バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

DDM 処理

検索機能と名前の変更機能以外のすべての SYSMAIN 機能を DDM に実行できます。

DDM 環境の指定は、関連する FDIC システムファイルのデータベース ID(DBID)とファイル番号(FNR)に常に対応している必要があります。

このセクションでは、プログラミングオブジェクトに SYSMAIN 機能を実行するためのメニュー機能と選択リストオプション、およびダイレクトコマンドの使用時に適用される構文について説明します。


DDM メニューのフィールド

[DDM]メニューには、DDM の処理に必要なすべての SYSMAIN 機能が含まれています。 次の表に、メニューで表示されるフィールドとその説明を示します。

フィールド 説明
Code
実行される機能を指定します(「機能の説明」を参照)。
   
C DDM のコピー。
D DDM の削除。
L DDM のリスト。
M DDM を移動します。
Sel. List
選択処理と自動処理のどちらを使用するかを指定します。
   
Y Yes。
選択処理がアクティブになります。 DDM の処理時に選択リストが表示されます。 これはデフォルト設定です。

選択リストに表示される列と行コマンドの詳細については、「DDM の選択リスト」を参照してください。

N No。
選択処理が非アクティブになります。
Name 処理する DDM の名前または名前の範囲(「名前の範囲の指定」も参照)。
DDM DBID このフィールドを使用して、指定したデータベース ID(DBID)でカタログ化された DDM のみを選択できます。

有効なデータベース ID は 165535 です。

このフィールドを空にするか、または 0(ゼロ)に設定した場合、DBID は選択条件として使用されません。

DDM FNR このフィールドを使用して、指定したファイル番号(FNR)でカタログ化された DDM のみを選択できます。

有効なファイル番号は 165535 です。

このフィールドを空にするか、または 0(ゼロ)に設定した場合、FNR は選択条件として使用されません。

Database ソースデータベースまたはターゲットデータベースのデータベース ID(DBID)。

ソースデータベースは、処理対象の DDM が保存されている FDIC システムファイルを含みます。 ターゲットデータベースは、DDM のコピー先または移動先の FDIC システムファイルを含みます。

有効なデータベース ID は 165535 です。

File ソースまたはターゲットの FDIC システムファイルのファイル番号(FNR)。

有効なファイル番号は 165535 です。

ソースファイルは、処理対象の DDM を含みます。 ターゲットファイルは、DDM のコピー先または移動先のファイルです。

Name
[File]の横)

VSAM ファイルにのみ適用されます。

ソースファイル番号またはターゲットファイル番号の DDNAME/FCT エントリ。

Replace
移動機能またはコピー機能の使用時に DDM を置き換えるかどうかを指定します。
   
Y Yes。
ターゲット環境に存在する名前と同じ名前を持つ DDM を置き換えます。
N No。
ターゲット環境に存在する名前と同じ名前を持つ DDM を置き換えません。 これはデフォルト設定です。
   
置換オプションの使用」も参照してください。
Del.NSC-Def.
このフィールドは、Natural Security 環境でのみ表示されます。

Natural Security 定義の削除を示します。

DDM をソース環境から削除したり、新しい環境に移動して異なる FSEC システムファイルを指定した場合、このフィールドを使用して、ソース FSEC の DDM 定義を削除するかどうかを指定できます。

可能な値は次のとおりです。

   
Y Yes。
ソース FSEC の DDM 定義を削除します。
N No。
ソース FSEC の DDM 定義を保持します。 これはデフォルト設定です。

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DDM の選択リスト

選択処理をアクティブにした場合、指定した選択条件に一致するすべての DDM の選択リストが[Selection]画面に表示されます。

このセクションでは、[Selection]画面に表示される列、および DDM をさらに処理するための行コマンドについて説明します。

[Selection]画面に次の列が表示されます。

説明
C 行コマンド用の入力フィールド(下記参照)。
DDM Name 指定した選択条件に一致する DDM の名前。
DBID DDM がカタログ化されたデータベース ID(DBID)。

DBID が表示されないか、または 0(ゼロ)が表示される場合、DDM は現在の DBID でカタログ化されました。

FNR DDM がカタログ化されたファイル番号(FNR)。
Cat Date DDM がカタログ化された日付。
Time DDM がカタログ化された時刻。
User ID DDM をカタログ化したユーザーの ID。
Message DDM の処理ステータスを示すメッセージ。

この列は、DDM に行コマンド A を実行した後にのみ表示されます。

表示されるメッセージについては、「ステータスメッセージ」を参照してください。

このタイプの情報を提供しない古いバージョンの Natural で DDM がカタログ化された場合、[Cat Date][Time]、および[User ID]列は空となります。

行コマンド

次のいずれかの行コマンドを、[Selection]画面の[C](コマンド)列に入力できます。


コマンド

機能
A 指定した DDM を処理します。

この行コマンドは、リスト機能では使用できません。

L 指定した DDM を一覧表示します。

表示されるフィールド定義の詳細については、『SYSDDM ユーティリティ』ドキュメントの「フィールド属性列」を参照してください。

R 指定した DDM にリンクされたすべての自動ルールを一覧表示します。

行コマンド R では、[Rule Usage for DDM/Fields]画面を呼び出します。この画面には、DDM でルールを使用するかどうかが示されます。 ルールを使用する場合、ルールの名前および参照される DDM フィールドが画面に表示されます。

X Natural Connection と Entire Connection がインストールされている場合にのみ適用されます。

DDM を PC にダウンロードします。 ダウンロード方法の詳細については、「PC へのソースオブジェクトのダウンロード」を参照してください。

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DDM のダイレクトコマンド構文

このセクションでは、オンラインモードまたはバッチモードでダイレクトコマンドを使用して、DDM に SYSMAIN 機能を実行する場合に適用される構文について説明します。 ダイレクトコマンドの一般的な使用方法については、「コマンドの実行」を参照してください。

次の構文図で使用されているキーワードと変数値については、「ダイレクトコマンドのキーワードと変数」を参照してください。 構文図の記号は、システムコマンドで使用される構文記号に対応します。 これらの記号の詳細については、『システムコマンド』ドキュメントの「システムコマンド構文」を参照してください。

where-clausewith-clause の構文は、どのコマンドでも同じです。

注意:
互換性の理由から、DDM のダイレクトコマンドでは、キーワード DDM の代わりにキーワード VIEW(または短縮形の V)を使用できます。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

COPY と MOVE

COPY
MOVE

DDM name

FM where-clause

TO where-clause [with-clause]

例:

C DDM PERSONNEL FM FNR 20 TO FNR 24 REPLACE
COPY DDM C< FM FNR 20 TO FNR 24
M DDM PERSONNEL FM FNR 20 TO FNR 24 REPLACE
MOVE DDM C< FM FNR 20 TO FNR 24

DELETE

DELETE DDM name [with-clause]

IN where-clause

例:

D DDM FINANCE IN DBID 12 FNR 27

LIST

LIST DDM name

IN where-clause

[with-clause]

例:

L DDM * IN DBID 1 FNR 5

where-clause

[WHERE] [DBID dbid] [FNR fnr] [NAME vsam-name] [CIPHER cipher]
 

PASSWORD
PSW

password

   
  [DIC (dbid,fnr,password,cipher)]
  [SEC (dbid,fnr,password,cipher)]

セパレータ

DIC および SEC キーワードに続く各値の間に、または値がない場合に、セパレータとしてコンマを使用する必要があります。 例えば、DIC (10,,secret,2a) のように使用します。 セッションパラメータ ID(『パラメータリファレンス』ドキュメントの「ID - INPUT 区切り文字」を参照)がコンマに設定されている場合、値を区切るセパレータとしてスラッシュ(/)を使用します。

with-clause

[WITH]

DDMDBID
DDBID

DDM-dbid

DDMFNR
DFNR

DDM-fnr

[REPLACE]

PROMPT
NOPROMPT

MON
NOMON

[HELP]

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