バージョン 4.2.5
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BS2000/OSD 環境での Natural 共有ニュークリアス

このドキュメントでは、バッチモードや TP モニタ TIAM および UTM 環境で使用可能な Natural 共有ニュークリアスを使用する際に適用されるルールについて説明します。

以下のトピックについて説明します。

UTM については、Natural の『TP モニタインターフェイス』ドキュメントの「複数のアプリケーションと 1 つの共通 Natural」も参照してください。


Natural 共有ニュークリアスの使用ルール

BS2000/OSD 環境での Natural 共有ニュークリアスには、以下のルールが適用されます。

  1. Natural 共有ニュークリアスは、バッチや TIAM および UTM ドライバの対応するリエントラント部分なしでリンクされます。これらのモジュールは、対応するアプリケーションのフロントエンド部分にリンクされる必要があります。

    例:Natural 共有ニュークリアスの名前は NATSHARE です。

    /EXEC $TSOSLNK
    MOD NATSHARE,XREF=YES,MAP=Y,XDSEC=Y,SORT=Y
    LINK-SYMBOLS *KEEP
    INCLUDE NATINV,libname
    .
    .
    INCLUDE NATURAL,libname
    .
    .
    INCLUDE NATLAST,libname
    BIND
    /SETSW ON=1
    LIB NATURAL.USER.MOD,BOTH
    PAR O=Y
    ADDR *OMF
    END
    /SETSW OFF=1
  2. バッチや TIAM および UTM アプリケーション固有の Natural パラメータモジュールも、対応するアプリケーションのフロントエンド部分にリンクされます。 また、Natural 共有ニュークリアスには、共通の Natural パラメータモジュール(例えば CSTATIC エントリ用)を含めることができます。 リンクされる Natural ニュークリアスに選択された名前は、Natural のロード先であるグローバル共通メモリプールの名前と同じです。 この名前は、以下のキーワードパラメータのオペランドとして使用されます。

    NUCNAME マクロ NAMBS2NAMTIAM、および NATUTM
    NAME CMPSTART および ADDONBS2STUB)内

    例:

    NRTSTART NAMTIAM CODE=FRONT,
                        NUCNAME=NATSHARE
                        PARMODE=(31,ABOVE),  
                        .
                        .
    NUTFRONT NATUTM APPLNAM=NATUTM,
                        .
                        .
                        NUCNAME=NATSHARE
                        PARMODE=(31,ABOVE)
  3. Natural 共有ニュークリアスは CMPSTART プログラムによって起動されます。

    例:

    /EXEC (CMPSTART,NATURAL.MOD)
    NAME=NATSHARE,SIZE=2MB,POSI=ABOVE,ADDR=250,SCOP=GLOBAL  
    PFIX=YES,LIBR=NATURAL.USER.MOD
  4. Natural 共有ニュークリアスへのリンクは、BS2STUB マクロの生成により、バッチや TIAM または UTM アプリケーションで作成されます。「CMPSTART プログラム」を参照してください。

    例:

    NRTSTUB BS2STUB PARMOD=31,PROGMOD=ANY  
                 ADDON NAME=NATSHARE,
                       STAT=GLOBAL
    NUTSTUB BS2STUB PARMOD=31,PROGMOD=ANY
                 ADDON NAME=NATSHARE,
                       STAT=GLOBAL
  5. アプリケーションのフロントエンド部分には、対応するドライバのリエントラント部分が含まれている必要があります(NAMBS2 CODE=RENTNAMTIAM CODE=RENT、または NURENT)。

    例:

    NAMTIAM のフロントエンド部分:

    /EXEC $TSOSLNK                                        /* Front part of NAMTIAM
    PROG NATURAL,LOADPT=X'1000000',XREF=YES
    TRAITS RMODE=ANY,AMODE=31
    INCLUDE NRTSTART,libname          /* Front part of NAMTIAM
    INCLUDE NRTRENT,libname           /* Reentrant part of NAMTIAM
    INCLUDE NRTSTUB,libname           /* BS2STUB
    INCLUDE NRTPARM,libname           /* Natural Parameter Module

    UTM フロントエンド部分:

    /EXEC $TSOSLNK                    /* UTM Front-end part
    PROG NUTvrs,FILENAM=NATUTM,LOADPT=X'1000000',XREF=YES
    TRAITS RMODE=ANY,AMODE=31
    INCLUDE KDCNUT,libname            /* UTM KDCROOT
    INCLUDE NUTSTART,libname          /* NATUTM
    INCLUDE NUTRENT,libname           /* NURENT
    INCLUDE NUTSTUB,libname           /* BS2STUB
    INCLUDE NUTPARM,libname           /* Natural Parameter Module
    INCLUDE SWPPARM,libname           /* Swap Pool Parameter Module

    上記の例で、libname はライブラリの名前、vrs は製品のバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベルを表します。

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