このセクションでは、オブジェクトハンドラのアンロード/ロード/スキャン機能に適用されるワークファイルおよび有効なフォーマットについて説明します。
ローカル環境で呼び出されるオブジェクトハンドラ機能は、現在のローカルファイルシステムに存在するワークファイルで、このローカル環境のオブジェクトだけを処理します。 リモート環境で呼び出されるオブジェクトハンドラ機能は、同じリモート環境のオブジェクトだけを処理します。 ロードまたはアンロード機能に使用されるワークファイルは、同じリモート環境またはローカルファイルシステムに存在します。
「設定 - オプション」の「General」、『オペレーション』ドキュメントの「ワークファイル」セクション、『ステートメント』ドキュメントのステートメント DEFINE WORK FILE
、および『パラメータリファレンス』ドキュメントのプロファイルパラメータ WORK
も参照してください。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
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下の表は、ローカル環境でオブジェクトハンドラで使用されるワークファイルのリストです。
ファイル | 説明 |
---|---|
ワークファイル 1 | アンロード、ロード、およびスキャン機能に使用されます。
アンロードされたデータが含まれます。 「ツール」の「ワークファイルの転送」も参照してください。 |
ワークファイル 3 | 内部レポートに使用されます。
スキャンおよび検索結果が含まれます。 |
ワークファイル 4 | [Write report]オプション(「設定 - オプション」を参照)が設定されている場合に使用されます。 [レポートの書き込み]はオブジェクト処理のデフォルト設定です。
レポートデータが含まれます。 |
ワークファイル 5 | ロードする Adabas FDT(フィールド定義テーブル)のためのターゲットファイル。 |
ワークファイル 6 | [Write restart information]オプション(「機能」の「ロードの再スタート」を参照)が設定されている場合にロード機能に使用されます。
再スタート情報データが含まれます。 |
ワークファイル 7 | 内部ワークファイル。 |
ワークファイル 9 | 内部ワークファイル。 |
ワークファイル 10 | トレースモードが設定されている場合に使用されます。
「ツール」の「トレース」も参照してください。 |
ワークファイル 11~15 | 内部ワークファイル。 |
下の表は、リモート環境で使用されるワークファイルのリストです。
ファイル | 場所 | 説明 |
---|---|---|
ワークファイル 1 | ローカルシステム | [Local work file]オプション(「設定 - オプション」を参照)が設定されている場合、このワークファイルは、アンロード、ロード、およびスキャンの各機能に使用されます。 これには処理されたデータが含まれています。
またメインフレーム環境では、このワークファイルがローカル環境からサーバーにワークファイルを転送するために、またはその逆の処理のために使用されます(「ツール」の「ワークファイルの転送」を参照)。 |
ワークファイル 1 | サーバーシステム |
[Local work file]オプション(「設定 - オプション」を参照)が設定されていない場合、このワークファイルは、アンロード、ロード、およびスキャンの各機能に使用されます。 これには処理されたデータが含まれています。 またメインフレーム環境では、このワークファイルがローカル環境からサーバーにワークファイルを転送するために、またはその逆の処理のために使用されます(「ツール」の「ワークファイルの転送」を参照)。 メインフレーム環境では、ワークファイルを適切に指定する必要があることに注意してください。 Natural for Mainframes の『オペレーション』ドキュメントの「Naturalの構成」にある「プリントおよびワークファイルのための Natural ユーザーアクセス方式」も参照してください。 |
ワークファイル 3 | ローカルシステム | 内部ワークファイル。 |
ワークファイル 9 | ローカルシステム | 内部ワークファイル。 |
ワークファイル 11~15 | ローカルシステム | 内部ワークファイル。 |
ソース環境のオブジェクトをワークファイルにアンロードし、それらをワークファイルからターゲット環境にロードするために、2 つのファイルフォーマット(内部フォーマットと転送フォーマット)が用意されています。 バイナリデータを転送するには、ワークファイルを内部フォーマットにする必要があります。 テキストデータを転送するには、ワークファイルを転送フォーマットにする必要があります。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
内部フォーマットとは、Natural ソースおよびカタログ化オブジェクト、エラーメッセージ、Natural コマンドプロセッサソース、Adabas FDT および非 Natural オブジェクトを、1 つの環境から別の環境に転送するために使用されるワークファイルの内部レコードレイアウトのことです。
内部フォーマットが有効な場合、Natural オブジェクトのソース環境からの読み取りと Natural ワークファイルへの書き込みは、オブジェクトハンドラのアンロード機能によって行われます。 このワークファイルは、標準的なファイル転送サービスで別の環境に転送できます。 ターゲット環境では、オブジェクトハンドラのロード機能を使用して、オブジェクトをワークファイルから読み取り、ローカルファイルまたはデータベースシステムにロードすることができます。
同一プラットフォーム間でオブジェクトを転送するには、内部フォーマットのワークファイルを使用します。 異なる UNIX、OpenVMS、または Windows プラットフォーム間でオブジェクトを転送する場合(リトルエンディアンマシンからビッグエンディアンマシンに転送する場合など)には、内部フォーマットのポータブルワークファイルを使用します。
「設定 - オプション」の「Portable work file」、「ポータブル Natural 生成プログラム」(『プログラミングガイド』)、および DEFINE WORK FILE
(『ステートメント』ドキュメント)も参照してください。
オブジェクトハンドラでは、デフォルトで内部フォーマットが使用されます。 内部フォーマットを使用する([Transfer format]チェックボックスがオフになっている)場合、ワークファイル 1 をバイナリフォーマットにする必要があります。 これを行うには、ファイル拡張子を省略するか、ファイル拡張子 .sag
を使用します。
注意:
「設定 - オプション」の「Transfer format」も参照してください。
転送フォーマットは、ワークファイルの一般的なレコードレイアウトであり、ロードデータまたはアンロードデータを含みます。 このフォーマットはプラットフォームに依存せず、Natural オブジェクトのソース、Natural コマンドプロセッサソース、エラーメッセージ、および Adabas FDT(フィールド定義テーブル)を、1 つのハードウェアプラットフォームから別のハードウェアプラットフォームに転送したり、Windows とメインフレーム、UNIX、OpenVMS プラットフォームとの間で転送したりするために使用できます。
[Transfer format]チェックボックスがオンになっていると、オブジェクトハンドラのアンロード機能によって、ハードウェアプラットフォームから Natural オブジェクトが読み取られた後、それらが再構築されます。
フォーマットされたレコードは Natural ワークファイルに書き込まれます。このワークファイルは、標準的なファイル転送サービスで別のプラットフォームに転送できます。 ターゲットプラットフォームでは、オブジェクトハンドラのロード機能によってオブジェクトがワークファイルから読み取られ、ローカルファイルまたはデータベースシステムにロードされます。 ワークファイルから読み取られたオブジェクトは、新しいハードウェアプラットフォームの構造に従って再構築されます。
転送フォーマットが指定されている([Transfer format]チェックボックスがオンになっている)場合、ワークファイル 1 をテキスト(ASCII)フォーマットにする必要があります。 これを行うには、.sag
以外のファイル拡張子を使用する必要があります。 転送フォーマットが指定されていない場合は、ワークファイル 1 をバイナリフォーマットにする必要があります。 これを行うには、ファイル拡張子を省略するか、ファイル拡張子 .sag
を使用します。
ワークファイル 1 は、サーバー環境で定義する必要があります。 転送フォーマットが指定されている([Transfer format]チェックボックスがオンになっている)場合、ワークファイル 1 にはテキスト(ASCII)フォーマットのデータが含まれます。 転送フォーマットが指定されていない場合は、ワークファイル 1 に内部フォーマットのデータが含まれます。
転送フォーマットは、Unicode/UTF-8(Universal Transformation Format、8 ビット形式)で Natural オブジェクトソースをアンロードまたはロードするためにも使用します。 該当するアンロードオプションを指定した場合(コマンドモードで
WORKFILETYPE
を UTF-8
に設定するか、メニューモードで[Unicode work file]を選択した場合)、すべてのオブジェクトソースは UTF-8 でワークファイルにアンロードされます。 該当するロードオプションを指定した場合(コマンドモードで LOAD-CODE-PAGE
を指定するか、またはメニューモードで[Load code page]を選択した場合)、UTF-8 のすべてのオブジェクトソースは、Natural システムファイルにロードされるときに指定のコードページで変換されます。
ユーティリティ SYSTRANS によって作成されたワークファイルは、転送フォーマットで処理する必要があります。 UTF-8 でエンコードされたオブジェクトソースを含むワークファイルは、SYSTRANS で処理できません。