バージョン 4.2.5
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スワッププールのダイナミック再構成

このドキュメントでは、スワッププールのダイナミック再構成の前提条件、処理、制御、および開始について説明します。

以下のトピックについて説明します。


スワッププールのダイナミック再構成の要件

スワッププールをダイナミックに再構成できるのは、物理スワッププールに含まれる論理スワッププールが 1 つの場合のみです。 この場合、スワッププールスロットはすべて同じサイズです。 必要に応じて、要件を満たすように論理スワッププール数とスロットサイズを調整できます。 スロットサイズは、スワッププールをダイナミックに再構成することにより調整します。

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統計テーブル

スワッププールディレクトリの統計エリアには、スワッププールの再構成に使用する以下の 2 つの統計テーブルが含まれています。

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スワッププールの再構成プラステーブル

スワッププールの再構成プラステーブルには、圧縮長がスワッププールのスロットサイズを超えるためにスワッププールに配置できない Natural ユーザーエリアに関する情報が含まれています。

テーブルには、以下の 11 のエントリがあります。

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スワッププールの再構成マイナステーブル

スワッププールの再構成マイナステーブルには、圧縮長がスワッププールのスロットサイズよりも小さい Natural ユーザーエリアに関する情報が含まれています。

テーブルには、以下の 11 のエントリがあります。

"ユニット" のサイズは、キーワードパラメータ SWPFACT で定義します。

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スワッププール再構成用のパラメータ

スワッププールのダイナミック再構成は、マクロ NTSWPRM の以下のキーワードパラメータで制御されます。

パラメータ 指定内容
SWPSLSZ スワッププールの初回初期化用のスロットサイズ。 デフォルトのサイズは 62 KB です。
SWPTFIX スロットサイズを固定にするかダイナミックにするか。 スロットサイズを固定にした場合は、スワッププールはダイナミックに再構成されません。 スロットサイズを固定に定義しなかった場合は、スワッププールは必要に応じてダイナミックに再構成されます(これがデフォルトです)。
SWPTIM1 スワッププールの再構成が必要かどうかを確認するためにチェックを実行する時間間隔。 デフォルトでは、チェックは 30 分ごとに実行されます。
SWPTIM2 スワッププールの再構成が必要かどうかをチェックしてから再構成を開始するまでの経過時間。 デフォルトでは、再構成は、再構成が必要であると確認されてから 2 分後に開始されます。
SWPUSER 実際の SWP スロット長には長すぎる圧縮ユーザースレッドの割合(%)。 この値に達し、物理 SWP に 1 つの論理スワッププールしか含まれていない場合は、SWP の再構成が通知されます。
SWPFACT スワッププールの再構成プラステーブルおよびマイナステーブルの "ユニット" のファクタ。

スロットサイズの最適化が効率的に実行されていない場合以外は、これらのパラメータのデフォルト値を変更する必要はありません。

テストおよび最適化のために、Natural ユーティリティ SYSTP の一部である Natural スワッププールマネージャを使用して、これらのパラメータの値をオンラインでダイナミックに変更できます。

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スワッププール再構成の必要性チェック

チェックは以下に基づきます。

対応するスロットサイズを持つ必要な論理スワッププールの数は、圧縮長が現在のスロットサイズよりも最低 1 ユニット大きいか小さいユーザーエリアの数がダイアログステップ数より n %(nSWPUSER パラメータの値)多い場合に計算されます。

スワッププールが再構成されるときは、新しい論理スワッププールが使用されます。 再構成後に物理スワッププールに複数の論理スワッププールが含まれている場合は、スワッププールのダイナミック再構成はそれ以上行われません。

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スワッププールのダイナミック再構成の流れ

Natural は、物理スワッププールに含まれる論理スワッププールが 1 つの場合のみ、スワッププールの再構成が必要かどうかをチェックします。

SWPTIM1 パラメータで指定された時間が経過すると、スワッププールの再構成が必要かどうかを確認するためのチェックが実行されます。

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スワッププールのダイナミック再構成の開始

SWPTIM2 パラメータで指定された時間が経過した後、現在のオンラインセッション中にスワッププールが再構成されます。

  1. スワッププールに引き続き保持される圧縮ユーザーエリアは、スワップファイル(または CICS 環境でのロール機能)に書き込まれます。

  2. スワッププール再構成の統計テーブルの内容は、SYSLST に書き込まれ、テーブルから削除されます。

  3. スワッププールは、新しく計算された値で再度初期化されます。

  4. SWPTIM1 パラメータで設定されたタイマー(チェック間の時間間隔)が再度アクティブになります。

Natural ユーティリティ SYSTP(Natural 『ユーティリティ』ドキュメントを参照)の一部である Natural スワッププールマネージャを使用して、スワッププールの統計データと Natural バッファおよびユーザースレッドのサイズに関する情報を取得できます。

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