バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

セーブテープ入力の処理

SAVETAPE キーワードを指定すると、レポートはセーブテープから出力されます。

セーブテープの使用に関して次の点に注意してください。

ADAREP ではセーブテープ全体はスキャンされません。通常は最初のカセット/テープリールを指定するのみで十分です。

ADAREP は、ジェネラルコントロールブロック(GCB)、読み取り不可ブロック(BUB)、ミラーテーブル、ミラー BUB、フリースペーステーブル(FST)、およびすべてのファイルコントロールブロック(FCB)を取得するためにセーブテープを読み取ります。 これらの情報がメインメモリに格納されると、ADAREP は通常のデータベースレポートについて読み取りを継続します。 ファイル定義テーブル(FDT)はメインメモリバッファに保存されないため、必要に応じてセーブテープから読み取られます。

注意:

  1. Adabas バージョン 7.2 以上ではサポートされていないため、BUB やミラー情報は保存されません。 しかし、バージョン 7.2 よりも前の Adabas バージョンからバージョン 5.1 に戻されたセーブテープ上の BUB やミラー情報は、引き続きレポートされます。
  2. ADASAV バージョン 5.1 を使用して作成したセーブテープには、ミラーテーブルやミラー BUB、FST は含まれません。 レポートの該当する場所には、これらのブロックが使用不可であることを示すメッセージが表示されます。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


プロテクションログの入力

オンラインセーブテープを使用する場合は、対応するプロテクションログを DD/PLOG シーケンシャル入力ファイルとして指定することもできます。

ADASAV バージョン 5.1 で作成したセーブテープを使用している場合は、パラメータ PLOGNUM と SYN1/SYN4 に、プロテクションログ番号および SYN1 または SYN4 チェックポイントのブロック番号を指定する必要があります。 ADASAV バージョン 5.2 以上を使用して作成したテープでは、テープにこれらの情報が含まれています。 このようなテープに対して PLOGNUM や SYN1/SYN4 を指定すると、テープの情報が書き換えられます

DD/PLOG を指定するときは、2 つのテープユニットを並行して使用する必要があります。ADASAV RESTONL ではセーブテープとプロテクションログを連結できないためです。

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入力テープのチェック

DD/SAVE および DD/PLOG 入力データセットをオープンすると、ADAREP は入力テープが正しいことを確認するために照合を行います。

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同時パラメータ

ファイルの CPLIST/CPEXLIST 情報およびロードされたレコード数は、セーブテープから出力できません。 SAVETAPE とともに CPLIST/CPEXLIST パラメータが指定されるか、または NOCOUNT パラメータが指定されない場合、ADAREP は警告メッセージを出力し、これらのオプションを内部で変更して処理を続行します。

ADASAV バージョン 5.3.2 以上で作成されたセーブテープの場合は、レポートに VOLSER 番号が出力されます。 これよりも前のバージョンの ADASAV を使用して作成されたセーブテープの場合は、アスタリスクが VOLSER 番号として出力されます。

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デルタセーブテープのレポート

デルタセーブテープは、情報のほとんどがアクセスできないか、または再構成する必要があります。

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レポートレイアウト

セーブテープレポートは、セーブテープの内容を調べるのに使用します。

セーブテープレポートの先頭には短いヘッダーがあります。このヘッダーには、使用されたセーブテープの種類、セーブテープがオンラインまたはオフラインのどちらで作成されたか、作成日時、作成に使用された ADASAV のバージョン、セーブテープ上のデータベース ID および、場合によっては、セーブテープのデルタセーブ ID が示されます。 オンラインセーブテープの場合は、対応するプロテクションログのセッション番号と SYN1/SYN4 チェックポイントのブロック番号(指定されたものまたはテープから抽出されたもの)が表示されます。


A D A R E P    Vv.r   SMs     DBID = nnnnn  STARTED             yyyy-mm-dd   hh:mm:SS   
                                                                       
PARAMETERS:                                                            
-----------                                                            
                                                                       
ADAREP REPORT SAVETAPE                                                 
                                                                       
***********************************************************            
*                                                         *            
*  REPORT FROM            ONLINE DATABASE SAVE            *            
*  CREATED AT             yyyy-mm-dd  hh:mm:ss            *            
*  BY ADASAV VERSION      V vr                            *            
*  DBIB                   nnnnn                           *            
*  DSID                   1 / 0 /   yyyy-mm-dd  hh:mm:ss  *            
*  PLOG SESSION NR        17                              *            
*  SYN1 BLOCK NR          137                             *            
*                                                         *            
***********************************************************            
                                                                       
**********************                                                 
*                    *                                                 
*  DATA BASE REPORT  *                                          yyyy-mm-dd   hh:mm:ss   
*                    *                                                 
**********************

レポートの 1 行目に出力されるデータベース ID は、ADARUN DBID パラメータから取得されます。 この DBID には、セーブテープ上の データベース ID との照合は行われません。 その代わりに、セーブテープがオープンされて GCB が読み取られた後は、セーブテープの DBID がレポート全体を通して使用されます。

ファイルセーブレポートの物理レイアウトは、データベース内の各 RABN の使用状況を示す RABN 範囲の表になります。 ファイルセーブテープにはセーブされたファイルの FCB のみが含まれるため、物理レイアウト表は連続しませんが、これはエラーではなく "unknown" 範囲としてレポートされます。

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