バージョン 6.3.3
 —  ツールおよびユーティリティ  —

SYSERR - メッセージの全般的な情報

このセクションでは、SYSERR ユーティリティを使用して管理できるメッセージとメッセージ言語のタイプ、および Natural システム環境でのメッセージの発行および取得方法について説明します。

次の図に、SYSERR ユーティリティの機能と Natural でのメッセージの処理を示します。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


メッセージタイプ

メッセージタイプには、Natural(システム)メッセージとユーザー定義メッセージの 2 つがあります。

Natural システムメッセージは、Natural ニュークリアスおよび Natural ユーティリティによって発行されます。 Natural システムメッセージは Software AG によって提供され、Natural Err ディレクトリにメッセージファイルとして保存されます。 Natural システムメッセージは、NAT0230 のように、NAT で始まり 4 桁の数字が続きます。

ユーザー定義メッセージは、ユーザーが作成したアプリケーションによって発行されます。 ユーザー定義メッセージは、システムファイル FUSER または FNAT のライブラリ(SYS- ライブラリを含む)にメッセージファイルとして保存されます。

メッセージは、他の言語に翻訳できます。 各言語は、個別のメッセージファイルに保存されます。 各ライブラリおよびメッセージファイルには、最大 9999 のメッセージを保存できます。

メッセージテキストには、次の 4 つのタイプがあります。

ショートメッセージは 1 行のメッセージで、対応するエラー状況が発生すると、メッセージ行に表示されます。

ロングメッセージは対応するショートメッセージの詳細な説明で、問題の解決方法も含まれています。

注意:
Natural システムメッセージを変更すると、誤ったメッセージになったり、Natural の新しいバージョンのリリース時に変更が失われたりする可能性があります。

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メッセージの言語

メッセージは、最大 60 の言語で作成できます。『システム変数』ドキュメントのシステム変数「*LANGUAGE」を参照してください。

次のルールおよび制限が適用されます。

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メッセージの発行

このセクションでは、Natural プログラムで Natural システムショートメッセージまたはユーザー定義ショートメッセージを発行するために使用する Natural ステートメント INPUT および REINPUT について説明します。

Start of instruction set プログラムで Natural システムショートメッセージを発行するには

Start of instruction set プログラムでユーザー定義ショートメッセージを発行するには

メッセージテキストのダイナミック置換

メッセージテキストには、表記 :n: で識別される変数部分を含めることができます。n はオカレンス 1~7 を表します。 変数部分は、ランタイムの値に置き換えられます。

詳細については、「INPUT 構文 1 - ダイナミック画面レイアウトの指定」の「operand3」または『ステートメント』ドキュメントの「REINPUT」の「operand3」を参照してください。

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Natural システムショートメッセージの取得

プログラムで Natural システムショートメッセージが参照されている場合、Natural では、Natural Err ディレクトリ内の要求されたメッセージ番号が次の順序で検索されます。

  1. システム変数 *LANGUAGE で設定されている現在の言語コード

  2. 言語コード 1(英語)

上記のいずれも見つからない場合は、存在しないメッセージがプログラムで参照されています。表示されるのは、NAT0230 など、接頭辞が NAT のメッセージ番号のみです。

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ユーザー定義ショートメッセージの取得

プログラムでユーザー定義ショートメッセージが参照されている場合、Natural では、最初に、システム変数 *LANGUAGE で設定されている現在の言語コードで要求されたメッセージ番号 nnnn が検索されます(『システム変数』ドキュメントを参照)。 メッセージがない場合は、言語コード 1(英語)で要求されたメッセージ番号 nnnn が検索されます。 ここにもメッセージがない場合は、言語コード 1 で要求されたメッセージ番号 n000(n は要求されたメッセージ番号の最初の数字)が検索されます。

この 3 段階の検索は、最初に現在のライブラリで実行されます。 ここで何も見つからなかった場合は、対応するメッセージが見つかるまで、他のライブラリが同様に検索されます。

検索されるライブラリの順序は、次のとおりです。

  1. システム変数 *LIBRARY-ID で設定されている現在のライブラリ。

  2. steplib。Natural Security がインストールされている場合は、現在のライブラリの Natural Security プロファイルで steplib が指定される順序。

  3. システム変数 *STEPLIB で設定されているデフォルトの steplib。

  4. システムファイル FUSER(*)のライブラリ SYSTEM。

  5. システムファイル FNAT(*)のライブラリ SYSTEM。

(*)現在のライブラリのファイル名が SYS で始まる場合は、SYSTEM FUSER の前に SYSTEM FNAT が検索されます。

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メッセージ情報の取得

ショートメッセージが表示された場合、問題状況についての追加情報を検索できます。

これらのコマンドについては、『システムコマンド』ドキュメントを参照してください。

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