Natural アプリケーションの入力/出力処理

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


Unicode データの表示および入力

Unicode データを表示または入力する場合は、次の点に注意してください。

  • ローカル開発環境で Natural for Windows を使用する場合、Natural 出力ウィンドウですべての Unicode 文字を表示および入力できます。

  • リモート開発環境で Natural for Windows を使用する場合(SPoD)、すべての Unicode 文字を表示および入力するには、Natural Web I/O インターフェイスクライアント(下記を参照)が必要です。

  • Natural for UNIX、Natural for OpenVMS、Natural for Mainframes、または Natural for Windows でアプリケーションを実行するときは、下記の「Natural Web I/O インターフェイスクライアント」を参照してください。

注意:

  1. Windows で Unicode 対応の出力インターフェイスを使用している場合でも、現在選択しているフォントによってサポートされている Unicode 文字のみが表示されます。
  2. Windows で Unicode 対応の出力ウィンドウを使用している場合、パラメータ CPCVERRON であると、A フォーマットフィールドにデータを入力するときに、現在のコードページに含まれていない文字は無視されます。
  3. Unicode データは 3270 端末では表示できません。

端末エミュレーションまたは IBM 3270/3279 のようなメインフレーム端末を経由して Natural を実行する場合、ページはデフォルトコードページ(システム変数 *CODEPAGE の値)に変換されてから表示されます。デフォルトコードページに含まれていないすべての文字は、置換文字で置き換えられます。同様に、入力はコードページフォーマットでのみ可能であり、Unicode フォーマットに変換されてから U フォーマットフィールドに割り当てられます。置換文字は ICU 変換テーブルによって定義されると考える必要があります。この文字によっては、端末エミュレーションでガーベッジが表示される場合があります。UNIX および OpenVMS プラットフォームでは、プロファイルパラメータ SUBCHAR を設定することによって、この置換文字を変更できます。ただし、デフォルトコードページに含まれていない文字を表示するときは、Natural Web I/O インターフェイスを使用することを強くお勧めします。リモート Windows セッションを実行しているときは、どのような場合にも Natural Web I/O インターフェイスが使用されます。

コードページ指向のメインフレーム端末では、適切なコードページを選択することが重要です。Natural のデフォルトコードページ、端末のコードページ、さらには端末で使用されるフォントによって、特定の文字を正しく表示する機能が決定されます。

Natural Web I/O インターフェイスクライアント

Natural Web I/O インターフェイスクライアントは、Unicode 文字を含む非 GUI 情報を表示するために使用されます。次の環境で使用できます。

SPoD 環境

Natural Web I/O インターフェイスクライアントは、Natural for Windows を使用していて、リモート開発環境(SPoD)で Natural Studio を使用している場合に呼び出すことができます。Natural for Windows ドキュメントに含まれる『SPoD を使用したリモート開発』の「Web I/O インターフェイスクライアント」を参照してください。

Natural Web I/O インターフェイスクライアントを使用している場合、リモート UNIX、OpenVMS、またはメインフレーム環境では、Unicode 対応ではない端末エミュレーションウィンドウの代わりに、またはリモート Windows 環境では出力ウィンドウの代わりに、Web I/O ウィンドウが表示されます。

次の図に、UNIX、OpenVMS、およびメインフレームでの、Unicode アプリケーションと Natural 開発サーバー(NDV)の SPoD 環境を示します。

SPoD environment

Natural Web I/O インターフェイスクライアントを呼び出せるように、Natural 開発サーバーを次のように設定する必要があります。

  • UNIX と OpenVMS
    リモート UNIX または OpenVMS 環境で Natural Web I/O インターフェイスクライアントを使用する場合は、NDV サーバーでプロファイルパラメータ WEBIOON に設定する必要があります。Natural for UNIX または Natural for OpenVMS ドキュメントの「コンフィグレーションユーティリティ」を参照してください。

  • メインフレーム
    リモートメインフレーム環境で Natural Web I/O インターフェイスクライアントを使用する場合は、NDV サーバーで NDV コンフィグレーションパラメータ TERMINAL_EMULATIONWEBIO に設定する必要があります。詳細については、『Natural Development Server』ドキュメントの「NDV Configuration Parameters」を参照してください。ユーザー画面サイズを決めるには、Natural プロファイルパラメータ TMODEL を使用できます。

  • Windows
    リモート Windows 環境では、プロファイルパラメータ WEBIO の設定に関係なく、Natural Web I/O インターフェイスクライアントが常に使用されます。

ランタイム環境

Natural Web I/O インターフェイスクライアントは、Natural でアプリケーションを実行しているときに表示されます。このクライアントは、Web/アプリケーションサーバーで実行されます。

次の図に、Unicode アプリケーションのランタイム環境を示します。

Runtime environment

Natural では、セッションが Natural Web I/O インターフェースクライアントから起動されたか、端末エミュレーションから起動されたかを自動的に認識します。

Natural Web I/O インターフェイスクライアントを使用するための前提条件は、次のとおりです。

  • Natural for UNIX および Natural for OpenVMS
    デーモンとして実装されている Natural Web I/O インターフェイスサーバーがインストールされ、アクティブになっている必要があります。Natural for UNIX または Natural for OpenVMS ドキュメントの『Natural Web I/O Interface』を参照してください。

  • Natural for Windows
    サービスとして実装されている Natural Web I/O インターフェイスサーバーがインストールされ、アクティブになっている必要があります。Natural for Windows ドキュメントの『Natural Web I/O Interface』を参照してください。