を連結するために使用します。
ALL |
すべての行を連結します。 |
---|---|
n
|
n 行から最後の行までを連結します。
|
n
m
|
n 行から m 行までを連結します。
|
ORDER
コマンドは、メインコマンド BNDS
を使用して設定されている水平方向の境界内にのみ適用されます。
設定されている境界内で行が連結され、可能な限り多くの文字が挿入されます。1 行に収まらない単語は次の行に自動的に配置されます。
データ行の連結には、行コマンド TF
、TO
、および TOO
も使用できます。
POWER |
このコマンドは、エディタをテキスト入力モードに切り替えます。 1 行以上のテキスト行を入力できる空白画面が表示されます。 入力後に Enter キーを押すと、テキストは編集エリアの最初の行に挿入されます。
PROFILE [n] |
このコマンドは、エディタプロファイルを編集画面の上部に表示します。
n
を使用して、表示する追加の行を指定します。 n
の設定可能値を以下に示します。
6 |
エディタプロファイルおよびすべてのタブ位置(TABS コマンドで指定)を表示します。
|
---|---|
7
|
6 と同じ内容に加えて、マスク行(MASK コマンドで指定)を表示します。
|
8
|
7 と同じ内容に加えて、境界(BNDS コマンドで指定)を表示します。
|
9
|
8 と同じ内容に加えて、列番号(COLS コマンドで指定)を表示します。
|
PROTECT
|
|
このコマンドは、接頭辞エリアを保護するために使用します。 接頭辞エリアが保護されているときに行コマンドを入力するには、編集エリアの列 1 にエスケープ文字に続けて行コマンドを入力します。
INS |
行挿入コマンドを使用するとき、追加した行の接頭辞エリアを保護します。 |
---|---|
ON
|
保護を有効にします。 |
OFF
|
保護を無効にします。 |
デフォルト設定は PROTECT ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
RCHANGE |
このコマンドは、最後の CHANGE
コマンドを繰り返します。
RECOVERY
|
|
[n] |
このコマンドは、現在の編集セッションのリカバリ機能を有効または無効にするために使用します。 また、チェックポイントの保存が実行されるまでに行う更新の回数も指定できます。
パラメータ n
を使用する場合は、チェックポイントの保存が実行されるまでに行う行の更新回数を指定します。
デフォルト設定は RECOVERY ON
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
RENUMBER
|
|
PDS メンバおよびシーケンシャルデータセットのみ。 パラメータに従って、編集エリアの行番号を再設定するよう指定します。
ON |
番号の再設定を有効にします。 |
---|---|
OFF
|
番号の再設定を無効にします。 |
n1
|
設定する番号の増分(デフォルトはエディタプロファイルで設定) |
n2
|
新しい行番号の開始列(デフォルト:73) |
n3
|
新しい行番号の終了列(デフォルト:80) |
行番号の再設定を無効にする方法については、UNREN
コマンドの説明を参照してください。
RESET |
このコマンドは、すべての保留状態の行コマンドをリセットし、すべての行ラベルを削除します。
RFIND |
このコマンドは、最後の FIND
コマンドを繰り返します。
RIGHT |
|
このコマンドは、データを右にスクロールします。
n
|
列を n 列右にスクロールします。
|
---|---|
RIGHT
|
列を可能なだけ右にスクロールします。 |
n
または RIGHT
を省略した場合、スクロール量はスクロールモードで決まります。
SORT [n
m] |
|
|
SORT
コマンドは、エディタ内の行を昇順または降順のアルファベット順にソートします。 条件を指定せずに SORT
コマンドを実行すると、オブジェクトのすべてのデータが昇順にソートされます。
n
m
|
列 n から m までをソートします。
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---|---|
.X |
.X というラベルの行からオブジェクトの末尾までソートします。
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.X .Y |
.X というラベルの行から .Y というラベルの行までソートします(.X および .Y は 4 文字以内の任意の文字列)。
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A
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データを昇順にソートします(A から Z)。 |
D
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データを降順にソートします(Z から A)。 |
TABS |
ON [tab-character] |
|||||||
OFF |
||||||||
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[tab-character] [column...] |
このコマンドは、タブの設定を制御するために使用します。
コマンド TABS ON
または TABS OFF
を使用すると、論理タブ設定または物理タブ設定を有効または無効にできます。 タブ機能は、タブ設定を変更するどのコマンドでも有効にできます。
例えば、次のコマンドは、論理タブ機能を有効にし、論理タブ文字としてアンパサンド記号(&)を使用します。
TABS &
タブ位置は、TABS
コマンドを使用して設定します。 例えば、次のコマンドは列 10、20、および 30 にタブを設定します。
TABS 10 20 30
論理タブ文字をデータの前に挿入すると、データを入力して特定のタブ位置に自動的に移動できます。 タブ文字を 1 つ付けるとデータは次のタブ位置に移動し、タブ文字を 2 つ付けると 2 番目のタブ位置に移動します。
現在の TABS
コマンド設定を表示するには、メインコマンド PROFILE
を発行します。
現在のタブ位置を表示するには、TABS
行コマンドを発行します。
デフォルト設定は TABS OFF
です。プロファイルを編集すると、この設定を変更できます。「エディタプロファイルの設定」を参照してください。
タブ位置の他に、TABS
コマンドでは次のパラメータを指定できます。
LEFT |
タブ位置で左詰めにデータを配置します。 |
---|---|
RIGHT |
タブ位置で右詰めにデータを配置します。 |
DECIMAL |
データ内の小数点がタブ位置になるように、データを配置します。 |
特定の列でデータのタブ設定を行うために、複数のタブ文字を使用できます。このためには、TABS
行コマンドを発行し、タブ位置を示す各アスタリスク(*)の位置に別の特殊文字を入力します。 入力の先頭にこれらの特殊文字のいずれかを付けると、該当する列にタブ設定されます。 各タブ文字の後ろに L
(LEFT
)、R
(RIGHT
)または D
(DECIMAL
)を入力すると、タブ位置のデータの配置を指定できます。
注意:
タブの詳細な使用手順と使用例については、「物理タブと論理タブの使用」も参照してください。
TOP |
このコマンドは、編集対象のオブジェクトの開始位置にスクロールするために使用します。
UC |
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|
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|
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UC
コマンドは、1 行以上の行を大文字に変換します。 LC
コマンドと同じパラメータが適用されます。 パラメータを指定せずに UC
コマンドを入力すると、現在の行が大文字に変更されます。
UNDO |
|
ログファイルが有効になっている場合(LOG
コマンドの説明を参照)、UNDO
コマンドは、前回 Enter キーを押してから加えられたすべての変更を取り消します。 UNDO
コマンドを繰り返し使用すると、連続的に行った変更が逆の順序で取り消されます。 この方法で、セッション開始時の元の状態にソースを戻すまで、1 つずつすべての変更内容を取り消すことができます。
UNDO
コマンドでは、次のパラメータを指定できます。
ALL |
現在の編集セッションで加えられたすべての変更が取り消されます。 |
---|---|
n |
最後の n 回の変更が取り消されます。
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UNREN [n m] |
行番号の再設定を無効にします。
n |
行番号の開始列を指定します(デフォルト:73)。 |
---|---|
m |
行番号の終了列を指定します(デフォルト:80)。 |
行番号の再設定を有効にする方法については、RENUMBER
コマンドの説明を参照してください。
UP [n]
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このコマンドは、データを上向きにスクロールします。
n
パラメータは、上向きにスクロールする行数を指定します。 n
を省略した場合、スクロール量はスクロールモードで決まります。
WINDOW l1 l2 |
|
このコマンドは、コピーまたは移動するデータウィンドウを定義するために使用します。 ウィンドウの開始行と開始列および終了行と終了列は、コマンドパラメータで指定します。 少なくとも l1
および l2
が必要です。
l1
l2 |
行 l1 の列 1 で始まり、行 l2 の最終列で終わるウィンドウを定義します。
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---|---|
l1 l2 n |
行 l1 の列 n で始まり、行 l2 の最終列で終わるウィンドウを定義します。
|
l1 l2 n
m |
行 l1 の列 n で始まり、行 l2 の列 m で終わるウィンドウを定義します。
|
指定した各ポイントの内側にあたるソースワークエリアのすべてのデータがウィンドウに含まれることに注意してください。 例については、「データを含むウィンドウのコピー」セクションを参照してください。
XSWAP |
このコマンドは、表示されている行と表示されていない行を切り替えるために使用します。 EXCLUDE
コマンドを使用すると、行は非表示になります。
さまざまなメインコマンドで使用できるオプションがいくつかあります。 これらのオプションについて、次の各セクションで説明します。
エディタには、コマンドの再表示機能が用意されています。コマンドの先頭にアンパサンドを 2 文字付けると(&&)、コマンドはコマンド行に表示されたままとなり、そのコマンドを削除または上書きするまでは、Enter キーを押すたびにそのコマンドが実行されます。
これらのオプションを使用して、コマンドの影響を特定の行範囲に制限できます。
.X |
コマンドは、.X というラベルの行から最後の行までの行のみに影響します。
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---|---|
.X .Y
|
コマンドは、.X というラベルの行から .Y というラベルの行までの行にのみ影響します。
|
X
および Y
には、1~4 文字の任意の英文字のラベルを指定できます(LABEL
コマンドを参照)。
これらのオプションを使用して、コマンドの影響を特定の列範囲に制限できます。 列番号は、実際のデータ列を指します。データの前にある行番号は数えません。 したがって、コマンドで列 1 を指定した場合、物理上、画面では 8 列目になることがありますが、実際に編集中のデータでは 1 列目となります。
n |
コマンドは、指定した string が列 n から始まる行にのみ影響します(つまり、string の最初の文字が列 n にあることが必要)。
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---|---|
n
m |
コマンドは、指定した string が、列 n と m の間の任意の位置にある行にのみ影響します。
|
次のオプションのいずれかを使用すると、表示されていない行のみまたは表示されている行のみがコマンドの影響を受けるように指定できます。
NX |
コマンドは、非表示ではない行のみ、つまり現在表示されている行にのみ影響します。 |
---|---|
X |
コマンドは、非表示の行のみ、つまり EXCLUDE コマンドで指定されている、現在表示されていない行にのみ影響します。 表示されていない行に対してメインコマンドの機能を実行した場合、その行は非表示のままです。
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次のオプションを使用すると、コマンドが実行される方向を指定できます。
NEXT |
コマンドは、指定された string が存在する次の行に影響します(カーソル位置から開始)。
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---|---|
PREV
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コマンドは、指定された string が存在する前の行に影響します。
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FIRST
|
コマンドは、指定された string が存在する最初の行に影響します。
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LAST
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コマンドは、指定された string が存在する最後の行に影響します。
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ALL
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コマンドは、指定された string が存在するすべての行に影響します。
|
これらのオプションを使用して、コマンドが、指定された string
の特殊なオカレンスのみに影響するかどうかを指定できます。
CHARS |
コマンドは、指定された string が存在する任意の行に影響します。
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---|---|
WORD
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コマンドは、指定された string が 1 つの語を形成する行にのみ影響します。
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PREFIX
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コマンドは、指定された string が 単語の先頭にある行にのみ影響します。
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SUFFIX
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コマンドは、指定された string が単語の末尾にある行にのみ影響します。
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