バージョン 4.2.5
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マップの初期化

このセクションでは、新しいマップまたはヘルプマップに設定(プロファイル)を定義する方法について説明します。

機能[Initialize New Map]または[Initialize a New Help Map]を選択した場合、最初に呼び出される画面は次の例に示す[Define Map Settings]画面です。

10:41:16               Define Map Settings for MAP                   2007-08-13
                                                                               
 Delimiters           Format                         Context                   
 -----------------    ---------------------------    --------------------------
 Cls Att CD  Del      Page Size ...... 23            Device Check .... ________
  T   D      BLANK    Line Size ...... 79            WRITE Statement   _       
  T   I      ?        Column Shift ... 0 (0/1)       INPUT Statement   X       
  A   D      _        Layout ......... ________      Help  ____________________
  A   I      )         dynamic ....... N (Y/N)        as field default N (Y/N) 
  A   N      ¬        Zero Print ..... N (Y/N)                                 
  M   D      &        Case Default ... UC (UC/LC)                              
  M   I      :        Manual Skip .... N (Y/N)       Automatic Rule Rank  1    
  O   D      +        Decimal Char ... .             Profile Name .... SYSPROF 
  O   I      (        Standard Keys .. N (Y/N)                                 
  D   D      $        Justification .. L (L/R)       Filler Characters         
  D   I      /        Print Mode ..... __            ------------------------  
                                                     Optional, Partial ....    
                      Control Var .... ________      Required, Partial ....    
                                                     Optional, Complete ...    
                                                     Required, Complete ...    
                                                                               
Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12---
      Help        Exit                                                  Let

デリミタクラス D は、Natural for MBCS がインストールされている場合にのみ表示されます(「デリミタ」を参照)。

[Define Map Settings]画面に含まれるセクションについては、次のセクションで説明します。


Delimiters

[Define Map Settings]画面の[Delimiters]セクションには、現在のマップに適用されるデフォルトのデリミタが表示されます。

デリミタはフィールドへの特性の割り当てに使用します。 フィールド特性とは、フィールドのクラス(入力/出力フィールドなど)、属性(書体など)、および色設定です。

注意:
属性、色、および出力モードには対応するハードウェア機能が必要です。ハードウェアの機能が利用できない場合、フィールド特性はランタイムで無視されます。 『パラメータリファレンス』ドキュメントのセッションパラメータ ADCD、および PM を参照してください。

それぞれのクラス、属性、および色設定は、1 文字または 2 文字のコードで表されます。 例えば、文字コード A は入力フィールドを表し、文字 I は高輝度を表しています。 デリミタ文字 1 文字でクラス、属性、および色の組み合わせを表すことができます。 例えば、デリミタ文字 1 文字で、フィールドを入力フィールド(文字コード Aおよび高輝度(文字コード I)として指定します。 上記の画面例では、この組み合わせ(文字コード A および I)のデリミタ文字は右カッコ())です。

デリミタ文字は、マップ編集エリアのフィールドに接頭辞として付けられるアルファベット以外の文字です (デリミタの使用方法の例については、「マップフィールドの定義」を参照)。デリミタ文字によってフィールドに割り当てられたクラス、属性、および色設定を表示または変更するには、関連するセクションで説明する拡張フィールド編集機能を使用します。 デリミタ文字には、アルファベット以外の任意の文字を定義できます。ただし、端末コマンドの制御文字、マップコマンドの制御文字、および小数点文字は除きます。

文字コードおよびデリミタ文字は、列[Cls](クラス)、[Att](属性)、[CD](カラー定義)、および[Del](デリミタ)に入力するか、または拡張フィールド編集機能で提供される編集セクションで入力できます。

Start of instruction set 現在のマップのデフォルトデリミタ設定を変更するには

Start of instruction set 現在のセッションのデフォルトデリミタ設定を変更するには

次の表に、列[Cls](クラス)、[Att](属性)、および[CD](カラー定義)、または拡張フィールド編集セクションに入力できるクラス、属性、および色に有効なすべての文字コードのリストおよび説明を示します。

クラス、属性、および色に有効な文字コードは次のとおりです。

クラス(Cls) 属性(Att) 色(CD)
A 入力フィールド
M 変更可能フィールド
O 出力フィールド(変更不可能)
T テキストフィールド
D 拡張テキストフィールド

Natural for MBCS がインストールされている場合のみ適用されます。

下記の「デリミタクラス D」を参照。

B 点滅
C 手書き/斜体
D デフォルト(もとの輝度、点滅なしなど)
I 高輝度
N 非表示
U 下線付き
V 反転表示
Y ダイナミック(プログラムによって動的に割り当てられる属性)
BL
GR
NE デフォルト色
PI ピンク
RE
TU 空色
YE 黄色

デリミタクラス D

Natural for MBCS がインストールされている場合のみ適用されます。

アウトラインエディタおよびマップエディタを使用してマップ設定にデリミタクラス D を定義し、マップフィールドにボックスを作成する必要があります。 デリミタクラス D を使用すると、マップに含まれるテキストフィールドおよび空白エリア(文字)にボックスを定義できます。

KAPRI(Beacon IT 製の製品)を使用して作成されたマップの場合は、マップエディタのソースエリアに初めてマップ定義を読み込むときに、デリミタクラス D が自動的にマップ設定に追加されます。 その後、属性 D(デフォルト)と I(高輝度)、およびデリミタ文字 $&/()=?@*+'#><|!"^;,:._-§ のうちの 2 文字とともにデリミタクラス D が入力されます。この 2 文字は、すでに使用されているデリミタ文字によって決まります。 また、現在の Natural バージョンで提供されているデフォルトの SYSPROF マッププロファイルを使用して、[Initialize Map]または[Initialize a new Help Map]機能でマップ定義を作成した場合、デリミタクラス D は自動的に追加されます。

拡張テキストフィールド

ボックスを作成するテキストフィールドは、デリミタクラス D に割り当てたデリミタ文字で始まる必要があります。 このデリミタ文字が接頭辞に付けられたフィールドは、拡張テキストフィールドとみなされます。このフィールドは、関連するセクションで説明しているように、マップエディタの拡張フィールド編集機能を使用して編集できます。

ネイティブの DBCS(ダブルバイト文字セット)フィールドとして定義されている拡張テキストフィールドは、マップ編集エリアで一連の K で表されます。 「拡張テキストフィールド編集エリアのフィールド」で説明する[PM]フィールドを参照してください。

空白テキストフィールド

ボックスを定義する空白文字は空白テキストフィールドとみなされます。 アウトラインエディタの機能を使用すると、クラス D を表すデリミタ文字とともに、空白テキストフィールドが自動的にマップに追加されます。 マップ編集エリアでは、フィールドの長さに応じて、デリミタ文字の後に 1 文字以上のピリオド(.)が続きます。このとき、各ピリオドが空白文字 1 文字を表しています。 長さがゼロ(0)より長い空白フィールドは拡張テキストフィールドとみなされ、関連するセクションで説明しているように、マップエディタの拡張フィールド編集機能を使用して編集(または作成)できます。

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フォーマット

次のマップフォーマット設定が使用できます。

フィールド 説明
Page Size 編集するマップの行数(1~250)。[Standard Keys](下記参照)が Y に設定されている場合、行数は 3~250 に制限されます。

WRITE ステートメントを使用して出力されるマップの場合は、マップのサイズではなく、WRITE ステートメントで出力される論理ページの行数を指定します。 そのため、マップを 1 ページに複数回出力できます。

Line Size 編集するマップ列の数(5~249)。
Column Shift マップに適用する列シフト(0 または 1)。 この機能を使用すると、80 桁画面の 80 桁すべてを指定できます([Column Shift]= 1、[Line Size]= 80)。 配置コマンド(PF10PF11)を使用して、すべてのマップ位置を編集する必要があります。
Layout 事前定義済みレイアウトを含むマップソース定義の名前。
dynamic
Y  レイアウトをダイナミックと指定します。 ダイナミックに使用されるレイアウトは、コンパイル時にマップの固定部にならず、ランタイムで実行されます。 このため、レイアウトマップに対するその後の変更は、そのレイアウトマップを使用するすべてのマップに対して有効になります。

レイアウトマップにユーザー定義変数が含まれている場合、レイアウトマップを使用して、マップでこれらのパラメータを定義する必要があります。 レイアウトマップの入力フィールドおよび変更可能なフィールドは、ランタイムには開かれません。 [Field and Variable Definitions]機能で PF9 キーを押すと、パラメータを追加できます。

   
N レイアウトをスタティックと指定します。 マップが初期化されるときに、スタティックレイアウトはソースエリアにコピーされます。 充填文字は転送されません。

N はデフォルト設定です。

Zero Print
Y  すべてゼロのフィールド値をゼロ 1 つのみで表示します。
   
N ゼロ値を空白で表示します。

N はデフォルト設定です。

 
新しいフィールドを作成するとこの値はフィールド定義にコピーされ、拡張フィールド編集機能を使用して、個々のフィールドについて変更できます(関連するセクションを参照)。
Case Default
UC マップ実行時に、フィールドに入力されたすべての入力が大文字に変換されることを示します。つまり、セッションパラメータ AD=T がフィールドのデフォルトとして使用されます。 『パラメータリファレンス』ドキュメントの「AD - 属性定義」を参照してください。
   
LC 小文字から大文字への変換が実行されないことを示します。つまり、セッションパラメータ AD=W がフィールドのデフォルトとして使用されます。 値 LC を有効にするには、Natural プロファイルパラメータ LC に値 ON を指定する必要があります。 『パラメータリファレンス』ドキュメントの「AD - 属性定義」および「LC - 小文字から大文字への変換」を参照してください。
新しいフィールドを作成するとこの値はフィールド定義にコピーされ、拡張フィールド編集機能を使用して、個々のフィールドについて変更できます(関連するセクションを参照)。
手動による省略
Y  実行時、現在のフィールドがすべて埋めつくされた場合でも、マップの次のフィールドにカーソルが自動的に移動しません
   
N 実行時、現在のフィールドがすべて埋めつくされた場合は、マップの次のフィールドにカーソルが自動的に移動します。

N はデフォルト設定です。

Decimal Char 10 進文字として使用される文字。 この文字は GLOBALS コマンドでのみ変更することができます。
Standard Keys
Y 実行時、ファンクションキー指定ができるように、マップの最後の 2 行が空白のままになります。
   
N  すべての行がマップに使用されます。

N はデフォルト設定です。

Justification
フィールド桁揃えのタイプ。他の Natural オブジェクトのデータ定義から取得した数値フィールドおよび英数字フィールドに使用されます。
   
L 左詰め
 
R 右詰め
 
この値は、新しいフィールドを作成するとフィールド定義にコピーされます。
Print Mode
変数のデフォルトの出力モードは、以下のとおりです。
   
C 代替文字セットを使用することを示します(Natural 管理者によって定義された特殊文字テーブル)。
   
D ダブルバイト文字モードを使用することを示します。
   
I 出力方向を逆にすることを示します。
   
N ハードコピーを作成できないことを示します。
 
この値は、新しいフィールドを作成するとフィールド定義にコピーされます。
Control Var 属性制御変数の名前。この内容によって、属性定義が AD=Y または Y に設定されているフィールドおよびテキストの属性特性が決定されます。 マップで参照される属性制御変数は、そのマップを使用するプログラムで定義する必要があります。

フォーマットマップ設定から属性制御変数を削除することは、その属性制御変数が他のマップフィールドに関連付けられていない場合、マップからも属性制御変数が削除されることを意味します。

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Context

次のマップコンテキスト設定が使用できます。

フィールド 説明
Device Check このフィールドにデバイス名を入力すると、指定したデバイスのデバイスプロファイルとの互換性がマップ設定によってチェックされます。 設定に互換性がない場合は、警告メッセージが発行されます(「[Edit Map]メニューの機能」セクションの「Maintenance of Profiles & Devices」を参照)。
WRITE Statement このフィールドを空白以外の値にすると、マップ定義プロセスの終了時に WRITE ステートメントが生成されます。 この生成されたマップは、WRITE USING MAP ステートメントを使用して Natural プログラムから呼び出すことができます。 マップを 1 ページに複数回出力できるように、マップの最後にある空行は自動的に削除されます。
INPUT Statement このフィールドを空白以外の値にすると、マップ定義プロセスの結果 INPUT ステートメントが生成されます。 この生成されたマップは、INPUT USING MAP ステートメントを使用して Natural プログラムから呼び出すことができます。
Help このマップに対してヘルプ機能を呼び出したときに、実行時に呼び出されるヘルプルーチンまたはヘルプマップの名前(マップのグローバルヘルプ)。 [Help]フィールドに入力する値に適用される構文は、『パラメータリファレンス』ドキュメントの「HE パラメータの構文」で説明する HE セッションパラメータの構文に対応しています。
as field default
Y  [Help]フィールドに入力されたヘルプルーチンまたはヘルプマップが、マップの個々のフィールドにデフォルトとして適用されることを示します。つまり、各フィールドの名前が個別にヘルプルーチンに渡されます。
   
N マップの名前をヘルプルーチンまたはヘルプマップに渡すことを示します。

N はデフォルト設定です。

注意:
ヘルプマップのマップ設定を定義すると、[Define Map Settings for HELPMAP]画面の[Help]および[as field default]フィールドが、次に説明する[Position Line Col]フィールドで置き換えられます。

Position Line Col 実行時にヘルプマップが表示される画面上の位置。

このフィールドは、[Initialize a new Help Map]機能を使用して作成されたヘルプマップのマップ設定を定義する場合にのみ表示されます。 このフィールドは、[Define Map Settings for HELPMAP]画面の[Help]および[as field default]フィールドを置き換えます。

Automatic Rule Rank フィールド定義時にマップにリンクされるときに、Predict 自動ルールに割り当てられるランク(プライオリティ)。 デフォルトは 1 です。
Profile Name マップ初期化時にアクティブであったプロファイルの名前。

ENFORCED が表示された場合は、次のマップ設定が保護されます。

  • すべてのマップデリミタ

  • スタティックレイアウトおよびダイナミックレイアウト

  • デバイスチェック

  • WRITE ステートメントおよび INPUT ステートメント

  • すべての充填文字

  • 自動ルールランク

  • ヘルプマップの配置

マップの作成時にアクティブであったプロファイルの名前は、マップ内に格納されます。 後でこのマップを編集して別のプロファイルがアクティブになると、警告が表示されますが編集は可能です。

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充填文字

充填文字を割り当てると、フィールドの情報が必須かどうか、フィールドを完全に満たす必要があるかどうかを示すことができます。

フィールドタイプ 説明
Optional, Partial 入力は任意。フィールドを完全に埋める必要はありません。
Required, Partial 入力は必須。フィールドを完全に埋める必要はありません(AD=E)。
Optional, Complete 入力は任意。入力する場合は、フィールドを完全に埋める必要があります(AD=G)。
Required, Complete 入力は必須。フィールドを完全に埋める必要があります(AD=EG)。

拡張フィールド編集機能(関連するセクションを参照)を使用して、個々のフィールドに充填文字を定義することもできます。 フィールドタイプの定義については、『パラメータリファレンス』ドキュメントのセッションパラメータ AD を参照してください。

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