このドキュメントでは、バッチモードや TP モニタ TIAM および UTM 環境で使用可能な Natural 共有ニュークリアスを使用する際に適用されるルールについて説明します。
以下のトピックについて説明します。
UTM については、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「複数のアプリケーションと 1 つの共通 Natural」も参照してください。
BS2000/OSD 環境での Natural 共有ニュークリアスには、以下のルールが適用されます。
Natural 共有ニュークリアスは、バッチや TIAM および UTM ドライバの対応するリエントラント部分なしでリンクされます。これらのモジュールは、対応するアプリケーションのフロントエンド部分にリンクされる必要があります。
例:Natural 共有ニュークリアスの名前は NATSHARE
です。
/EXEC $TSOSLNK MOD NATSHARE,XREF=YES,MAP=Y,XDSEC=Y,SORT=Y LINK-SYMBOLS *KEEP INCLUDE NATINV,libname . . INCLUDE NATURAL,libname . . INCLUDE NATLAST,libname BIND /SETSW ON=1 LIB NATURAL.USER.MOD,BOTH PAR O=Y ADDR *OMF END /SETSW OFF=1
バッチや TIAM および UTM アプリケーション固有の Natural パラメータモジュールも、対応するアプリケーションのフロントエンド部分にリンクされます。 また、Natural 共有ニュークリアスには、共通の Natural パラメータモジュール(例えば
CSTATIC
エントリ用)を含めることができます。 リンクされる Natural ニュークリアスに選択された名前は、Natural のロード先であるグローバル共通メモリプールの名前と同じです。 この名前は、以下のキーワードパラメータのオペランドとして使用されます。
NUCNAME |
マクロ NAMBS2 、NAMTIAM 、および NATUTM 内
|
NAME |
CMPSTART および ADDON (BS2STUB )内
|
例:
NRTSTART NAMTIAM CODE=FRONT, NUCNAME=NATSHARE PARMODE=(31,ABOVE), . . NUTFRONT NATUTM APPLNAM=NATUTM, . . NUCNAME=NATSHARE PARMODE=(31,ABOVE)
Natural 共有ニュークリアスは CMPSTART
プログラムによって起動されます。
例:
/EXEC (CMPSTART,NATURAL.MOD) NAME=NATSHARE,SIZE=2MB,POSI=ABOVE,ADDR=250,SCOP=GLOBAL PFIX=YES,LIBR=NATURAL.USER.MOD
Natural 共有ニュークリアスへのリンクは、BS2STUB
マクロの生成により、バッチや TIAM または UTM アプリケーションで作成されます。「CMPSTART プログラム」を参照してください。
例:
NRTSTUB BS2STUB PARMOD=31,PROGMOD=ANY ADDON NAME=NATSHARE, STAT=GLOBAL NUTSTUB BS2STUB PARMOD=31,PROGMOD=ANY ADDON NAME=NATSHARE, STAT=GLOBAL
アプリケーションのフロントエンド部分には、対応するドライバのリエントラント部分が含まれている必要があります(NAMBS2 CODE=RENT
、NAMTIAM CODE=RENT
、または NURENT
)。
NAMTIAM
のフロントエンド部分:
/EXEC $TSOSLNK /* Front part of NAMTIAM PROG NATURAL,LOADPT=X'1000000',XREF=YES TRAITS RMODE=ANY,AMODE=31 INCLUDE NRTSTART,libname /* Front part of NAMTIAM INCLUDE NRTRENT,libname /* Reentrant part of NAMTIAM INCLUDE NRTSTUB,libname /* BS2STUB INCLUDE NRTPARM,libname /* Natural Parameter Module
UTM フロントエンド部分:
/EXEC $TSOSLNK /* UTM Front-end part PROG NUTvrs,FILENAM=NATUTM,LOADPT=X'1000000',XREF=YES TRAITS RMODE=ANY,AMODE=31 INCLUDE KDCNUT,libname /* UTM KDCROOT INCLUDE NUTSTART,libname /* NATUTM INCLUDE NUTRENT,libname /* NURENT INCLUDE NUTSTUB,libname /* BS2STUB INCLUDE NUTPARM,libname /* Natural Parameter Module INCLUDE SWPPARM,libname /* Swap Pool Parameter Module
上記の例で、libname
はライブラリの名前、vrs
は製品のバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベルを表します。