オブジェクト指定ウィンドウのフィールドの使用

このセクションでは、オブジェクト指定ウィンドウで指定可能なフィールドおよび入力オプションについて説明します。オブジェクト指定ウィンドウでは、SYSMAIN 機能で処理するオブジェクトの選択条件を指定できます。

フィールドが特定の機能のみに適用される場合は、適切な注釈が示されます。

フィールド 説明
OBJECT 処理するオブジェクトの名前または名前の範囲。

デフォルト設定はアスタリスク(*)であり、アスタリスクによってすべてのオブジェクトが処理用に選択されます。

有効な名前の範囲については、「名前の範囲の指定」を参照してください。
LIBRARY ソースライブラリまたはターゲットライブラリの名前または名前の範囲。

ソースライブラリは、処理対象のオブジェクトを含みます。ターゲットライブラリは、オブジェクトのコピー先または移動先となる既存または新規のライブラリです。オブジェクトはここで名前変更またはインポートされることがあります。

有効な名前の範囲については、「名前の範囲の指定」を参照してください。
DBID ソースライブラリまたはターゲットライブラリのデータベース ID。

ソースデータベースは、処理対象のオブジェクトが保存されているライブラリおよびシステムファイルを含みます。ターゲットデータベースは、オブジェクトのコピー先または移動先のライブラリおよびシステムファイルを含みます。オブジェクト名はここで変更されることがあります。

有効なデータベース ID は 165535 です。値を指定しない場合、または値が 0 の場合は、現在の FUSER または FNAT システムファイルが使用されます。
FNR ソースシステムファイルまたはターゲットシステムファイル(FNAT または FUSER)のファイル番号。

ソースファイルは、処理対象のオブジェクトが保存されているライブラリを含みます。ターゲットファイルは、オブジェクトのコピー先または移動先のライブラリを含みます。オブジェクトはここで名前変更またはインポートされることがあります。

有効なファイル番号は 165535 です。値を指定しない場合、または値が 0 の場合は、現在の FUSER または FNAT システムファイルが使用されます。
USER ID インポート機能には適用されません。

処理するオブジェクトを最後に保存またはカタログ化したユーザーの ID。

DATE インポート機能には適用されません。

これらのフィールドに入力した日時以降に保存またはカタログ化されたすべてのオブジェクトを選択します。デフォルトでは、日時は入力されていません。

開始日は以下の形式で指定する必要があります。YYYY-MM-DDYYYY = 年、MM = 月、DD = 日)例:2007-01-31

開始時刻は以下の形式で指定する必要があります。 HH:IIHH = 時間、II = 分)。例:09:15

CODE
インポート機能には適用されません。

オブジェクトの種類を選択します。

   
(S)ource ソース(保存)オブジェクトのみ。
(C)ataloged カタログ化オブジェクトのみ。
   
デフォルトでは、ソースオブジェクトとカタログ化オブジェクトの両方が選択されます。

検索またはリスト機能のみ:
オブジェクトのソースコードは、ソースオブジェクトが存在する場合にのみ表示できます。[(C)ataloged]を選択した場合または結果ウィンドウにカタログ化オブジェクトのみが含まれている場合は、リストからオブジェクトを選択してソースコードを表示させることはできません。

XREF
検索、リスト、またはインポート機能には適用されません。

プログラミングオブジェクトの場合に Predict システムファイルに保存されているクロスリファレンス(XRef)データを処理するかどうかを指定します。これは DDM には適用されません。

使用可能な入力値は次のとおりです。

   
N No。XRef データは処理されません。これはデフォルト設定です。
Y Yes。すべての XRef データが処理されます。
   

XRef の考慮事項」も参照してください。

TYPE 検索またはリスト機能には適用されません。

OBJECT TYPE]ウィンドウで選択したオブジェクトタイプを示す読み取り専用フィールド。

フィールドには、すべてのオブジェクトタイプを示す allProgram などのオブジェクトタイプ(インポート機能のみ)、またはプログラムの場合は P などの 1 つまたは複数のオブジェクトタイプコードが含まれます。指定可能なコードについては、「TYPE の指定」を参照してください。

REPLACE
検索、リスト、または削除機能には適用されません。

置換オプションを有効にするかどうかを指定します。

   
Y オブジェクトは自動的に置き換えられます。
N オブジェクトは事前に確認した後でのみ置き換えられます。これはデフォルト設定です。
 
置換オプションの使用」も参照してください。
CONFIRM
削除機能にのみ適用されます。
 
選択したオブジェクトを削除する前に、確認ウィンドウを表示するかどうかを示します。使用可能な入力値は次のとおりです。
   
Y 確認ウィンドウが表示されます。ここで「Y」を入力して削除を確定するか、または「N」を入力して削除を取り消すことができます。これはデフォルト設定です。
N すべてのオブジェクトが即座に削除されます。事前の確認ウィンドウは表示されません。これはデフォルト設定です。
PATH インポート機能にのみ適用されます。

インポート機能が実行されるディレクトリの完全な UNIX パス名。

パス名は、$HOME などの UNIX 環境変数で開始できます。ENTER キーを押すと、環境変数がフルパス名に置き換えられます。Natural セッションの開始時に割り当てられたデフォルトパスからオブジェクトをインポートする場合は、次を入力します。 ./

MODE
インポート機能にのみ適用されます。
   
インポートするプログラミングオブジェクトに設定する Natural プログラミングモードを指定します。
   
Structured ストラクチャードモードが使用されます。
Report レポーティングモードが使用されます。
   
詳細については、『プログラミングガイド』の「Natural プログラミングモード」を参照してください。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


名前の範囲の指定

すべての SYSMAIN 機能には、選択されるライブラリまたはオブジェクトについて名前または名前の範囲のいずれかを指定するオプションが用意されています。

次の表に、名前の範囲として有効なアスタリスク(*)表記を示します。value は 1 文字または複数文字の任意の組み合わせを示します。

入力 選択されるオブジェクトまたはライブラリ
* すべてのオブジェクトまたはライブラリ。
value* 名前が value で始まるすべてのオブジェクトまたはライブラリ。

例:AB*
選択対象:AB、AB1、ABC、ABEZ
選択対象外:AA1、ACB

value*value* 1 つまたは 2 つのアスタリスク(*)と任意の順序で組み合わされた value に一致するすべてのオブジェクトまたはライブラリ。

例:A*C*
選択対象:ABCZ、AXXCBBBZ、ANCZ
選択対象外:ABDEZ、ACBBBZA

複数のオブジェクトの名前変更

複数のオブジェクトの名前を変更する場合は、ソース環境およびターゲット環境の両方に value* を指定する必要があります。ソース環境に単一の名前を指定してターゲット環境に名前の範囲を指定することや、その逆はできません。

value* を使用した場合、ソース環境のアスタリスク(*)の前の文字数で置換される文字数が決まります。例えば、ソース環境に ABC、ターゲット環境に WXYZ を指定した場合、ABC で始まるターゲット環境の各オブジェクトが WXYZ で始まるオブジェクト名に置き換えられます。各名前の残り(この例の場合、5 文字目以降)は維持されます。

置換オプションの使用

コピー、移動、名前変更、またはインポートされるオブジェクトと同じ名前のオブジェクトがすでにターゲットライブラリに含まれている場合、指定したオブジェクトは処理されず、次のオブジェクトの処理が続行されます。置換オプションを使用すると、このデフォルトの機能を無効にして、ターゲットライブラリのオブジェクトを上書きすることができます。オブジェクトが置き換えられた場合、そのオブジェクトは Natural バッファプールからも削除されます。既存のクロスリファレンスレコードもすべて削除されます。

Start of instruction setメニューモードで置換オプションを有効または無効にするには

  • SYSMAIN オブジェクト指定ウィンドウの[REPLACE]フィールドに以下を入力します。

    置換オプションを有効にするには、「N」を入力します。

    各オブジェクトの置換を確認するプロンプトが表示されます。

    または:
    置換オプションを無効にするには、「Y」を入力します。これは、デフォルトの設定です。

    すべてのオブジェクトが、事前に確認メッセージを表示しないで置き換えられます。

Start of instruction setMAINUSER サブプログラムのコマンドを使用して置換オプションを有効にするには

  • サブプログラムでの SYSMAIN の使用」の説明に従って、コマンド文字列にキーワード REPLACE を指定します。