RELEASE 機能は、ディスクリプタをディスクリプタ状態から解除します。
この機能では、現在このディスクリプタのアソシエータアインバーテッドリストを占有しているすべてのスペースを解放します。 このスペースは、リオーダまたは ADALOD UPDATE の実行によって、このファイルに再使用できるようになります。 データストレージには何の変更も行われません。
Adabas 拡張ファイルのディスクリプタスペースを解放するときは、拡張ファイルの個別コンポーネントファイルそれぞれに RELEASE 機能を実行します。 コンポーネントファイルでの RELEASE オペレーションの実行ごとに変更を確認するメッセージが出力され、コンディションコード 4 が返されます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FILE では、解除するディスクリプタを含むファイルを指定します。 ファイルとして Adabas システムファイルは指定できません。
DESCRIPTOR では、解除するディスクリプタを指定します。 あらゆるディスクリプタタイプが指定できます。 現在ファイルカップリングの基準として使用されているディスクリプタは指定できません。 解放中のディスクリプタが ADAM ディスクリプタである場合、そのファイルは、ADAM ファイルとしては処理できなくなります。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
ファイルがパスワード保護されている場合、このパラメータは必須です。 パスワードは単一引用符でくくります。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。 ADADBS 機能で TEST パラメータを使用する詳細については、「TEST パラメータによる構文チェック」の項を参照してください。
ADADBS RELEASE FILE=31,DESCRIPTOR='AA'
ファイル 31 のディスクリプタ AA をディスクリプタステータスから解放します。