この Natural プロファイルパラメータは、各種 Unicode 設定について Unicode とコードページのサポートを有効にするために必要です。例えば、U フォーマットの変数またはステートメント MOVE ENCODED
を使用する場合などです。 パラメータモジュール NATPARM
の NTCFICU
マクロに対応します。
『Unicode and Code Page Support』ドキュメントの「プロファイルパラメータ」も参照してください。
可能な設定 | 次の構文を参照してください。 | 使用可能なサブパラメータキーワード:下記の「キーワードサブパラメータ」を参照してください。 |
---|---|---|
デフォルト設定 | ON または OFF |
Unicode とコードページのサポートを有効または無効にします。 プロファイルパラメータ CP が OFF に設定されている場合、デフォルト値は OFF です。 それ以外の場合、デフォルト値は ON です。
|
ダイナミックな指定 | 可 | パラメータ CFICU はダイナミックに指定することしかできません。 NATPARM では、マクロ NTCFICU を使用してください。
|
セッション内の指定 | 不可 |
プロファイルパラメータ CP
が OFF
以外の値に設定されている場合、CFICU=ON
が強制的に使用されます。
以下では次のトピックについて説明します。
CFICU
プロファイルパラメータは次のように指定します。
CFICU=(ON,COLLATE=value,COLNORM=value,CNVNORM=value,LOCALE=value,CPOPT=value,DATFILE=value) |
または
CFICU=(OFF,COLLATE=value,COLNORM=value,CNVNORM=value,LOCALE=value,CPOPT=value,DATFILE=value) |
または
CFICU=[ { |
(ON) |
} ] |
NTCFICU
マクロは次のように指定します。
....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7.. NTCFICU ON/OFF, * COLLATE=value, * COLNORM=value, * CNVNORM=value, * LOCALE=value, * CPOPT=value * DATFILE=value |
または
NTCFICU ON |
または
NTCFICU OFF |
COLLATE
| COLNORM
| CNVNORM
| LOCALE
| CPOPT
| DATFILE
照合は、テキスト情報の単位を順序付けるプロセスです(アルファベット順)。 通常、照合は特定の言語に固有です。
例:文字 "Ä" はドイツ語ロケールでは A と "B" の間にソートされますが、スウェーデン語ロケールでは "Z" の後にソートされます。 リトアニア語では、"y" は "i" と "k" の間にソートされます。
このサブパラメータでは、使用する照合サービスを決定します。
ON |
ロケール ID と ICU の照合サービスを使用して Unicode 設定を比較します。 これはデフォルト値です。 |
OFF |
ICU の単純な Unicode 比較を使用します。 |
正規化は、テキストデータから同等シーケンスの代替表現を削除して、等価性についてバイナリ比較できるフォームにデータを変換するプロセスです。
このサブパラメータは、COLLATE=ON
が設定されている場合にのみ有効です。
ICU 照合サービスでは非正規化テキストが適切に処理され、テキストが正規化されている場合と同様の結果が得られます。 これにより、正規化が必要なほとんどのテキストで、最大のパフォーマンスが得られます。 Unicode データに非正規化テキストが含まれないことが確実な場合、非正規化のオーバーヘッドチェックも除外できます。
ON |
非正規化テキストをチェックします。 |
OFF |
非正規化テキストのチェックを無効にします。 これはデフォルト値です。 |
例えば、ドイツ語文字 "ä" は、Unicode で U+00E4
として表現するか、結合文字を使用して U+0061
、U+0308
として表現できます。 コードページへの変換では、結合された "ä"(U+0061 U+0308
)は 2 つのコードポイントとしてみなされ、U+0308
がターゲットコードページの有効な文字でない場合、"a" と置換文字が生成されます。 変換前の正規化では、結合コードポイント U+0061 U+0308
から 1 つのコードポイント U+00E4
が作成され、その後の変換によって結果 "ä" が生成されます。 このパラメータは、出力デバイスが端末エミュレーションのときに、U フォーマットから A フォーマットへの変換が実行されるたびに適用されます(例えば、MOVE U TO A
または DISPLAY U
)。 追加操作では、当然ながら追加のストレージと CPU 時間が消費されます。
CNVNORM=OFF
の場合は、MOVE NORMALIZED
ステートメントを使用して、選択した文字列を正規化できます。
このサブパラメータでは、変換前の正規化を有効または無効にします。
ON |
変換前の正規化を有効にします。 |
OFF |
変換前の正規化を無効にします。 これはデフォルト値です。 |
ロケール ID は、言語と地域依存の照合機能を考慮するために ICU の照合サービスで使用されます。 ロケール ID の言語コードは ISO639 に準拠し、地域コードは ISO 3166 に準拠する必要があります。
設定可能値 | LLL_RRR |
|
デフォルト値 | en_US |
en_US |
英語(米国) |
en_UK |
英語(英国) |
de_DE |
ドイツ語(ドイツ) |
de_AT |
ドイツ語(オーストリア) |
de_CH |
ドイツ語(スイス) |
sv_SE |
スカンジナビア語(スウェーデン) |
デフォルトでは、英字フォーマットから Unicode フォーマットへの変換(またはその逆)は、ICU 機能を呼び出して実行されます。 特定のコードページは、Unicode に対する 1:1 関係のマッピング文字です。 この場合、ICU 機能の代わりに内部変換テーブルを使用したほうが変換パフォーマンスが向上します。
ON |
可能な場合、ICU 機能の代わりに内部変換テーブルを使用します。 |
OFF |
常に ICU 機能を使用します。 これはデフォルト値です。 |
オプションのデータファイル名。 RCA 手法を使用してロードできる必要があります。 データファイルには、コンバータマッピングテーブル、照合ルール、改行イタレータルール、および他のロケールデータが含まれます。 ICU 開発キットには、特定の要件に準拠したデータファイルを構築するためのツールが用意されています。 詳細については、『ICU User Guide』の章「Data Management」を参照してください。
設定可能値 | name |
データファイル名の長さは最大 8 文字です。 |
OFF |
定義済みのすべてのデータファイルを削除します。つまり、デフォルトのデータファイルが使用されます。 | |
デフォルト値 | なし | 追加データファイルは定義されません。 デフォルトのデータファイルが使用されます。 |
NTCFICU COLNORM=ON,LOCALE=de_DE,DATFILE=TEST15
CFICU=(COLNORM=ON,LOCALE='de_DE',DATFILE=TEST15)