DELETE 機能はデータベースから Adabas ファイルを削除します。
Adabas ファイルがデータベースから削除されると、ファイルに割り当てられたすべての論理エクステントの割り当てが解除されます。 解放されたスペースは、新しいファイルまたは既存ファイルの新しいエクステントに使用できます。
削除するファイルはカップリングされていない必要があります。 Adabas 拡張ファイルを指定すると、拡張ファイル全体(アンカーおよびコンポーネントファイル)が削除されます。
DELETE 機能が完了するとき、オペレータコマンド LOCKU または LOCKF で設定されたロックはリセットされます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FILE には、削除する Adabas ファイルの番号を指定します。 ADALOD ユーティリティの SYSFILE オプションを使用してロードされたチェックポイント、セキュリティ、トリガ、およびその他のあらゆるファイルは、ADADBS DELETE のみが Adabas ユーザーである場合にのみ指定できます。これらのファイルを削除することによって、削除終了時に Adabas が自動的に終了します。 Adabas 拡張ファイルを削除するには、ファイル番号(およびアンカーファイル)を指定します。
ADADBS DELETE では、KEEPFDT パラメータが指定されている場合、後で ADACMP で使用できるように、削除されたファイルのフィールド定義テーブル(FDT)を保持します。 このパラメータが指定されると、削除中のファイルと同じ番号のファイルは、新しいファイルの FDT が削除されたファイルの FDT と同じか、またはロードオペレーションによって IGNFDT パラメータが新しいファイルの FDT を受け入れるように指定のされた場合は、後からロードすることのみが可能です。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
PASSWORD では、削除するファイルのパスワードを指定します。 ファイルがパスワード保護されている場合、このパラメータは必須です。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。 ADADBS 機能で TEST パラメータを使用する詳細については、「TEST パラメータによる構文チェック」の項を参照してください。
ファイル 6 を削除します。
ADADBS DELETE FILE=6
パスワード保護ファイル 10 を削除します。 フィールド定義テーブルは保持されます。 ファイル番号 10 は、別の ADALOD LOAD コマンドが IGNFDT オプションを使用して発行されるまでは、再び使用できません。
ADADBS DELETE FILE=10,KEEPFDT,PASSWORD='FILE10'