バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

処理ステータスとエラー通知

このセクションでは、機能処理時のオブジェクト拒否の考えられる理由、処理後に表示されるステータスメッセージ、および処理中のエラー通知について説明します。


オブジェクトの拒否と理由

SYSMAIN 機能の実行中に、指定した選択条件を満たす 1 つ以上のオブジェクトが検出されたが、それらのオブジェクトの一部またはすべてがその後の処理を拒否された場合、次のいずれかの Natural システムエラーが発生します。

4867:この選択条件では何も見つかりません。
4810:選択条件により全データが拒否されました。
4893:処理が正常終了しましたが、一部のデータは処理されませんでした。

SYSMAIN コマンド TOTAL(「SYSMAIN に発行される特殊コマンド」を参照)を使用して要求の特定のステータスを確認できます。

オブジェクト拒否の考えられる理由については、次のセクションで説明します。

無効なオブジェクトタイプ、日付/時刻、ユーザー、または端末

同一のターゲット名

XREF とユーザー出口

ショートエラーメッセージまたは拡張エラーメッセージがない

ライブラリ制限

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ステータスメッセージ

次の表に、[Selection]画面の[Message]列に表示されるステータスメッセージ、またはオブジェクトに SYSMAIN 機能を実行した後にバッチレポート(「オンラインレポートモード」も参照)に表示されるステータスメッセージを示します。 示されている行コマンドの詳細については、『SYSMAIN』ドキュメントのオブジェクトタイプ関連セクションで「選択リスト」を参照してください。

メッセージ 説明 機能は正常に終了したか
Class Exists プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

クラスのカタログ化オブジェクトの外部クラス名は、ターゲット環境のクラスの他のカタログ化オブジェクトにすでに使用されています。

×
Copied

次のいずれかの行コマンドが[Copy][Rename Selection]画面から実行されました。
A または
プログラミングオブジェクトの ACS または
エラーメッセージの AES または
プロファイルの ADEMP

DB Error: nnn 処理中にオブジェクトについてデータベースエラーが返されました。 ×
Deleted

次のいずれかの行コマンドが[Delete Selection]画面から実行されました。
A または
プログラミングオブジェクトの ACS または
エラーメッセージの AES または
プロファイルの ADEMP

Dev exists プロファイルにのみ適用されます。

置き換えオプションが N に設定され、行コマンド A または D[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。 ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つデバイスプロファイルは置き換えられませんでした

×
Directory 行コマンド I(ディレクトリの表示)が[Selection]画面から実行されました。
Edt exists プロファイルにのみ適用されます。

置き換えオプションが N に設定され、行コマンド A または E[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。 ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つエディタプロファイルは置き換えられませんでした

×
Err: NAT2999 プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

カタログ化オブジェクトが XREF オプションを F に設定して処理されていました。 指定した FDIC システムファイルにオブジェクトの Predict エントリがありません。

×
Err: NAT4852 Natural Security 違反が発生しました。 ×
Exit: nnn ユーザー出口ルーチンがアクティブであり、ゼロ以外のリターンコードが出口によって返されました(nnn = リターンコード)。 「ユーザー出口ルーチン」も参照してください。 ×
Exported プログラミングオブジェクトと DDM にのみ適用されます。

行コマンド X(PC ダウンロード)が[Selection]画面からソースオブジェクトに実行されました。

Ext Exists エラーメッセージにのみ適用されます。

拡張(ロング)エラーメッセージが存在するエラーメッセージのショートエラーメッセージのみを削除しようとしました。 これにより、対応するショートエラーメッセージが存在しない拡張(ロング)エラーメッセージが発生します。 これは Natural では許可されていません。

×
File Listed ルールにのみ適用されます。

行コマンド F(DDM/フィールドの表示)が[Selection]画面から自動ルールで実行されました。

In Use オブジェクトの Natural UPDATE/READ 処理中に、Adabas レスポンスコード 145 が返されました。 ×
Invalid デバッグ環境にのみ適用されます。

[Selection]画面に表示されるデバッグ環境の 1 つに無効な行コマンドが入力されました。

×
Listed DDM とデバッグ環境には適用されません。

行コマンド L(ソースコードの表示)が[Selection]画面から実行されました。

Map exists プロファイルにのみ適用されます。

置き換えオプションが N に設定され、行コマンド A または M[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。 ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つマッププロファイルは置き換えられませんでした

×
Moved

次のいずれかの行コマンドが[Move Selection]画面から実行されました。
A または
プログラミングオブジェクトの ACS または
エラーメッセージの AES または
プロファイルの ADEMP

Must be Auto ルールにのみ適用されます。

行コマンド F(DDM/フィールドの表示)が[Selection]画面からフリールールで実行されました。 行コマンド F は自動ルールでのみ実行できます。

×
Name Erro デバッグ環境にのみ適用されます。

名前の変更機能を使用しましたが、指定した新しい名前が無効であることが検出されました。 選択に新しい名前を指定しなかったか、指定した名前に無効な特殊文字が含まれていたか、または開始文字がアルファベット文字ではありませんでした。

×
NBP Deleted

または

Ignored

プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

行コマンド B(バッファプールからのオブジェクトの削除)が[Selection]画面から実行されました。 指定したオブジェクトのバッファプールからの削除が確認されたかどうかによって、処理の完了時に返されるメッセージは、NBP Deleted または Ignored のどちらかとなります。

Yes/No
No Lang 1 エラーメッセージにのみ適用されます。

Natural システム拡張(ロング)エラーメッセージには、言語コード 1(英語)のみを使用できます。 Natural システム拡張エラーメッセージのコピーが試みられましたが、言語として言語コード 1 が指定されていませんでした。

×
no Short Err エラーメッセージにのみ適用されます。

追加の処理を行うために拡張(ロング)エラーメッセージが選択されましたが、ターゲットエラーメッセージ番号に対応するショートエラーメッセージがありませんでした。

×
No Xref プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

カタログ化オブジェクトの処理中に、XREF オプションが Y または F に設定されました。 指定した FDIC システムファイルにオブジェクトの XRef データがありません。

×
Not Found エラーメッセージとプロファイルのみに適用されます。

処理中に更新ロジックのエラーが発生し、要求されたエラーメッセージまたはプロファイルを検出できませんでした。 このことは、指定したエラーメッセージまたはプロファイルが選択と更新の間に削除されたことを意味します。

×
Not Replaced

または

Not Repld

置き換えオプションが N に設定され、次のいずれかの行コマンドが[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。

A または
プログラミングオブジェクトの ACS または
エラーメッセージの AES または
プロファイルの ADEMP

ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つオブジェクトは置き換えられませんでした

×
Parm exists プロファイルにのみ適用されます。

置き換えオプションが N に設定され、行コマンド A または P[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。 ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つパラメータプロファイルは置き換えられませんでした

×
Printed プログラミングオブジェクトとルールにのみ適用されます。

行コマンド H(ハードコピーの生成)が[Selection]画面から実行されました。

Renamed

または

Copied

デバッグ環境とエラーメッセージにのみ適用されます。

次のいずれかの行コマンドが[Rename Selection]画面から実行されました。デバッグ環境の A、あるいはエラーメッセージの AE、または S

元のオブジェクトを保持するオプションが指定されているかどうかによって、処理の完了時に返されるメッセージが Renamed または Copied となります。

Renamed as

または

Copied as

プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

行コマンド AC、または S[Rename Selection]画面から実行されました。 元のオブジェクトを保持するオプションが指定されているかどうかによって、処理の完了時に返されるメッセージが Renamed as または Copied as となります。

Replaced 置き換えオプションが Y に設定され、次のいずれかの行コマンドが[Copy][Move][Rename Selection]画面から実行されました。

A または
プログラミングオブジェクトの ACS または
エラーメッセージの AES または
プロファイルの ADEMP

ターゲット環境内の名前と同じ名前を持つオブジェクトが置き換えられました。

Sized プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

行コマンド Z(サイズの計算)が[Selection]画面から実行されました。

Subrtn Exists プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

サブルーチンのカタログ化オブジェクトの外部サブルーチン名は、ターゲット環境の他のカタログ化サブルーチンによってすでに使用されています。

×
Updated エラーメッセージにのみ適用されます。

選択したエラーメッセージに指定した言語のテキストは、以前は存在していませんでした。SYSMAIN では、エラーメッセージが新しい言語テキストで更新されました。

Src locked プログラミングオブジェクトにのみ適用されます。

行コマンド A または S[Copy][Move][Rename][Delete Selection]画面から実行されました。

各オブジェクトのソースがロックされていたため、オブジェクトは処理されませんでした

×

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SYSMAIN エラー通知

SYSMAIN では、ランタイムエラーが発生した場合、常に処理中に回復が試みられます。 この機能は、自動的にアクティブ化され、システム変数 *ERROR-TA が使用されます(『システム変数』ドキュメントの「*ERROR-TA」も参照)。 この機能は、SYSMAIN が正常終了すると非アクティブ化されます。

SYSMAIN の終了に端末コマンド(『端末コマンド』ドキュメントの「%% および % - 現在のオペレーションの中断」も参照)を使用すると、異常終了とみなされ、*ERROR-TA システム変数がリセットされません。 このシステム変数は、SYSMAIN を再度呼び出し、正常に終了することでリセットされます。 *ERROR-TA システム変数を設定した場合、SYSMAIN では終了時に、以前に割り当てられた値にリセットされます。

選択条件に対して無効なデータを指定すると、メッセージ行にエラーメッセージが表示されます。 ショートエラーメッセージの意味について不確かな場合は、特殊コマンド DISPLAY(「SYSMAIN に発行される特殊コマンド」も参照)を入力して、対応する拡張(ロング)エラーメッセージテキストの表示をアクティブ化できます。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

データ入力エラー

選択条件に対して無効なデータを指定すると、メッセージ行にエラーメッセージが表示されます。 場合によっては、特定のエントリのオンラインヘルプ機能が呼び出されます。 この機能では、エラーに関するより詳細な情報が提供されます。

バッチモードでエラーが発生した場合、エラーメッセージおよび対応するエラー番号が出力され、SYSMAIN ユーティリティは終了します。

エラー処理

要求によって処理エラーが発生した場合、SYSMAIN では次の例に示すようなエラーレポートが発行されます。

16:51:08           *** SYSMAIN Error Report ***          2005-08-10

The following internal error occurred while processing the
SYSMAIN function xxxxxx (cc):

   Error in field specification for IF SELECTION statement.


Error Number .. eeee
Program ....... pppppppp 
Status Code ... s          Status ...... tttttttt 
Line .......... llll       Level ....... vv 
Device ........ dddddddd
User ID ....... uuuuuuuu   User Name ... nn...nn

ウィンドウに表示される情報は、エラー原因の分析に役立ちます。

上記のウィンドウ内の値は、次のとおりです。

フィールド 説明
SYSMAIN FUNCTION xxxxxx 実行中の SYSMAIN 機能。
cc Software AG 技術サポートにとって役立つ内部ステータスコード。 次のコードが表示されます。
A 自動処理。
D XRef データは削除中。
E 処理中のエラー(SYSMAIN のフラグ)。
F XRef データ処理中のステータス設定。
G XRef データ処理中のステータス設定。
H 選択リスト処理。
I オプションは処理中。
S 単一オブジェクト処理。
T コマンドプロセッサによる SYSMAIN の終了。
V XRef データ処理中のステータス設定。
X コマンドプロセッサによる SYSMAIN の終了。
Y 整合性チェックエラーが発生、再表示。
Z 整合性チェックエラーが発生、再表示。
エラー番号 eeee システム変数 *ERROR-NR に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
Program pppppppp システム変数 *PROGRAM に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
Status Code s エラーの種類。 表示されるコードは次のとおりです。
C コマンド処理エラーです。
L ログオンエラーです。
O オブジェクト時間エラーです。
S 修正不可能な構文エラーです。
Line llll システム変数 *ERROR-LINE に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
Device dddddddd システム変数 *DEVICE に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
User ID uuuuuuuu システム変数 *USER に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
Status tttttttt システム変数 *ERROR-TA に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
Level vv システム変数 *LEVEL に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。
User Name nn...nn システム変数 *USER-NAME に対応します(『システム変数』ドキュメントを参照)。

処理エラーが発生した場合、ウィンドウ内の情報に注意し、Enter キーを押します。 SYSMAIN ユーティリティでは、入力フィールドのデータ値を維持したまま、最後のアクティブなメニュー画面を回復しようとします。

ウィンドウに特殊コマンド DISPLAY を入力すると(「SYSMAIN に発行される特殊コマンド」も参照)、発生したエラーの拡張(ロング)メッセージテキストが表示されます。

バッチ処理中に処理エラーが発生した場合、SYSMAIN ユーティリティでは関連するエラーメッセージを出力し、終了します。

特定のユーザーエラーによってウィンドウが表示される場合もあります。 SYSMAIN では評価時にすべてのエラーをトラップしようとしますが、一部をトラップできない場合もあります。 例えば、ユーザーが DDM をある環境から別の環境へコピーするよう要求したが、無効なデータベース ID(DBID)を指定した場合、SYSMAIN ではそのデータベースにアクセス使用とします。 Adabas レスポンスコード 148 が返され、SYSMAIN ERROR トランザクションが呼び出されてウィンドウが表示されます。 同様に、無効なファイルによって、データベースから多数のエラーが送信される場合があります。

Adabas レスポンスコード 9 が返された場合、SYSMAIN ではユーザーにエラーを知らせるメッセージを書き込み、最後の機能またはメニューから処理を再開します。 特定の要求が完了していない場合は、レスポンスコード 9 によって BACKOUT TRANSACTION が最後の未完了トランザクションとなったと考えられます。

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