バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

レポート構文

graphics/util_adarep.png

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


オプションパラメータ

ADAREP は、単独で指定してデータベースステータスレポートを取得することができます。 パラメータ値を追加して、レポートをカスタマイズすることもできます。

CPEXLIST:チェックポイントリストを拡張形式で出力
CPLIST:チェックポイントリストを通常形式で出力

これらのパラメータを使用して、チェックポイントリストを通常形式(CPLIST)または拡張形式(CPEXLIST)で出力します。 チェックポイント情報を表示するには、CPEXLIST または CPLIST のどちらかを指定する必要があります。 CPEXLIST を指定すると、通常の CPLIST 情報に次の情報が追加されますが、内容は元のチェックポイントごとに異なります。

CPEXLIST レポートを表示する場合は、OFFSET を指定して表示を読みやすくすることができます。

FROMDATE、TODATE、FROMSESSION、TOSESSION の各パラメータを使用して、出力するチェックポイントの範囲を指定できます。

FILE|NOFILE:ファイル情報の表示または非表示

FILE は、ステータス情報を出力または表示するファイルのリストを定義します。 このパラメータを省略すると、すべてのファイルのステータス情報が出力対象になります。

NOFILE を指定すると、すべてのファイルおよびフィールドの説明情報の出力が禁止されます。

FROMDATE|TODATE:レポートの開始/終了チェックポイント日付

CPLIST または CPEXLIST を指定した場合に、チェックポイント情報の開始日または終了日、あるいはその両方を特定できます。 yyyymmdd 形式の有効な日付指定方法は次のとおりです。

ADAREP FROMDATE=19960101,TODATE=19960228    January 1-February 28, 1996
ADAREP FROMDATE=19951111            November 11, 1995 to checkpoint file end
ADAREP TODATE=19951223              From checkpoint file begin to (and including) 
                                      December 23, 1995

FROMDATE を指定しない場合、レポートはシステムで最初のチェックポイント情報(FROMSESSION でそれよりも後が指定された場合は FROMSESSION セッションで最初の情報)から開始されます。TODATE を指定しない場合、レポートは最後のチェックポイント情報(TOSESSION でそれよりも前が指定された場合は TOSESSION のセッションで最後の情報)まで継続されます。

FROMSESSION|TOSESSION:レポートの開始/終了セッション

開始または終了、あるいはその両方のセッション番号を指定します。 FROMSESSION のセッション番号よりも前のセッションと TOSESSION のセッション番号よりも後のセッションは、レポート情報に含まれません。 FROMSESSION を指定しない場合、レポートはシステムで最初のチェックポイント情報(FROMDATE でそれよりも後が指定された場合は FROMDATE 日付の最初の情報)から開始されます。TOSESSION を指定しない場合、レポートは最後のチェックポイント情報(TODATE でそれよりも前が指定された場合は TODATE 日付の最後の情報)まで継続されます。

LAYOUT:出力形式

LAYOUT=1 を指定すると、"Contents of Database" の表が 1 つの 120 文字(120 列)形式で出力されます。 通常、"Contents of Database" と "File Space Allocations" の情報は、レポートでは 2 つの別のセクションに表示されます。 ただし、LAYOUT=1 を指定すると、この 2 つが "Contents of Database" セクションにマージされます。 さらに、パディングファクタも追加されます。

以下に、LAYOUT=1 を指定したときにレポートの "Contents of Database" セクションがどのように表示されるかを示します。 このサンプルを、の「データベースの内容:全般的なファイルステータス」および「ファイルスペース割り当て」で説明されている "Contents of Database" セクションや "File Space Allocations" セクションと比較してください。

*************************************************                                                                
* Contents of Database    68 (EXAMP68         ) *         yyyy-mm-dd  hh:mm:ss                                    
*************************************************                                                                
                                                                                                                 
 File     Name           Loaded      TOP-ISN    MAX-ISN   PADD              Blocks Allocated      (Blocks Unused)
                                                         A% D%         NI         UI         AC       DATA/CYL   
                                                                                                                 
    1 EMPLOYEES        2001-12-28       1107       1695  10 10        200         15          2        150/1     
    1   Extents: NI    1  UI    1  AC    1  DS    1                   138          2                   104/0     
    2 MISCELLANEOUS    2001-12-28       1779       2543  10 10        200         15          3        150/1     
    2   Extents: NI    1  UI    1  AC    1  DS    1                   174         10                    97/0     
    3 VEHICLES         2001-12-28        773       1695  10 10        200         15          2        150/1     
    3   Extents: NI    1  UI    1  AC    1  DS    1                   183          8                   138/0     
 
LIMCOUNT|NOCOUNT:ロードされたレコード数のカウント

ADAREP はアドレスコンバータを読み取ることによって、ファイルの RECORDS LOADED の値を決定します。 そのため、ファイルが非常に大きい場合は、大量の I/O アクティビティが発生する可能性があります。 LIMCOUNT を指定すると、ADAREP はファイルの TOPISN の値をチェックします。 TOPISN が 1000 を超える場合、RECORDS LOADED の下に "NOT COUNTED" と表示されます。

NOCOUNT を指定すると、どのファイルの RECORDS LOADED についても値は出力されません。 LIMCOUNT および NOCOUNT のどちらも指定しない場合、ADAREP では各ファイルの RECORDS LOADED の正確な値がコンパイルされます。

NOFDT:フィールド定義の出力の省略

各ファイルのフィールド定義テーブル(FDT)の出力を省略します。 ADAREP は Adabas チェックポイントファイルおよびセキュリティファイルの FDT を出力しません。

NOLGLIST|NOPHLIST|NOSTD:データベースレイアウトの出力の省略

NOLGLIST を指定すると、論理データベースレイアウト情報が省略されます。 NOPHLIST を指定すると、物理データベースレイアウト情報が省略されます。 NOSTD を指定すると、すべてのデータベースレイアウト情報が省略されます。これは、NOLGLIST と NOPHLIST を指定した場合と同じです。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

OFFSET:拡張レポートの行揃えの定義

OFFSET パラメータを指定すると、拡張情報の最初の部分が通常のチェックポイント情報の最後に揃えて 1 行に出力されます。 デフォルトは 63 です。 拡張情報を表示するには OFFSET を小さくする必要があります。このようにしない場合、拡張部分が 80 列の中に表示されなくなることがあります。

PLOGNUM:プロテクションログ番号

PLOGNUM は、ADASAV のセーブ操作中に使用されたニュークリアスプロテクションログの番号を指定します。 Adabas バージョン 5.1 のオンラインセーブで作成したセーブテープを指定する場合は、このパラメータが必須です。 Adabas バージョン 5.2 以上を使用して作成したテープでは、PLOGNUM がテープに含まれています。 このようなテープに対して PLOGNUM を指定すると、テープの情報が書き換えられます

SAVETAPE:セーブテープレポートの出力

SAVETAPE を指定すると、レポートがセーブテープから出力されます。 セーブテープレポートは、セーブテープの内容を調べるのに使用します。 詳細については、「セーブテープ入力の処理」セクションを参照してください。

CPLIST または CPEXLIST を SAVETAPE とともに指定することはできません。 NOCOUNT は SAVETAPE とともに指定する必要があります。これは、ADAREP ではセーブテープ上のファイルのレコード数がカウントされないためです。 CPLIST または CPEXLIST を指定した場合や、NOCOUNT を指定しなかった場合は、ADAREP によって警告メッセージが出力され、これらのオプションは内部で変更され、処理が続行されます。

SYN1|SYN4:開始ブロック番号

SYN1/SYN4 は、対応するセーブ操作が開始した SYN1/SYN4 チェックポイントが含まれるブロック番号を指定します。 Adabas バージョン 5.1 のオンラインセーブで作成したセーブテープを指定する場合は、このパラメータが必須です。 ADASAV バージョン 5.2 以上を使用して作成したテープでは、SYN1/SYN4 チェックポイント情報がテープに含まれています。 このようなテープに対して SYN1/SYN4 を指定すると、テープの情報が書き換えられます

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例 1

ADAREP REPORT

データベース、ファイル、フィールドすべての情報が出力されます。 チェックポイントデータは出力されません。

例 2

ADAREP REPORT NOFDT

データベースおよびファイルの情報が出力されます。 チェックポイントデータおよび各ファイルのフィールド定義は出力されません。

例 3

ADAREP CPEXLIST,FROMDATE=19980701,TODATE=19980715
ADAREP NOSTD,NOFILE

1998 年 7 月 1 日から 1998 年 7 月 15 日の間のすべてのチェックポイントのチェックポイントリスト(拡張形式)が出力されます。 その他の情報は出力されません。

例 4

ADAREP REPORT SAVETAPE,NOCOUNT

データベース、ファイル、フィールドすべての情報がセーブテープから出力されます。 ADAREP ではセーブテープ上のファイルのレコード数がカウントされないので、NOCOUNT を指定する必要があります。

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