SYSRPC ユーティリティは、サーバー実行コマンド ping および terminate を提供します。 これらのコマンドは、サービスディレクトリに定義されたアクティブなサーバーを制御するために使用します。 ping コマンドでは、サーバー接続を確認するためにサーバーに内部メッセージを送信します。 terminate では、単一のサーバータスクの終了を要求する内部メッセージをサーバーに送信するか、または EntireX Broker サービスに関連付けられたすべてのサーバータスクの終了を要求するコマンドを EntireX Broker サービスに発行します。
サーバー実行コマンドは、NTRPC
/RPC
キーワードサブパラメータ RPCSDIR
で定義されているライブラリ内のサービスディレクトリを参照します(『パラメータリファレンス』ドキュメントを参照)。 RPCSDIR
が設定されていない場合(デフォルト)、現在ログオンしているライブラリが使用されます。 ライブラリの名前は、次のセクションに示す[Server Command Execution]画面の右上隅に表示されます。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
Server Command Execution を使用するには
[Client Maintenance]メニューの[Code]フィールドに、次のコマンドを入力します。
XC
次のような[Server Command Execution]画面の標準ビューが表示されます。
14:09:38 *** NATURAL Remote Procedure Call *** 2006-01-27 Server Command Execution SYSRPC Node Server Message 1 ETB045 2 NRPC001 Natural 3 NRPC002 4 *LOCTRAN 5 NRPC001-LOGICAL 6 LOGBROKER=NODE 7 NRPC002 ______________________________________________________________________________ Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help ERR Exit < -H +H -P +P TOP BOT > Canc |
標準ビューには、[Node]、[Server]、および[Message]の各列が示されます。 [Message]列の下のフィールドは一部が表示され、最大 8 文字が示されます。
PF4 キーを押すか、または画面下部のコマンド行に小なり(<)記号を入力すると、次の例のような[Server Command Execution]画面の拡張メッセージビューが表示されます。
14:14:08 *** NATURAL Remote Procedure Call *** 2006-01-27 Server Command Execution SYSRPC Server Message 1 2 NRPC001 Natural RPC Server 6.3.1.0 on WNT-x86 3 NRPC002 4 5 NRPC001-LOGICAL 6 7 NRPC002 ______________________________________________________________________________ Enter-PF1---PF2---PF3---PF4---PF5---PF6---PF7---PF8---PF9---PF10--PF11--PF12--- Help ERR Exit < -H +H -P +P TOP BOT > Canc |
拡張ビューでは、[Message]列の最大 50 文字のメッセージテキストを確認できます。 このビューでは、[Node]列は表示されず、[Server]列の下のフィールドは一部が表示され、最大 16 文字が示されます。標準ビューでは 30 文字が表示されます。
PF11 キーを押すか、またはコマンド行に大なり(>)記号を入力すると、「標準ビューの例」に示すような[Server Command Execution]画面の標準ビューが表示されます。
[Server Command Execution]画面の標準または拡張メッセージビューから、サーバーに ping を実行できます。
次に、標準ビューからサーバーに ping を実行する手順の例を示します。
RPC サーバーに ping を実行する別の方法については、『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメントで説明しているアプリケーションプログラミングインターフェイス「USR2073N」を参照してください。
サーバーに対して ping を実行するには
[Client Maintenance]メニューの[Code]フィールドに、次のコマンドを入力します。
XC
ENTER キーを押します。
[Server Command Execution]画面の標準ビューが表示されます。
シーケンス番号と[Node]列の間にある空の列で、ping を実行するサーバーに属する行に次のコマンドを入力します。
PI
09:49:41 *** NATURAL Remote Procedure Call *** 2006-01-27 Server Command Execution SYSRPC Node Server Message 1 ETB045 2 PI NRPC001 3 NRPC002 4 *LOCTRAN 5 PI NRPC001-LOGICAL 6 LOGBROKER=NODE 7 NRPC002 |
ENTER キーを押します。 サーバーから次のメッセージが返されます。
ServerV.R.S.PL on operating system
ここでは次の内容を表しています。
Server は、サーバーのタイプを示します。V.R.S.PL は、サーバーの 1 桁のバージョン V、1 桁のリリース R、1 桁のシステムメンテナンスレベル S、および 1~2 桁のサーバーのパッチレベル PL を示します。operating system は、サーバーが実行されているオペレーティングシステムを示します。
サンプルメッセージ:
Natural RPC Server 6.3.1.0 on WNT-x86
サーバーに対する ping が失敗してエラーが発生した場合は、PF2 キー(ERR)を押して RPC 関連の Natural および EntireX Broker メッセージを表示できます(「RPCERR プログラムの使用」(「RPC セッションのステータスのモニタ」、『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメント)を参照)。
[Server Command Execution]画面の標準ビュー(「標準ビューの例」を参照)に一部が表示されるメッセージテキストをさらに表示するには、次の手順を実行します。
PF4 キーを押します。
または:
コマンド行に、小なり(<)記号を入力します。
SYSRPC ユーティリティでは、サーバーを終了するために TE
(サーバーの終了)と TS
(EntireX Broker サービスの終了)の 2 つのコマンドを使用できます。
TE
では、サーバーに内部メッセージを送信して、単一のサーバータスクを終了します。 サーバーが、メインフレームプラットフォーム上のレプリカを含む複数のサーバータスクに関連付けられている場合、TE
コマンドを使用して各サーバータスクを個別に終了するか、または TS
コマンドを使用してすべてのサーバータスクを一度に終了することができます。
TS
では、EntireX Broker's Command and Information Services(ETBCIS。詳細については、EntireX のドキュメントを参照)を呼び出して、EntireX Broker サービスに関連付けられたすべてのサーバータスクを終了します。
ここで使用する サービス
という用語は、同一のプラットフォーム上または異なるプラットフォーム上の同じサーバー名で実行されるすべてのサーバータスクを表します。
[Server Command Execution]画面の標準または拡張メッセージビューから、サーバータスクを終了できます。
次のセクションでは、標準ビューから単一のサーバータスクまたは EntireX Broker サービスを終了する手順を示します。
サーバーを停止する別の方法については、『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメントの「Natural RPC サーバーの終了」とアプリケーションプログラミングインターフェイス USR2073N に関する項、ならびに「EntireX Broker サービスの終了」とアプリケーションプログラミングインターフェイス USR2075N に関する項を参照してください。
単一のサーバータスクを終了するには
[Client Maintenance]メニューの[Code]フィールドに、次のコマンドを入力します。
XC
[Server Command Execution]画面の標準ビューが表示されます。
シーケンス番号と[Node]列の間にある空の列で、終了するサーバーに属する行を見つけて次のコマンドを入力します。
TE
(サーバーの ping の実行例で示した、コマンド PI
の入力とほぼ同じです。)
ENTER キーを押します。
サーバーから次のメッセージが返されます。
Terminating ServerV.R.S.PL on operating system
ここでは次の内容を表しています。
Server は、サーバーのタイプを示します。V.R.S.PL は、サーバーの 1 桁のバージョン V、1 桁のリリース R、1 桁のシステムメンテナンスレベル S、および 1~2 桁のサーバーのパッチレベル PL を示します。operating system は、サーバーが実行されているオペレーティングシステムを示します。
サンプルメッセージ:
Terminating Natural RPC Server 6.3.1.0 on WNT-x86
サーバーの終了が失敗してエラーが発生した場合は、PF2 キー(ERR)を押して RPC 関連の Natural および EntireX Broker メッセージを表示できます(「RPCERR プログラムの使用」(「RPC セッションのステータスのモニタ」、『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメント)を参照)。
[Server Command Execution]画面の標準ビューに一部が表示されるメッセージテキストをさらに表示するには、次の手順を実行します。
PF4 キーを押します。
または
コマンド行に、小なり(<)記号を入力します。
サービスディレクトリで[Logon]オプションが設定されている場合、リモート CALLNAT
実行の場合と同じように、TE
コマンドによってログオンデータ(ユーザー ID、パスワード、およびライブラリ名)がサーバーに送信されます。 クライアント側に Natural Security がインストールされておらず、アプリケーションプログラミングインターフェイス USR1071N
で現在の Natural セッションにログオンデータが設定されていない場合、ユーザー ID とパスワードの入力を要求する[Security Token Data]ウィンドウが表示されます。 「セキュリティの使用」に記載されている「USR1071N」、『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメントの「Natural Security での Natural RPC の使用」も参照してください。
サーバー側で LOGONRQ=ON
(『Natural リモートプロシージャコール(RPC)』ドキュメントの「セキュリティの使用」も参照)が設定されている場合、TE
コマンドでログオンデータがクライアントから送信される必要があります。
Natural Security がサーバーにインストールされている場合、転送されるログオンデータによって Natural システムライブラリ SYSRPC へのログオンが有効になる必要があります。
EntireX Broker サービスを終了するには
[Client Maintenance]メニューの[Code]フィールドに、次のコマンドを入力します。
XC
[Server Command Execution]画面の標準ビューが表示されます。
シーケンス番号と[Node]列の間にある空の列で、終了するサーバーに属する行を見つけて次のコマンドを入力します。
TS
(サーバーの ping の実行例で示した、コマンド PI
の入力とほぼ同じです。)
ENTER キーを押します。
[SYSRPC - Terminating EntireX Broker Service]ウィンドウが表示されます。
ログオンに必要な場合は、EntireX Broker の適切なユーザー ID とパスワードを入力します。
会話に関連するサーバータスクを終了する場合は、[Terminate immediately]フィールドに「Y
」を入力して即時終了を要求します。 「N
」(デフォルト設定)を入力すると、会話に関連するすべてのサーバータスクは実行可能なままとなります。
現在の SYSRPC セッション中にこのウィンドウが繰り返し表示されないようにするには、[Do not show this window again]を選択します。
Enter キーを押して、EntireX Broker サービスを終了します。