バージョン 8.1.3
 —  メッセージおよびコード  —

ADAR* システムメッセージ

すべての ADARnn メッセージは、オペレータコンソールに出力されます。

Overview of Messages

ADAR01 | ADAR10 | ADAR12 | ADAR13 | ADAR14 | ADAR15 | ADAR16 | ADAR17 | ADAR18 | ADAR19 | ADAR20 | ADAR21 | ADAR31 | ADAR76 | ADAR77 | ADAR78

ADAR01 version job-name load-name RC=ret-code
説明:

LOAD マクロまたは CDLOAD マクロが失敗し、ADARUN は ADAIOR をロードできませんでした。 ADARUN はメッセージを発行し、異常終了(アベンド)します。 load-name は、LOAD(SVC 4)の場合には LOAD、CDLOAD(SVC65)の場合には CDLO になります。 ret-code は CDLOAD マクロまたは LOAD マクロのリターンコードです。リターンコードの意味は次のとおりです。

CDLOAD マクロのリターンコードの意味

0 正常終了しました。
4 GETVIS エリアサイズに問題はありません。
8 GETVIS エリアを超える長さを指定しました。
12 GETVIS ストレージの空きスペースが不足しています。
16 CDLOAD ディレクトリに空きスペースがありません。
20 フェーズが存在しません(RETPNF=YES の場合)。
24 要求されたモードフェーズに移行します。

LOAD マクロのリターンコードの意味

0 LOAD が正常に終了しました。
4 フェーズが見つからないか、削除されたか、または再カタログされています。
8 回復不可能な I/O エラー。
12 無効なライブラリ/サブライブラリ構造が検出されました。
16 アドレス範囲に違反があります。ディレクトリエントリがパーティションよりも大きいか、またはフェーズがパーティションに合っていません。
20 セキュリティ違反
24 ライブラリのディレクトリエントリに不整合があります。フェーズの長さ、再配置の状態、ロードポイント/パーティションの開始アドレスまたはロードポイント/エントリポイントアドレスが異なっています。 ライブラリのディレクトリエントリがローカルエントリを上書きします。
28 パーティション/一時的論理エリアが小さすぎます。

ADAR10 LOGIC ERROR AT module+offset R0=reg0 R1=reg1 R2=reg2 R3=reg3 R4=reg4 R5=reg5 R6=reg6 R7=reg7 R8=reg8 R9=reg9 RA=regA RB=regB RC=regC RD=regD RE=regE RF=regF
説明:

ユーティリティまたはニュークリアスを実行して情報を収集しているか、または ADARAI ユーティリティ自体を実行しているときに、ADARAI の処理で論理エラーが発生しました。 論理エラーの発生場所は、モジュールとオフセットで示されます。また、エラー発生時のレジスタの状態は、メッセージの次の行以降に示されます。

対処:

技術サポートに連絡してください。 エラーの再現に必要な操作と、エラーメッセージの内容をお知らせください。


ADAR12 action ERROR 'error' ON file DATASET
説明:

処理中に I/O エラーが発生しました。Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントまたはユーティリティコンポーネントからデータセットに発行された処理は、action 値で示されます。 データセットは file 値、エラーは error 値でそれぞれ示されます。

action
OPEN - データセットがオープンされている
CLOSE - データセットがクローズされている
READ - データセットが読み込まれている
WRITE - データセットが書き込まれている
error 発生したエラーの内容
file
RLOG - RLOG データセットでエラーが発生
PLOG - PLOG データセットでエラーが発生
ASSO - ASSO データセットでエラーが発生
対処:

error 値は、特定のデータセットにアクセスしているときに発生したエラーを表します。


ADAR13 INCONSISTENT DBID {asso-dbid}, RLOG DBID {rlog-dbid}
説明:

GCB 内のデータベース ID(asso-dbid)が、RLOG の初期化に使用されたデータベース ID(rlog-dbid)と一致しません。 このメッセージは Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントから発行され、ユーティリティ操作またはニュークリアス初期化の要求が失敗したことを示します。

対処:

このユーティリティの実行に使用された RLOG が、使用中のデータベースと連動するように初期化できなかったか、またはデータベースのデータベース ID が変更されています。 この場合、ADARAI PREPARE 機能を使用して、RLOG を再初期化する必要があります。


ADAR14 GENERATION gen-num STARTED
説明:

新しい世代を開始するユーティリティ操作を実行しました。 新しい世代の番号は gen-num です。この世代が現行世代になります。 このメッセージは、新しい世代の開始時に Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントから発行されます。


ADAR15 ADARAI REQUEST request RETURNED RC=rc REASON=reason
説明:

要求(request)を受けて ADARAI データ収集コンポーネントがコールされましたが、この要求はリターンコード(rc)と理由コード(reason)で終了しました。 rc が 8 よりも小さい場合は、要求は正常終了していますが、コードによってはメッセージが発行されることもあります。 rc が 8 以上の場合は、要求は失敗しています。

対処:

ほとんどの場合、このエラーが発行された原因は、Adabas またはシステムから以前に発行されたメッセージで確認することができます。 以前のメッセージを見てもこのメッセージが発行された原因がはっきりとしない場合は、技術サポートに連絡してメッセージの内容を伝えてください。


ADAR16 INSUFFICIENT STORAGE FOR ADARAI PROCESSING REQUESTED reqsize BYTES OBTAINED stgsize BYTES
説明:

Adabas Recovery Aid ユーティリティコンポーネントが処理に使用するために、reqsize バイトのストレージを確保しようとしましたが、実際に確保できたストレージは stgsize バイトです。 ADARAI は処理できませんでした。

対処:

ADARAI が使用可能なストレージの量を reqsize~stgsize になるまで増やしてください。


ADAR17 RLOG OPEN ERROR DD/RLOGR1 NOT FOUND
説明:

Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントまたはユーティリティコンポーネントは、DDRLOGR1 という RLOG データセットをオープンしようとしましたが、そのファイルはこのジョブでは使用することができません。

対処:

ジョブに DDRLOGR1 ファイルを指定してからジョブを再実行してください。


ADAR18 RLOG OPEN ERROR error
説明:

Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントまたはユーティリティコンポーネントが RLOG データセットをオープンしようとしましたが、 オープンエラーが発生しました。エラーの内容は error 値で表されます。 このエラーは、DDRLOGR1 ファイルが存在していても、他にエラーがあることを示します。

対処:

error 値で表されるエラーを修正し、ジョブを再実行してください。


ADAR19 SERIOUS ADARAI ERROR FAILURE COULD NOT BE SET IN THE RLOG DATASET
説明:

Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントは、特定の種類の問題が発生すると、世代の記録中に問題が発生したことを示すように、現行世代のステータスを設定しようとします。 このメッセージが発行された場合は、RLOG データセットにエラーを設定することはできません。 現行世代のステータスが正常に見えても、データは損失するため、このエラーは特に重大です。 この世代を使ってデータベースを回復しようとすると、データが損失するか無効になる可能性があります。

Adabas Recovery Aid データ収集インターフェイスは、アベンドコード 33 で異常終了します。このコードは、ユーティリティまたはニュークリアスの実行が異常終了したことも意味します。

対処:

問題が発生しているデータベースで、新しい世代をすぐに開始する必要があります。また、このエラーが発生した世代が無効になっていることを記録しておいてください。 次に、このエラーメッセージの前に発行された別のエラーメッセージを確認して、問題の内容を特定してください。 必要な場合は、技術サポートに連絡してください。


ADAR20 THE CURRENT GENERATION IS status
説明:

このメッセージは、現行世代が normal 以外のステータスになったときに、Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントから発行されます。 現行世代を自動的に回復できなくなった可能性があることをユーザーに通知するために、ADARAI データ収集インターフェイスがコールされると、このメッセージが発行されます。

対処:

このメッセージは情報の通知のみが目的であるため、RLOG のステータスがインストール上、問題がなければ無視しても構いません。 問題がある場合は、新しい世代をできるだけ早く開始し、世代が異常なステータスになった原因を究明する必要があります。


ADAR21 PLOG INFORMATION NOT FOUND FOR ALL OR SOME OF THE FOLLOWING BLOCKS:
PLOG NUMBER plog
LOW PLOG BLOCK NUMBER lowblk [NUCID nucid]
HIGH PLOG BLOCK NUMBER highblk [NUCID nucid]
説明:

Adabas Recovery Aid ユーティリティ(ADARAI)は、特定の世代を構築しているとき、その世代に必要な PLOG がすべて有効かをどうかをチェックします。 このチェックは、PLOG エントリの順序に従って、世代の開始から終了まで行われます。 PLOG ブロックの特定の範囲に有効な PLOG が存在しなければならないときに、そのデータの中に関連する PLOG を検出できない場合、このメッセージが発行されます。 表示されるデータ値は次のとおりです。

plog 情報が不足しているブロックが検出された PLOG の番号です。
lowblk 検出できなかった PLOG ブロックの最小番号。 この値がゼロ以外の場合には、クラスタニュークリアス ID がその次に表示されます。
highblk 検出できなかった PLOG ブロックの最大番号。 この値がゼロ以外の場合には、クラスタニュークリアス ID がその次に表示されます。
nucid この値がゼロ以外の場合には、クラスタニュークリアス ID が PLOG ブロックの最大番号または最小番号の次に表示されます。
対処:

このエラーの原因としては、現行世代が操作の対象であるときに、その時点でニュークリアスが終了していなかったか、または直近の PLOG のコピージョブが完了していなかったことが考えられます。 これに該当しない場合は、1 つ以上の PLCOPY ジョブが RLOG に情報を記録できなかったことを意味します。 このエラーの発生時期と原因を確認するには、問題のあるブロックをコピーした PLOG ジョブを探して、データが RLOG データセットに書き込まれなかった原因を調べます。


ADAR31 GENERATION RESTRICTED DUE TO reason
説明:

データベースで特定のイベントが発生すると、ADARAI は、データベースまたはデータベースのファイルを変更せずに回復するためのリカバリジョブを生成できなくなります。 このエラーが発生すると、Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントは、その世代を restricted ステータスとしてデータが記録されるように設定します。 この状態になったときにメッセージが発行され、世代が restricted に設定された原因が reason に示されます。

対処:

このメッセージは情報の通知のみが目的ですが、このメッセージが発行されたら、できるだけ早く新しい世代を開始して、世代を normal ステータスに戻すことをお勧めします。


ADAR76 RLOG: count-a BLOCKS OUT OF count-b USED (nn%)
説明:

RLOG データセット内の世代のうち最も数の少ないものが、そのデータセットに記録可能な RABN の半分以上を使用しています。 Adabas Recovery Aid 収集コンポーネントが RLOG データセットに情報を書き込む際に、このチェックが行われます。 このメッセージが表示されても、現在のニュークリアスまたはユーティリティセッションの正常な終了には影響しません。 変数の値の意味は次のとおりです。

count-a RLOG に記録可能なブロックの総数
count-b RLOG で現在使用されているブロックの数
nn RLOG ブロックの現在の使用率
対処:

対処は必要ありません。 情報メッセージです。


ADAR77 RECOVERY LOG FILE OVERFLOW
説明:

Adabas Recovery Aid データ収集コンポーネントは、現行世代に関する情報を書き込もうとしましたが、現行世代を RLOG に格納できないため、RLOG の他の世代を削除できませんでした。 RLOG のログ記録を停止します。 現在のセッションに関する情報は完全には記録されておらず、またこれ以降の情報も記録されません。 このエラーが発生しても、現在のニュークリアスまたはユーティリティセッションの正常な終了には影響しません。

対処:

ADARAI LIST ユーティリティ機能を実行して、既存の RLOG 情報の保管と、RLOG データセットのバックアップのいずれか、または両方を行ってください。 RLOG のサイズを増やしてください。 ADARAI PREPARE と ADASAV SAVE(データベース)を続けて実行して、RLOG ログ記録処理を再開します。


ADAR78 UNKNOWN FILE ELEMENT CREATED
説明:

Adabas Recovery Aid データ収集コンポーネントは、ユーティリティの実行中に使用されるシーケンシャルファイルに関する情報を ADARAI ユーティリティに通知できませんでした。 file element ではなく unknown file element が RLOG に書き込まれました。 このエラーが発生しても、現在のニュークリアスまたはユーティリティセッションの正常な終了には影響しません。

対処:

このシーケンシャルファイルに関する情報は、後で使用できるように手動で ADARAI RECOVER 機能に記録することもできます。 この世代/ファイルを使用して ADARAI RECOVER を実行している場合は、このファイルに必要なジョブ制御ステートメントを作成できません。 [unknown file element]が表示され、ADARAI RECOVER 機能がリターンコード 04 で終了します。 生成されたジョブ制御ステートメントは、編集して手動で記録したファイル情報を追加する必要があります。


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