ワークファイル

このセクションでは、オブジェクトハンドラのアンロード/ロード/スキャン機能に適用されるワークファイルおよび有効なフォーマットについて説明します。

設定」セクションの「ワークファイルオプション」も参照してください。

注意:
ワークファイル名が使用可能なスペースを超える場合、PF11 キーを押すと名前をさらに長く入力できます(最大 253 文字)。または、[Work file]フィールドにカーソルを置き PF1(ヘルプ)キーを押します。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


ワークファイルの割り当て

下の表は、オブジェクトハンドラで使用されるワークファイルのリストです。

ファイル 説明
ワークファイル 1 アンロード、ロード、およびスキャン機能に使用されます。

アンロードされたデータが含まれます。

ワークファイル 3 内部レポートファイル。
ワークファイル 4 Write report]オプション(「設定」の「ワークファイルオプションとレポートオプション」を参照)が設定されている場合に使用されます。Write report はオブジェクト処理のデフォルト設定です。

レポートデータが含まれます。

ワークファイル 5 ロードする Adabas FDT(フィールド定義テーブル)のためのターゲットファイル。
ワークファイル 6 Write restart informationオプション(「設定」の「その他のオプションの設定」を参照)が設定されている場合にロード機能で使用されます。

再スタート情報が含まれます。

ワークファイル 7 使用されるのは、Entire Connection がインストールされていて、なおかつ、[Use PC File]が[Options]画面で選択されている場合に限られます(「その他のオプションの設定」も参照)。

アンロード、ロードおよびスキャン機能で使用するには、ワークファイル 7 を Entire Connection ワークファイルとして定義する必要があります。

アンロードされたデータが含まれます。

ワークファイル 8 使用されるのは、Entire Connection がインストールされていて、なおかつ、[Use PC File]が[Options]画面で選択されている場合に限られます(「その他のオプションの設定」も参照)。

アンロード、ロード、およびスキャンの機能で使用するには、ワークファイル 8 を Entire Connection ワークファイルとして定義する必要があります。

Entire Connection コマンドを処理する内部ファイルとして使用されます。

注意:

PROCEDURE タイプのワークプランを使用している場合、ユーザー出口ルーチン OBJHEX03(「バッチのコンディションコードとユーザー出口ルーチン」を参照)またはオプション PCCOMMANDFILENUMBERPCCOM、および PCCFNoption-setting を参照)を使用して、ワークファイルの番号を変更できます。

ワークファイル 9 内部ワークファイル。
ワークファイル 10 トレースワークファイル。トレースモードが設定されている場合に使用されます。

ダイレクトコマンド」の「ナビゲーションと特別な機能のためのコマンド」の「SET TRACE WORKFILE」も参照してください。

ワークファイルフォーマット

ソース環境のオブジェクトをワークファイルにアンロードし、それらをワークファイルからターゲット環境にロードするために、2 つのファイルフォーマット(内部フォーマットと転送フォーマット)が用意されています。バイナリデータを転送するには、ワークファイルを内部フォーマットにする必要があります。テキストデータを転送するには、ワークファイルを転送フォーマットにする必要があります。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

内部フォーマット

内部フォーマットとは、Natural ソースおよびカタログ化オブジェクト、エラーメッセージ、コマンドプロセッサ、Adabas FDT(フィールド定義テーブル)および非 Natural オブジェクトを、1 つの環境から別の環境に転送するために使用されるワークファイルの内部レコードレイアウトのことです。

同一プラットフォーム間でオブジェクトを転送するには、内部フォーマットのワークファイルを使用します。異なる UNIX、OpenVMS、または Windows プラットフォーム間でオブジェクトを転送する場合(リトルエンディアンマシンからビッグエンディアンマシンに転送する場合など)には、内部フォーマットのポータブルワークファイルを使用します。「設定」セクションの「Portable work file」、「ポータブル Natural 生成プログラム」(『プログラミングガイド』)、および DEFINE WORK FILE(『ステートメント』ドキュメント)も参照してください。

オブジェクトハンドラでは、デフォルトで内部フォーマットが使用されます。内部フォーマットを使用する([Transfer format]オプションが選択されていない)場合、ワークファイル 1 をバイナリフォーマットにする必要があります。これを行うには、ファイル拡張子を省略するか、ファイル拡張子 .sag を使用します。

内部フォーマットが有効な場合、Natural オブジェクトのソース環境からの読み取りと Natural ワークファイルへの書き込みは、オブジェクトハンドラのアンロード機能によって行われます。このワークファイルは、標準的なファイル転送サービスで別の環境に転送できます。ターゲット環境では、オブジェクトハンドラのロード機能を使用して、オブジェクトをワークファイルから読み取り、ローカルファイルまたはデータベースシステムにロードすることができます。

注意:
ユーティリティ NATUNLD によってサーバーで作成されたワークファイルは、内部フォーマットで処理する必要があります。ワークファイルは、NATUNLD を適用したときと同じプラットフォームのサーバーで作成する必要があります。

転送フォーマット

設定」セクションの「Transfer format」も参照してください。

転送フォーマットは、ワークファイルの一般的なレコードレイアウトであり、ロードデータまたはアンロードデータを含みます。このフォーマットはプラットフォームに依存せず、Natural オブジェクトのソース、Natural コマンドプロセッサソース、エラーメッセージ、および Adabas FDT を、1 つのハードウェアプラットフォームから別のハードウェアプラットフォームに転送したり、UNIX、OpenVMS、メインフレームと Windows プラットフォーム間で転送したりするために使用できます。

Transfer format]オプションが設定されていると、オブジェクトハンドラのアンロード機能によって、ハードウェアプラットフォームから Natural オブジェクトが読み取られた後、それらが再構築されます。

フォーマットされたレコードは Natural ワークファイルに書き込まれます。このワークファイルは、標準的なファイル転送サービスで別のプラットフォームに転送できます。ターゲットプラットフォームでは、オブジェクトハンドラのロード機能によってオブジェクトがワークファイルから読み取られ、ローカルファイルまたはデータベースシステムにロードされます。ワークファイルから読み取られたオブジェクトは、新しいハードウェアプラットフォームの構造に従って再構築されます。

ワークファイルの指定

転送フォーマットが指定されている([Transfer format]が設定されている)場合、ワークファイル 1 をテキスト(ASCII)フォーマットにする必要があります。これを行うには、.sag 以外のファイル拡張子を使用する必要があります。

Unicode/UTF-8 でのソースの処理

転送フォーマットは、Unicode/UTF-8(Universal Transformation Format、8 ビット形式)で Natural オブジェクトソースをアンロードまたはロードするためにも使用します。該当するアンロードオプションを指定した場合(コマンドモードで WORKFILETYPEUTF-8 に設定するか、メニューモードでUnicode work fileを選択した場合)、すべてのオブジェクトソースは UTF-8 でワークファイルにアンロードされます。該当するロードオプションを指定した場合(コマンドモードで LOAD-CODE-PAGE を指定するか、またはメニューモードでUse load code pageを選択した場合)、UTF-8 のすべてのオブジェクトソースは、Natural システムファイルにロードされるときに指定のコードページで変換されます。

SYSTRANS によるワークファイル

ユーティリティ SYSTRANS によって作成されたワークファイルは、転送フォーマットで処理します。UTF-8 でエンコードされたオブジェクトソースを含むワークファイルは、SYSTRANS で処理できません。