Natural CICS インターフェイスは LE プログラムをサポートします。 このドキュメントでは、CICS 環境の Natural での LE の有効化について説明します。
次のトピックについて説明します。
z/OS 用 CICS トランザクションサーバーのバージョン 3.1 以上では、Natural CICS インターフェイスは単独で LE に対応しています。つまり、次の場合に、Natural CICS インターフェイスタスクは、C、COBOL、PL/I
などの言語で記述された LE プログラムを直接 CALL
(CICS LINK ではなく標準のリンケージ規約)することができます。
SET CONTROL
'P=LS'
が指定された場合
SET CONTROL
'P=S'
が指定された場合
NCIPARM
パラメータ SLCALL
=YES
が指定され、呼び出されるプログラムが CICS プログラムではない場合
CICS/TS 3.1 で Natural CICS インターフェイスを LE 対応にするには、Natural CICS インターフェイスのスタータモジュール NCISTART
および Natural CICS インターフェイスの RPC サーバーフロントエンドモジュール NCISFED
をインストールするときに CICS トランスレータオプション LEASM を設定します(「Natural CICS インターフェイスのインストール」を参照)。この CICS トランスレータオプションは、他の Natural CICS インターフェイスコンポーネントまたはユーザー出口に対して設定しないでください。
z/OS および z/VSE において CICS/TS 3.1 より前のバージョンの CICS トランザクションサーバーでは、Natural CICS インターフェイスは LE 対応ではありません(これらの CICS バージョンの LE 対応アセンブラをサポートしていないため)。しかし、LE
対応の 3GL フロントエンドプログラムによって起動する場合、Natural CICS インターフェイスに、同じ LE 機能が提供されます(サンプルプログラム XNCIFRCN
(COBOL)、XNCIFRPN
(PL/I)、または XNCIFRDN
(C))。「Natural CICS のサンプルプログラム」も参照してください。
または、Natural CICS インターフェイスニュークリアスを LE 対応にするには、提供される 3 つの LE 対応フロントエンドスタブ NCILEFC
(COBOL)、NCILEFP
(PL/1)、または NCILEFD
(C)のいずれかを Natural CICS インターフェイスニュークリアスにリンクします。この場合、3GL フロントエンドスタブは NCISTART
モジュールの前に INCLUDE
する必要があります。
基礎をなす LE エンクレーブに関して Natural CICS インターフェイスに通知するために、LE 対応の 3GL フロントエンドプログラムは、CICS TWA のアドレスを渡すことによって、最初に NCI LE スタブプログラム NCILESTB
を呼び出す必要があります(上記のサンプルを参照)。このプログラムは、LE 対応で実行されているかどうか、つまり LE エンクレーブが存在するかどうかをチェックして、CICS TWA で Natural CICS インターフェイスに対して適切な情報を設定します。
したがって Natural CICS インターフェイスを LE 対応で実行するには、フロントエンドの呼び出し元は、CICS TWA でフロントエンドパラメータを渡してはいけません。
Natural CICS インターフェイスニュークリアスの LE 対応に加えて、DFHEAI
スタブモジュールではなく、CICS 提供の EXEC
インターフェイススタブ DFHELII
をインストールに使用する必要があります(「Natural CICS インターフェイスのインストール」を参照)。