バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

SYSEXT ユーティリティ- Natural アプリケーションプログラミングインターフェイス

SYSEXT ユーティリティを使用すると、現在のシステムライブラリ SYSEXT に含まれている Natural アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を検索し、テストできます。

Natural API は Natural サブプログラム(カタログ化オブジェクト)で、データにアクセスして必要に応じて変更したり、Natural に固有のサービス、サブコンポーネント、またはサブ製品を実行したりする場合に使用します。 Natural API の目的は、情報を取得または変更したり、Natural ステートメントではアクセスできないサービスを使用したりすることです。

SYSEXT ユーティリティ- Natural アプリケーションプログラミングインターフェイス」ドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

関連トピック:


SYSEXT の基本機能

SYSEXT ユーティリティには、各 Natural API について、機能説明、1 つのプログラム例、および API に固有のキーワードがあります。

次の図に、SYSEXT で提供されている、API をテストし、実装するための Natural オブジェクトおよび主な機能の概要を示します。

graphics/sysext.png

Natural API に提供されているオブジェクト

各 Natural API に提供されている一般的な Natural オブジェクトのタイプは、次のセクションでリストされています。 特定の API で必要となる追加オブジェクトは、リストされていません。

API のすべての関連オブジェクトは、システムファイル FNAT のライブラリ SYSEXT に含まれています。

次のテーブルで、nnnn は、API に割り当てられている 4 桁の数字です。 相互に関連しているすべての API オブジェクトには、識別番号が付いています。

オブジェクト名 説明
USRnnnnN 指定された機能を実行する API サブプログラム(カタログ化オブジェクト)。
USRnnnnP

API の効果のテストに使用できるプログラム例(ソースオブジェクト)。

プログラム例によって、対応するサブプログラム USRnnnnN が呼び出されます。

USRnnnnT

対応する API の説明が含まれているテキストオブジェクト。 API と API に関連するキーワードの目的、機能、および呼び出し規則について説明します。

テキストオブジェクトを表示するには、行コマンド D を使用します。「SYSEXT ユーティリティ機能の実行」の「行コマンド」を参照してください。

テキストオブジェクトを検索するには、キーワードを指定します。「SYSEXT ユーティリティ機能の実行」の「キーワード検索」を参照してください。

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SYSEXT の呼び出しと終了

このセクションでは、SYSEXT ユーティリティの呼び出しおよび終了手順について説明します。

Start of instruction set SYSEXT を呼び出すには

Start of instruction set SYSEXT を終了するには

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SYSEXT ユーティリティ画面

次の表に、SYSEXT ユーティリティ画面に表示されるフィールドおよび列とその説明を示します。

説明
Cmd テキストオブジェクトまたはプログラム例で実行される行コマンドの入力フィールド。「SYSEXT ユーティリティ機能の実行」の「行コマンド」を参照してください。
Source API の呼び出しに使用できるプログラム例の名前(ソースオブジェクト USRnnnnP)。
Interface API サブプログラム USRnnnnN の名前。
Comment API の目的の概要。
Prod

API の影響を受ける Natural(NAT)または Natural アドオン製品の製品コード。

例:NAT = Natural、NDB = Natural for DB2、NVS = Natural for VSAM、PRD = Predict、RPC = Natural リモートプロシージャコール。

Keyword API に関連したキーワードの入力フィールド。「SYSEXT ユーティリティ機能の実行」の「キーワード検索」を参照してください。

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SYSEXT ユーティリティ機能の実行

SYSEXT ユーティリティの機能を使用すると、テキストオブジェクトに対する操作、および SYSEXT ユーティリティ画面の API リストで参照されるプログラム例を実行できます。 また、キーワード検索機能を使用して、API のリストを短くしたり、API に対して使用可能なすべてのキーワードをリストしたりすることもできます。

以下のセクションでは、次のトピックについて説明します。

行コマンド

行コマンドを使用すると、オブジェクト操作を実行できます。 行コマンドは、目的の API の横の[Cmd]列に入力します。 この列に疑問符(?)を入力すると、有効な行コマンドがリストされます。

SYSEXT ユーティリティ画面では、次の行コマンドを使用できます。

行コマンド 機能
E プログラム例 USRnnnnP を編集します。
L プログラム例 USRnnnnP をリストします。
R プログラム例 USRnnnnP を実行します。
X プログラム例 USRnnnnP を実行します。
D

対応する API の説明のテキストオブジェクト USRnnnnT をリストします。

API と API に関連するキーワードの目的、機能、および呼び出し規則について説明します。

K 指定されている API に関連するキーワードをリストします。
. SYSEXT ユーティリティを終了します。

キーワード検索

キーワードは、現在のタスクに関連した Natural API の検索に役立ちます。 キーワード検索機能を使用すると、キーワードで API をリストしたり、特定の API に関連したキーワードをリストしたりできます。

Start of instruction set キーワードで API をリストするには

Start of instruction set 特定のAPI に関連するキーワードをリストするには

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Natural API の使用

ライブラリ SYSEXT に含まれている API を 1 つ使用する場合、次の選択肢があります。

  1. ライブラリ SYSEXT をアプリケーションの steplib として定義します(推奨)。

  2. 選択したサブプログラムをシステムファイル FNAT のライブラリ SYSTEM にコピーします(推奨)。

  3. 選択したサブプログラムをアプリケーションの任意の steplib にコピーします。

  4. 選択したサブプログラムをアプリケーションライブラリにコピーします。

選択肢 1 には、Natural インストールのアップグレード時に API に固有のアクティビティの必要がないという利点があります。

選択肢 2 には(選択肢 3 および 4 と比べて)、すべての API が 1 つのライブラリにあるという利点があります。 Natural インストールをアップグレードする場合は、アップグレードする必要がある API のライブラリを 1 つ確認するだけで済みます。

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Natural API のリスト

次の SYSEXT ユーティリティで使用できる Natural アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)のリストには、全般的な情報のみが示されています。 API の現在のステータスについては、システムコマンド SYSEXT を実行します。

リストの列は、SYSEXT ユーティリティ画面に表示される列と対応しています。 列の詳細については、「SYSEXT ユーティリティ画面」を参照してください。

Natural リモートプロシージャコール(RPC)に適用される API の使用の詳細については、『Natural リモートプロシージャコール』ドキュメントの「Natural RPC で使用するアプリケーションプログラミングインターフェイス」を参照してください。

インターフェイス コメント 製品
USR0010N SYSPROF 情報の取得 NAT
USR0011N 論理ファイルに関する情報 NAT
USR0020N FNAT / FUSER からエラーテキストを読み取り NAT
USR0040N 最後のエラーのタイプを取得 NAT
USR0050N SYSPROD 情報の取得 NAT
USR0060N LFILE 定義を FNAT から FUSER へコピー NAT
USR0070P デフォルトエディタプロファイル SYSTEM NAT
USR0080N エディタの内容のタイプ/名前を処理 NAT
USR0100N LRECL の制御 NVS
USR0120N Natural ショートエラーメッセージの読み取り NAT
USR0210N Natural オブジェクトの保存、カタログ、STOW NAT
USR0220N Natural ロングエラーメッセージの読み取り NAT
USR0320N FNAT または FUSER からユーザーショートエラーメッセージを読み取り NAT
USR0330N Natural オブジェクトディレクトリの読み取り NAT
USR0340N Natural バッファプールインターフェイス NAT
USR0341N Natural バッファプールインターフェイス NAT
USR0350N 現在記録中のフラグの読み取り NAT
USR0360N ユーザーショートエラーメッセージの変更 NAT
USR0400N 検索された UPDATE の影響を受ける行数 NDB
USR0420N FUSER からユーザーロングエラーメッセージを読み取り NAT
USR0421N FUSER 上のユーザーロングエラーメッセージの更新 NAT
USR0500N ウィンドウのタイトルバーの文字列を表示 NAT
USR0600N プログラムレベル情報の表示 NAT
USR0610N DB エラー情報の表示 NAT
USR0620N 文字列の変換 NAT
USR0622N エラーカウンターのリセット NAT
USR1002N Natural 環境パラメータの保存と復元 NAT
USR1005N 一部の Natural システムパラメータに関する情報 NAT
USR1006N スキップシーケンシャル処理のサポート NVS
USR1007N ワークファイル/出力ファイル割り当ての表示 NAT
USR1009N *TIMESTMP を数値変数に変換 NAT
USR1011N ワイルドカード/アスタリスクのチェック(ショート) NAT
USR1012N エラーのダイナミック部分 :1: の読み取り NAT
USR1013N 現在の文字セットの表示 NAT
USR1014N *** 行の計算機能 *** NAT
USR1016N コピーコードのエラーレベルの表示 NAT
USR1017N CATALL コールを CATALL コントロールリストに追加 NAT
USR1018N ダイナミック OPEN NVS
USR1019N SYSBUS 情報の取得 NAT
USR1020N ユーザーショートエラーメッセージを FUSER に追加 NAT
USR1021N ワイルドカード/アスタリスクのチェック(ロング) NAT
USR1022N データベースのタイプ NAT
USR1023N 日時変数の変換 NAT
USR1024N CATALL の結果の読み取り NAT
USR1025N 複数の steplib の処理 NAT
USR1026N RETURN 情報の表示 NAT
USR1027N ユーザーショートエラーメッセージの検索 NAT
USR1028N ビット/バイトの変換 NAT
USR1029N Natural オブジェクトのタイプの取得 NAT
USR1030N 言語コードの変換 NAT
USR1031N オブジェクト名のチェック NAT
USR1032N カタログされた Natural オブジェクトのリスト(タイプを併記) NAT
USR1033N カタログされた DDM の DBID/FNR の検索 NAT
USR1034N NTTF ファイルテーブルの表示 NAT
USR1035N Software AG エディタエンジンを介したオブジェクトのメンテナンス NAT
USR1036N Software AG エディタのユーザープロファイルのメンテナンス NAT
USR1037N Natural ABEND データに関する情報 NAT
USR1038N 現在のプラットフォームの特性の取得 NAT
USR1040N UDB パラメータの取得または設定 NAT
USR1041N エラートランザクション(*ERROR-TA)のインストール NAT
USR1042N UPDATE コマンドの値の取得または設定 NAT
USR1043N Adabas ダイレクトコールの実行 NAT
USR1047N ファイル名をダイナミックに切り換え NVS
USR1048N PF キーラベルの変更 NAT
USR1050N ワークファイル名の取得または設定 NAT
USR1051N Predict の各種データ用インターフェイス PRD
USR1054N ライブラリのリスト NAT
USR1055N ライブラリ内のオブジェクトのリスト NAT
USR1056N FDIC ファイル上またはライブラリ内の DDM のリスト NAT
USR1057N Natural ソースを配列に読み取り NAT
USR1058N DDM ソースを配列に読み取り NAT
USR1066N Natural "Executing ..." メッセージの表示 NAT
USR1067N ライブラリ名のチェック NAT
USR1068N DBMS コールの値の取得またはリセット NAT
USR1070N オペレータコマンドを Entire Net-Work に発行 NAT
USR1071N RPC:TOKEN データの維持 RPC
USR1072N 保有セットのコマンド ID の取得 NAT
USR2001N 最後のエラーに関する情報の読み取り NAT
USR2002P ヘルプ機能のデフォルトテキスト文字列 NAT
USR2003P MAINMENU のデフォルト設定 NAT
USR2004N 論理ファイルに関する情報 NAT
USR2005N 内部ファイル変換テーブルへのアクセス NAT
USR2006N 詳細なメッセージ情報の取得 NAT
USR2007N RPC デフォルトサーバー情報の設定/取得 RPC
USR2008N VSAM/ISAM データセットのダイナミック OPEN NVS
USR2009N エラーのダイナミック部分 :1: の読み取り NAT
USR2010N DB エラー情報の表示 NAT
USR2011N ワークファイル名の取得または設定 NAT
USR2012N システム変数 *NET-USER の値の取得 NAT
USR2013N SYSPROF 情報の取得 NAT
USR2014N Software AG エディタエンジンを介したオブジェクトのメンテナンス NAT
USR2015N Natural RPC 用の EBCDIC または ASCII 変換テーブル NAT
USR2016N マッププロファイルの FNAT から FUSER へのコピー NAT
USR2017N FUSER からのマッププロファイル処理の有効化 NAT
USR2018N Natural オブジェクトディレクトリの読み取り NAT
USR2019N Natural ソースのソースエリアへの保存/ソースエリアからの読み取り NAT
USR2020N Adabas ダイレクトコールの実行 NAT
USR2021N データセットのダイナミックアロケーション NAT
USR2022N 保存データエリアへの GUID の挿入 NAT
USR2023N データベースのタイプ(2 バイト) NAT
USR2026N TECH 情報の取得 NAT
USR2027N セッション待機時間の定義 NAT
USR2028N Natural バージョンの出力 NAT
USR2029N ファイルのダイナミックアロケーション(BS2000/OSD) NAT
USR2030N エラーのダイナミック部分 :1:,... の読み取り NAT
USR2031N SYSPROD 情報の取得 NAT
USR2032N CLOSE CONVERSATION のコミットのサポート RPC
USR2033N PRD List Xref セットに関する情報 PRD
USR2034N エラーテキストの読み取り(全体が対象) NAT
USR2035N SSL のサポート RPC
USR2036N *TIMESTAMP を数値変数に変換 NAT
USR2071N クライアント側の EntireX Security のサポート RPC
USR2072N サーバー側の EntireX Security のサポート RPC
USR2073N RPC サーバーの ping または終了 RPC
USR2075N EntireX Broker サービスの終了 RPC
USR3001N ロールサーバーのディレクトリエントリのリスト NAT
USR3002N ロールサーバーのディレクトリエントリの削除 NAT
USR3005N ドキュメンテーションオブジェクトの処理 PRD
USR3013N SYSPROF 情報の取得 NAT
USR3025N 複数の steplib の処理 NAT
USR3320N FNAT または FUSER からユーザーショートエラーメッセージを検索 NAT
USR4001N Natural プロファイルパラメータ PROGRAM の設定

(USR6002N に対応していますが、メインフレームでのみ使用可能です)

NAT
USR4002N 現在のシステムの変数の取得 NAT
USR4003N Natural スタック情報の取得(英数字) NAT
USR4004N ダイナミック Natural プロファイルパラメータの取得 NAT
USR4005N 現在のキー設定をすべて読み取り NAT
USR4006N CICS 環境での Natural セッションの選択(およびキャンセル) NCI
USR4007N プロファイルパラメータ SYNERR の現在の値の取得/設定 NAT
USR4008N RPC 実行のライブラリの設定 RPC
USR4009N EntireX のパラメータの設定 RPC
USR4010N サーバーのランタイム設定の取得 RPC
USR4011N 可変入力の A20 ハッシュ値の作成 NAT
USR4201N データエリアソースの処理 NAT
USR4202N コードページのテーブル情報の取得 NAT
USR4203N Natural オブジェクトのロック、ロックのチェック、アンロック NAT
USR4204N CICS コンテナ名の設定または再設定 NCI
USR4206N ライブラリ内のオブジェクトのリスト、およびディレクトリ情報を戻す NAT
USR4207N マシン特性を NATQVS が提供する方式で戻す NAT
USR4208N Natural リソースの読み取り/書き込み NAT
USR4209N サブルーチンのショートネームを戻す NAT
USR4210N Base64 の英数字/バイナリのバイト変換 NAT
USR4211N DBCS 文字の取得 NAT
USR4212N データエリアの分析 NAT
USR4213N DBCS サポートのための文字列処理 NAT
USR4340N バッファプールコンテンツまたはバッファプールキャッシュのリスト NAT
USR4341N Natural バッファプールのブラックリストの管理 NAT
USR6002N 一部の内部カウンタの現在の値を取得 NAT
USR6204N Natural プロファイルパラメータ PROGRAM の設定

(USR4001N に対応していますが、すべてのプラットフォームで使用可能です)

NAT
USR6303N Natural スタック情報の取得(Unicode) NAT
USR6304N RPC 実行のための信頼できる状態の設定/取得 RPC
USR6305N Reliable RPC メッセージのコミット/ロールバック RPC
USR6306N 現在の EntireX Broker ユーザーの UOW のステータス RPC

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