バージョン 8.1.3
 —  メッセージおよびコード  —

DSP* - クラスタデータスペース(ADADSP)メッセージ

ADADSP メッセージは Adabas Parallel Services のみに適用されます。

次のすべてのメッセージは、最初にシステムログに出力され、その後、クラスタデータスペースのメッセージ出力用に自動作成される Dssdddd データセット(ss は SVC 番号の最後の 2 桁、ddddd は DBID)に出力されます。

各メッセージの先頭は、hh:mm:ss 形式のタイムスタンプであり、その後にメッセージ番号とテキストが付加されます。

Overview of Messages

DSP001 | DSP002 | DSP003 | DSP004 | DSP005 | DSP006 | DSP007 | DSP008 | DSP010 | DSP011 | DSP099

DSP001 INITIALIZING DBID={dbid} [SVC={svc}] [IDTNAME={idtname}]
説明:

ADACOM では、続けて開始されることのある Adabas Parallel Services クラスタデータベースの処理に備えて、ADADSP サブタスクを初期化しています。

対処:

この情報メッセージに対処は必要ありません。


DSP002 DATA SPACE ACQUISITION AUTHORITY ACQUIRED
DSP002 DATA SPACE ACQUISITION HANDLED BY JOB jobname
説明:

データスペース取得権限は開始する最初の ADACOM に与えられて、その ADACOM ジョブの名前が表示されます。 同じ DBID を管理するために設定された後続の ADACOM は、それらがすでに割り当てられたので、データスペースを割り当てる権限を与えられません。


DSP003 DATA SPACE BEING ALLOCATED IS { CACHE | LOCK | MESSAGE }
DSP003 NAME IS data-space-name
DSP003 { SIZE IN DECIMAL BYTES: number-of-bytes | NOT ALLOCATED - LENGTH IS ZERO | NOT ALLOCATED - SIZE IS LESS THAN 4096 BYTES }
DSP003 { FUNCTION COMPLETED NORMALLY | DATA SPACES ALREADY ALLOCATED }
DSP003 DATASPACE MAY ALREADY EXIST, ATTEMPTING DELETE
説明:

ADACOM は、指定された名前と指定されたサイズで指定されたタイプ(キャッシュ、ロック、またはメッセージ)のデータスペースを割り当てています。 データスペースは、有効なサイズが提供された場合のみ割り当てられます。ADARUN CLUCACHESIZE および CLULOCKSIZE パラメータを参照してください。

オペレーティングシステムは 10 進数の 4096 バイト未満のサイズのデータスペースを許可しません(内部エラー)。 割り当てパラメータが有効であれば、最初のクラスタニュークリアスが開始するときにデータスペースは割り当てられます。 いったんデータスペースがクラスタに割り当てられると、後続のクラスタニュークリアスが開始するとき、それらは再割り当てされません。

Adabas Parallel Services クラスタのメンバの最初のニュークリアスがデータスペースを割り当てようとする場合に、データスペースがすでに存在していることがあります。このデータスペースは、以前のアベンドによりリカバリが失敗した結果生じた可能性があります。 削除しようとするときに DSP005 メッセージが生成されます。次に、割り当てが再試行されます。

対処:

サイズエラーを受け取った場合、ADARUN パラメータを検討し、エラーを修正してから ADACOM を再スタートしてください。 他のすべてのメッセージは情報のためのものであって、対処は必要としません。


DSP004 UNABLE TO DELETE/EXIT - NUCS UP
DSP004 CHECKING EVERY 5 SECONDS
DSP004 NEXT MESSAGE IN 5 MINUTES
説明:

このメッセージは、ADACOM の ADADSP サブタスクが終了することを要求されているか、または Adabas Parallel Services クラスタの共有データスペースの削除が要求されているものの、1 つ以上のクラスタニュークリアスがアクティブである場合に出力されます。 ADADSP サブタスクは、関連する DBID/SVC(または DBID/IDTNAME)の組み合わせに対して ADAEND コマンドが ADACOM に発行されたときに終了します。

対処:

最後のクラスタニュークリアスが終了するとき、ADACOM は自動的に停止します。 そうでなければ、それを終了する CANCEL コマンドを発行してください。

関連するデータベースで Adabas Parallel Services ニュークリアスがアクティブな間に ADACOM がキャンセルされると、これらのニュークリアスによってプログラムチェックが発生し、異常終了することがあります。 したがって、ADACOM は、有効な Adabas Parallel Services ニュークリアスに対するデータスペースを含む ADADSP サブタスクがなく、Adabas Parallel Services クラスタを破損させることがない場合にのみキャンセルできます。


DSP005 DATASPACE BEING DELETED IS data-space-name
DSP005 { FUNCTION COMPLETED NORMALLY | ERROR: ABEND CODE abend-code, REASON CODE reason-code | ERROR: RETURN CODE ret-code, REASON CODE reason-code }
説明:

指定されたクラスタデータスペースは削除されています。 削除は正常終了するか、または IBM エラーコードと理由コードが返されます。

対処:

データスペースが正常に削除された場合は対処は必要ありません。 IBM エラーコードと理由コードが返された場合、指定されたエラーを確認して、修正するために、IBM マニュアルを参照してください。


DSP006 UNABLE TO SECURE PROCESS TOKEN
説明:

ADACOM の ADADSP サブタスクでは、Adabas Parallel Services ニュークリアスと ADADSP の通信に必要な独自のプロセストークンの取得に失敗しました。 ADADSP サブタスクは異常終了します。 関連するデータベースの Adabas Parallel Services ニュークリアスを起動できません。

対処:

Software AG 技術サポートに連絡してください。


DSP007 LENGTH OF PROCESS TOKEN TOO LONG
説明:

ADACOM の ADADSP サブタスクのプロセストークンは無効です。 ADADSP サブタスクは異常終了します。 関連するデータベースの Adabas Parallel Services ニュークリアスを起動できません。

対処:

Software AG 技術サポートに連絡してください。


DSP008 UNABLE TO OPEN OUTPUT DATASET
説明:

ADACOM の ADADSP サブタスクでは、メッセージ出力データセットをオープンすることに失敗しました。 データセットの DD 名またはリンク名は、z/OS および z/VSE 環境では Dssddddd、BS2000 環境では Diiddddd です。ss は SVC 番号の最後の 2 桁を、ii は IDT 名の 4 番目および空白以外の最後の文字を、ddddd はデータベース ID を表します。

ADADSP で実行は続行されますが、メッセージはコンソールへのみ書き込まれます。

対処:

Software AG 技術サポートに連絡してください。


DSP010 S64 OBJECT BEING ALLOCATED IS { CACHE | LOCK | MESSAGE}
DSP010 S64 OBJECT MAY ALREADY EXIST AT address
DSP010 ATTEMPTING DELETE
DSP010 ALLOCATION TOKEN IS token
DSP010 REQUESTED SIZE IN MB (ROUNDED) IS size
DSP010 FUNCTION COMPLETED NORMALLY
DSP010 ADDRESS IS address
DSP010 ERROR: RETURN CODE 12, REASON CODE zOS-return-code zOS-reason-code
DSP010 ERROR: ABEND CODE system-code, REASON CODE reason-code
説明:

この一連のメッセージは、指定されたのタイプの共有 64 ビットアドレス可能メモリオブジェクトの割り当ての経過を示しています。 割り当てが成功した場合、オブジェクトのアドレスが表示されます。 ADAIOR がリターンコード 12 をレポートした場合、z/OS のリターンコードおよび理由コードが表示されます。 要求がアベンドした場合、システムコードおよび理由コードが表示されます。

Adabas Parallel Services クラスタのメンバの最初のニュークリアスが S64 オブジェクトを割り当てようとする場合に、S64 オブジェクトがすでに存在していることがあります。このオブジェクトは、以前のアベンドによりリカバリが失敗した結果生じた可能性があります。 削除しようとするときに DSP011 メッセージが生成されます。次に、割り当てが再試行されます。

対処:

要求が失敗した場合、IBM のマニュアルで説明されている z/OS IARV64 アベンドコード、リターンコード、および理由コードを調べてください。 原因が不明の場合は、Software AG 技術サポートに連絡してください。


DSP011 S64 OBJECT BEING DELETED IS { CACHE | LOCK | MESSAGE }
DSP011 S64 OBJECT MAY ALREADY EXIST AT address
DSP011 ALLOCATION TOKEN IS token
DSP011 ACTUAL SIZE IN MB IS size
DSP011 ADDRESS IS address
DSP011 FUNCTION COMPLETED NORMALLY
DSP011 ERROR: RETURN CODE 12, REASON CODE zOS-return-code z/OS-reason-code
DSP011 ERROR: ABEND CODE system-code, REASON CODE reason-code
説明:

この一連のメッセージは、指定されたのタイプの共有 64 ビットアドレス可能メモリオブジェクトの削除の経過を示しています。 ADAIOR がリターンコード 12 をレポートした場合、z/OS のリターンコードおよび理由コードが表示されます。 要求がアベンドした場合、システムコードおよび理由コードが表示されます。

特に、何が削除されるかは、z/OS システムと密接な関係があります。 z/OS S64 メモリオブジェクトは、ローカルアフィニティが削除されるまで、実際に削除されません。 ローカルアフィニティは、Parallel Services ニュークリアスがそのアドレススペース内で S64 オブジェクトと接続を確立したときに作成されます。 ローカルアフィニティは、ニュークリアスの終了時に削除されます。

対処:

要求が失敗した場合、IBM のマニュアルで説明されている z/OS IARV64 アベンドコード、リターンコード、および理由コードを調べてください。 原因が不明の場合は、Software AG 技術サポートに連絡してください。


DSP099 SVC=svc, DBID=dbid FUNCTION EXITING
説明:

指定された Adabas Parallel Services クラスタは終了しています。


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