このドキュメントでは、Natural ロードプールの更新に適用される前提条件、制限、および手順について説明し、PREFRESH
プログラムで提供されるキーワードパラメータのリストを示します。
以下のトピックについて説明します。
Natural ロードプールは、CMPSTART
プログラムを使用してキーワードパラメータ ACCS=WRITE
で起動されている必要があります。
バッチアプリケーションでも使用される Natural ロードプールは、Natural バッチアプリケーションの稼働中は更新してはなりません。 更新が許可されるのは、TIAM および UTM アプリケーションの場合のみです。
新しい Natural ニュークリアスは、グローバル共通メモリプールにのみロードできます。
新しい Natural ニュークリアスを共通メモリプールにロードする場合は、リンクされる(リエントラント)ニュークリアスの名前と既存の名前が同じである必要があります。 Natural ニュークリアスの名前は、グローバル共通メモリプールの名前と同じです。
例:
既存の Natural ニュークリアスは、CMPSTART
プログラムを使用して以下のパラメータで起動されました。
/EXEC (CMPSTART,NATURAL.MOD) NAME=NATSHARE,POSI=ABOVE,ADDR=250,PFIX=YES,SIZE=2MB,ALNK=NO ACCS=WRITE,LIBR=NATURAL.USER.MOD.A
新しくリンクされる Natural ニュークリアスは、NATURAL.USER.MOD.B
ライブラリからグローバル共通メモリプールにロードされます。 これは PREFRESH
プログラムによって実行されます。
例:
/.PREFRESH LOGON /OPTION DUMP=YES /SYSFILE SYSOUT=LST.PREFRESH.NATSHARE /SYSFILE SYSDTA=(SYSCMD) /EXEC (PREFRESH,NATURAL.MOD) NAME=NATSHARE,LIBR=NATURAL.USER.MOD.B /LOGOFF N
または
/load (prefresh,natural.mod) <enter> % BLS0517 MODULE 'PREFRESH' LOADED /r <enter> *name=natshare,libr=natural.user.mod.b <enter> * <enter> REFR050: LOAD POOL NATSHARE IS SUCCESSFULLY REFRESHED /
新しい Natural ニュークリアスが正常にロードされたことは、メッセージによって確認されます。
REFR050: LOAD POOL name IS SUCCESSFULLY REFRESHED
PREFRESH
プログラムには、以下のキーワードパラメータがあります。
NAME
| LIBR
| LOAD
| ALNK
| TIM1
| TIM2
PREFRESH
プログラムの構文は以下のとおりです(使用可能なデフォルト値がある場合はそれを示しています)。
REFRESH NAME=name,LIBR=library,LOAD=BIND,ALNK=NO,TIM1=10,TIM2=20 |
このパラメータは、モジュールの名前と共通メモリプールの名前を指定します。 名前の指定は必須です。 デフォルト値はありません。
NAME=xxxxxxxx |
xxxxxxxx は有効なモジュールおよび共通メモリプールの名前です。
既存のモジュール/共通メモリプール名と同じ名前である必要があります。 最大文字数は 8 です。 |
このパラメータは、定義済みモジュールのロード元を指定します。 名前の指定は必須です。 デフォルト値はありません。
LIBR=library |
library はロードライブラリの名前です。
|
このパラメータは、モジュールを共通メモリプールにロードする際に使用するマクロを指定します。
LOAD=ASHARE |
ASHARE マクロが使用されます。
|
LOAD=BIND |
デフォルトで BIND マクロが使用されます。
|
重要:LOAD=ASHARE
を定義する場合は、共通メモリロードプールの起動(CMPSTART
プログラム使用)に LOAD=ASHARE
も定義する必要があります。
このパラメータは、ダイナミックバインダローダー(DBL)の AUTOLNK
機能をアクティブにするかどうかを指定します。
ALNK=YES |
AUTOLNK 機能はアクティブになります。
|
ALNK=NO |
デフォルトで AUTOLNK 機能は非アクティブになります。
|
このパラメータは、新しい Natural ニュークリアスがロードされるまで待機する時間を秒数で指定します。 これにより、ニュークリアスで現在アクティブな Natural セッションと同期します。
TIM1=xx |
xx は 1~99 の範囲で指定する必要があります。
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TIM1=10 |
デフォルト値は 10 秒です。 |
このパラメータは、新しい Natural ニュークリアスのロードが完了した後、対応するアプリケーションのシリアライゼーション ID が有効になるまで待機する時間を秒数で指定します。 これにより、新しくロードしたニュークリアスのすべてのアドレス定数の相対化と同期します。
TIM2=xx |
xx は 1~99 の範囲で指定する必要があります。
|
TIM1=20 |
デフォルト値は 20 秒です。 |