Natural 環境関連システム変数

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


*BROWSER-IO

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数では、アプリケーションが Web ブラウザで実行されていることを示します。アプリケーションは、Natural Web I/O インターフェイスによって、または Natural for Ajax を使用して Web ブラウザで実行できます。Natural Web I/O インターフェイスで実行されているアプリケーションは、マップを使用できます。Natural for Ajax で実行されているアプリケーションは、マップとリッチ GUI ページ(PROCESS PAGE ステートメントを使用)の両方を使用できます。

このシステム変数の値は次のいずれかです。

説明
(空) アプリケーションは Web ブラウザで実行されていません。
WEB アプリケーションは、Natural Web I/O インターフェイスで実行されています。PROCESS PAGE ステートメントは使用できません。
RICHGUI アプリケーションは、Natural for Ajax で実行されています。PROCESS PAGE ステートメントを使用できます。

*DEVICE

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、Natural 呼び出し時のデバイスタイプ/モードが格納されます。値は次のいずれかです。

説明
BATCH バッチモード。
VIDEO 3270 画面デバイス、PC 画面デバイス、VT または X 端末、または任意のタイプの UNIX 端末。
TTY テレタイプまたは他のスタート/ストップデバイス。
PC Natural Connection の使用が有効にされた(プロファイルパラメータ PC=ON または端末コマンド %+ によって)。

*GROUP

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数は Natural Security 環境でのみ有効です。保護されたライブラリにログオンしているユーザーの ID、つまりユーザーがライブラリにリンクされている ID が含まれています。これは、ユーザーがリンクされたグループ ID またはユーザー自身の ID(直接リンクされている場合)です。

*GROUP は次の場合に空白になります。

  • 保護されていないライブラリへのログオン(リンクが使用されていない)

  • Natural Security が稼動していない場合

*HARDCOPY

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否:

このシステム変数には、%H 端末コマンド発行時に使用するハードコピーデバイスの名前が格納されます。

*INIT-USER

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

*INIT-USER には、使用したパラメータファイルのプロファイルパラメータ USER の値が格納されます。

USER パラメータに値が指定されていない場合、*INIT-USER には UNIX へのログイン時に使用されたユーザー ID が含まれます。

*LANGUAGE

フォーマット/長さ: I1
内容変更の可否:

このシステム変数には、言語インジケータ(言語コード)が格納されます。この言語インジケータは、INPUT および REINPUT ステートメントで使用する日付フィールドの編集マスク、Natural エラーメッセージ、およびユーザーエラーメッセージに対して使用します。

各言語コードに 1 文字のコードを割り当てます。この 1 文字コードは言語対応オブジェクト(例:マップ、ダイアログ、ヘルプルーチン、サブプログラム)の名前のアンパサンド文字(&)をすべて置き換えます。Natural オブジェクト名でのアンパサンド文字の使用については、ステートメント CALLNAToperand1)、FETCHoperand1)、INCLUDEcopycode-name)および INPUTUSING MAP)ならびにセッションパラメータ HEoperand1)の説明を参照してください。

60 個までの各言語コードを指定できます。下の表を参照してください。

システム変数 *LANGUAGE は、日付編集マスク、システムメッセージ、ユーザーメッセージ、ヘルプテキスト、ヘルプルーチン、および複数言語マップに使用する言語を決定する Natural プロファイルパラメータ ULANG によって設定されます。

Natural は、コンパイル時とランタイム時を区別しません。ランタイム時、メインフレームの Natural は最初に現在の *LANGUAGE 設定でマップを読み込もうとします。見つからなかった場合、デフォルトの言語でマップを見つけようとします。

言語コードの使用方法については、『プログラミングガイド』の「多言語ユーザーインターフェイス」も参照してください。

言語コードの割り当て

各言語コードに次の言語が割り当てられます(右の欄に示されるコードが言語対応オブジェクトの名前に使用される 1 文字コードです)。

ラテン小文字の左から右への 1 バイト言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
1 英語 1
2 ドイツ語 2
3 フランス語 3
4 スペイン語 4
5 イタリア語 5
6 オランダ語 6
7 トルコ語 7
8 デンマーク語 8
9 ノルウェー語 9
10 アルバニア語 A
11 ポルトガル語 B
12 Chinese Latin(中華民国) C
13 チェコ語 D
14 スロバキア語 E
15 フィンランド語 F
16 ハンガリー語 G
17 アイスランド語 H
18 韓国語 I
19 ポーランド語 J
20 ルーマニア語 K
21 スウェーデン語 L
22 クロアチア語 M
23 カタロニア語 N
24 バスク語 O
25 アフリカ語 P

ラテン小文字以外の左から右への 1 バイト言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
26 ブルガリア語 Q
27 ギリシャ語 R
28 日本語(カタカナ) S
29 ロシア語 T
30 セルビア語 U

ラテン小文字以外の両方向 1 バイト言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
31 アラビア語 V
32 ファルシ語(イラン) W
33 ヘブライ語 X
34 ウルドゥー語(パキスタン)
35 (将来的に使用される予定で予約済み) Z
36 (将来的に使用される予定で予約済み) a
37 (将来的に使用される予定で予約済み) b
38 (将来的に使用される予定で予約済み) c
39 (将来的に使用される予定で予約済み) d
40 (将来的に使用される予定で予約済み) e

ユーザー割り当て言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
41 (自由に言語を割り当て可能) f
42 (自由に言語を割り当て可能) g
43 (自由に言語を割り当て可能) h
44 (自由に言語を割り当て可能) i
45 (自由に言語を割り当て可能) j
46 (自由に言語を割り当て可能) k
47 (自由に言語を割り当て可能) l
48 (自由に言語を割り当て可能) m
49 (自由に言語を割り当て可能) n
50 (自由に言語を割り当て可能) o

複数バイト言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
51 ヒンディー語 p
52 マラヤ語 q
53 タイ語 r
54 (将来的に使用される予定で予約済み) s
55 (将来的に使用される予定で予約済み) t
56 (将来的に使用される予定で予約済み) u

ダブルバイト言語

Code Language 言語対応オブジェクト名の文字コード
57 中国語(中華人民共和国) v
58 中国語(中華民国) w
59 日本語(漢字) x
60 韓国語 y

*NATVERS

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、(累積修正情報以外の)Natural のバージョンが格納されます。例:06.02.01

累積修正情報は、システム変数 *PATCH-LEVEL に格納されています。

詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。

*NET-USER

フォーマット/長さ: A253
内容変更の可否: 不可

*NET-USER の値は、*USER の値と同じです。

*PARM-USER

フォーマット/長さ: A253
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、現在使用中のパラメータファイルの名前が格納されます。

*PATCH-LEVEL

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、現在の累積修正番号が格納されています。『用語集』の「システム変数 *NATVERS」および「バージョン」も参照してください。

*PID

フォーマット/長さ: A32
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、現在のプロセス ID が文字列の値として格納されます。

*SCREEN-IO

フォーマット/長さ: L
内容変更の可否: 不可

このシステム変数は、画面 I/O が可能かどうかを示します。

次の値のいずれかを指定できます。

TRUE 画面 I/O が可能です。
FALSE 画面 I/O が可能ではありません。

対話式 Natural セッションでは、*SCREEN-IOTRUE で初期化されます。Natural バッチセッションでは、*SCREEN-IOFALSE で初期化されます(Natural 開発サーバーを除く)。

Natural を DB2 ストアドプロシージャサーバー(*SERVER-TYPE=DB2-SP)または RPC サーバー(*SERVER-TYPE=RPC)として開始する場合、*SCREEN-IOFALSE に設定されます。

*SCREEN-IOFALSE に設定し、ユーザーの入力が必要なステートメントを実行すると、Natural は NAT0723 エラーを発行します。

*SERVER-TYPE

フォーマット/長さ: A32
内容変更の可否: 不可

このシステム変数は、Natural が開始されたサーバータイプを示します。

次の値のいずれかを指定できます。

DB2-SP Natural DB2 ストアドプロシージャサーバー
DEVELOP Natural 開発サーバー
RPC Natural RPC サーバー
WEBIO Natural Web I/O インターフェイスサーバー

Natural がサーバーとして開始されていない場合、*SERVER-TYPE は空白に設定されます。

注意:
*SERVER-TYPEは、Natural サーバー自体を参照します。現在実行している Natural プログラム(サーバー Natural からサーバープログラムとして、またはクライアントプログラムとして稼動する)を参照するわけではありません

*UI

フォーマット/長さ: A16
内容変更の可否: 不可

このシステム変数は、使用中のユーザーインターフェイスのタイプを示します。

CHARACTER 文字型ユーザーインターフェイス
GUI グラフィカルユーザーインターフェイス

*USER

フォーマット/長さ: A8
内容変更の可否: 不可

このシステム変数には、Natural Security 下ではログオン時のユーザー ID が格納されます。

プロファイルパラメータ AUTO=ON(自動ログオン)が設定されている場合、または Natural Security がアクティブでない場合、 *USER の値はシステム変数 *INIT-USER の値と同じです。

*USER-NAME

フォーマット/長さ: A32
内容変更の可否: 不可

Natural Security がインストールされている場合、この変数には現在 Natural にログオンしているユーザーの名前が入ります。

Natural Security を使用していなければ、デフォルト値として SYSTEM になります。