この Natural プロファイルパラメータは、Adabas および VSAM データベースにのみ適用されます。
Natural セッション中にデータベース Open/Close
コマンドの使用を制御します。
NTOPRB
マクロは、NTPRM
マクロのプロファイルパラメータ OPRB
の代わりとして使用できます。 OPRB
パラメータ指定の最大長は 256 バイトです。 これより長い指定が必要な場合は、OPRB
パラメータの代わりに NTOPRB
マクロを使用してください。
すべてのデータベースに適用する OPRB
指定を行う場合は、NTPRM
マクロ(NTOPRB
マクロではない)の OPRB
パラメータを使用することをお勧めします。
可能な設定 | OPRB=(string) |
この構文では、すべてのデータベースに対する Open 要求を指定します。 |
---|---|---|
OPRB=(DBID=nn1,string,DBID=nn2,string, ...) |
この構文では、個々の特定のデータベースに対する Open 要求を指定します。 マクロ NTDB に定義されているとおり、指定した DBID ではデータベースのタイプを識別します。
|
|
OPRB=(string,DBID=nn1,string,DBID=nn2,string, ...) |
この構文では、個々の特定のデータベースに対する Open 要求とデフォルトの Open 要求(最初の string)を指定します。デフォルトの Open 要求は、個々の string を指定しないすべてのデータベースに適用されます。
|
|
OPRB=(DBID=nn1,NR=ON/OFF,string, ...) |
この構文では、Adabas データベースに最初にアクセスしたときに、Natural で制限付きまたは制限なし Open 要求を発行するかどうかを指定します。 これにより、排他更新(EXU)の使用が必要な Adabas ファイルの制御が高まります。
|
|
デフォルト設定 | なし | |
ダイナミックな指定 | 不可 | |
セッション内の指定 | 不可 |
一般に、OPRB
パラメータでは上記の構文のいずれかを使用します(strings
の内容はデータベースシステムによって異なります)。
OPRB
パラメータを使用する代わりに、Natural パラメータモジュール NATPARM
のマクロ NTOPRB
を使用することもできます。
以下では次のトピックについて説明します。
ダイナミックに指定した OPRB
パラメータは、セキュリティプロファイルに OPRB
パラメータが指定されていないライブラリへのすべてのログオンに適用されます。 セキュリティプロファイルに OPRB
パラメータが指定されているライブラリへのログオンに対しては、ダイナミックに指定した OPRB
パラメータは無視され、セキュリティプロファイル内のパラメータが適用されます。
VSAM データベースに対して指定できる strings については、『Natural for VSAM』ドキュメントの「VSAM データベース用の OPRB パラメータ」を参照してください。
Adabas データベースについては、Natural セッションに対して次のいずれかの条件が当てはまる場合に OPRB
パラメータが必要となります。
アクセス/更新対象の Adabas ファイルの明示的なリストが提供される。 例えば、Adabas クラスタの更新または排他ファイル制御が要求された場合、これが必要になります。
単一の論理トランザクションが 2 つ以上の Natural プログラムにまたがるため、特定の Natural プログラムの終了時に Natural で END TRANSACTION
および CLOSE
コマンドを発行する必要はありません。
パラメータ文字列の内容:
UPD=(file-list) |
ファイルリストのファイルに対してアクセス/更新権限(読み取り/書き込み)を指定します。 |
ACC=(file-list) |
ファイルリストのファイルに対してアクセス権限(読み取り)を指定します。 |
EXU=(file-list) |
ファイルリストのファイルに対して排他的な更新権限(排他的読み取り/書き込み)を指定します。 |
ACODE |
A フィールドのユーザーエンコードを強制するオプションを指定します。 注意: |
WCODE |
W フィールドのユーザーエンコードを強制するオプションを指定します。 注意: |
OPRB
パラメータが NATPARM
モジュールで省略されている場合、または OPRB=OFF
がダイナミックパラメータとして指定されている場合、Natural システムファイルに UPD
(アクセス/更新)を要求する Adabas Open コマンドを発行して Natural セッションが開始されます。 Natural でも、すべての ISN リストを解放するために RELEASE CID
(Adabas RC
)コマンドが発行されます(Natural FIND
ステートメントの RETAIN
節で指定された ISN リストは解放されません)。
初期の Adabas OP
コマンドで使用される Adabas レコードバッファは、明示的に提供することが可能です。 フォーマットは、OP
コマンドの Adabas レコードバッファで使用されるフォーマットと類似しています。ただし、空白を埋め込むことはできず、設定全体をカッコ(アポストロフィではない)で囲む必要があります。
例 1:OPRB=(ACC=2,4,6,UPD=8.) Adabas ファイル 2、4、および 6 をアクセス専用にし、Adabas ファイル 8 を更新(アクセスも含む)用にすることを指定しています。 |
例 2:OPRB=(EXU=1,2,3.) Adabas ファイル 1、2、および 3 をこの Natural セッションの排他制御対象にすることを指定しています。 |
キーワード ACC
、UPD
、および EXU
を組み合わせる場合、関連する Adabas ドキュメントに定義されている規則に従う必要があります。 これらのキーワードをコード化した場合、Natural では Natural セッションの開始時に OP
コマンドを発行し、Natural セッションの終了時に CL
コマンドを発行します。 Natural プログラムの最後で、保持された ISN リストを解放するために必要な RC
コマンドのみが発行されます。
上記すべての状況で、Natural セッションの開始時に常に発行される OP
コマンドは、Natural セッションのユーザー ID を Adabas コントロールブロックのアディション 1 フィールドに格納します。 バッチモードでは、これはジョブ名になります。 TP モードでは、これは Natural インターフェイスモジュールによってシステムの初期化時に提供される設定になります。
いずれの場合も、使用される設定は Natural システム変数 *INIT-USER
で利用可能です。
NTOPRB
マクロの構文は次のとおりです。
NTOPRB dbid,'string' |
使用可能な値については、OPRB
パラメータを参照してください。VSAM で Natural を使用する場合、『Natural for VSAM』ドキュメントも参照してください。
string
が非常に長い場合、コンマで区切って最大 5 つの文字列に分割できます(下記参照)。アセンブラでは、1 つの文字列は 256 バイトまでに限られるためです。
NTOPRB 12,'ACC=40,UPD=20' NTOPRB 15,'EXU=1,','2,3'