「ワークプラン」

ワークプランは、コマンド実行、オブジェクト選択、およびパラメータやオプション設定を行うための個々の標準プロシージャを定義します。ワークプランを使用することで、機能処理をさらに自動化することができます。

ワークプランはテキストタイプの Natural オブジェクトです。ワークプランは、デフォルトにより、現在の FUSER システムファイルの WORKPLAN ライブラリに保存されます。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。


ワークプランの作成、選択、および変更

管理機能(関連するセクションを参照)を使用して、ワークプランの作成、リストからのワークプランの選択、ワークプランの変更、およびワークプランのデフォルトライブラリの変更を行うことができます。オブジェクトハンドラプロファイルで Workplan-Library パラメータを指定して、デフォルトライブラリを変更することもできます(「プロファイルの設定」を参照)。

ワークプランの内容

ワークプランは、(オブジェクトハンドラによって生成された)ヘッダーおよび関連する命令やテキストの部分で構成されます。命令部分にはオブジェクトハンドラコマンドおよびパラメータやオプション設定が含まれます。テキスト部分には単純なテキストだけが含まれます。ヘッダーと命令またはテキスト部分には、コメント(例:ワークプランの簡単な説明)を含むことができます。コメントは必ずデリミタ文字 /* で始まり、1 行に制限されています。

ワークプランには、次の 6 つのタイプがあります。PROCEDURE、SELECTION、LIST、PARAMETER、OPTION および TEXT

下の表は、対応するワークプランタイプの有効なヘッダー(オブジェクトハンドラの外部でワークプランを作成する場合に入力される)のリストと命令またはテキスト部分の内容の説明です。また、オブジェクトハンドラのダイレクトコマンドを指定するときに適用される節へのクロスリファレンスも示します。ここで示すオブジェクトハンドラのダイレクトコマンドについては、「ダイレクトコマンド」セクションを参照してください。

有効なヘッダー Contents ダイレクトコマンド」の関連トピック
TYPE PROCEDURE

オブジェクトハンドラコマンドプロシージャの開始。

このワークプランには、PROCEDURE で使用できるオブジェクトハンドラコマンドの任意の組み合わせを含めることができます。セミコロン(;)で区切られた一連のコマンドを入力します。

基本的なコマンド構文
TYPE SELECTION

オブジェクトの選択条件。

このワークプランは、オブジェクトハンドラのワークプランコマンドで使用できます。

select-clause
TYPE LIST オブジェクトのリスト。

このワークプランは、オブジェクトハンドラのワークプランコマンドで使用できます。

select-clause

オブジェクトリスト - LIST ワークプラン

TYPE PARAMETER

アンロードまたはロード機能のパラメータ。

このワークプランは、オブジェクトがロードされる新しいターゲットライブラリの名前など、処理するオブジェクトの属性を変更するために使用できます。

TYPE PARAMETER は、オブジェクトハンドラのワークプランコマンドで使用できます。

parameter-setting
TYPE OPTION

アンロードまたはロード機能のオプション(レポート設定など)。

このワークプランは、オブジェクトハンドラのワークプランコマンドで使用できます。

option-setting
TYPE TEXT ドキュメントのために使用できる任意のコメントテキスト。 該当なし

ワークプランの例

次の表に、ワークプランに含まれる命令部分の例を示します。

ワークプランのタイプ 命令 説明
PROCEDURE FINDLIB * LIB TEST ライブラリ TEST の存在をチェックします。
PROCEDURE UNLOAD A* LIB TEST

A で始まるすべての Natural プログラミングオブジェクトと共有リソース、およびすべてのユーザー定義エラーメッセージをライブラリ TEST からワークファイル 1 にアンロードし、レポートをワークファイル 4 に書き込みます。

SELECTION * LIB TEST ライブラリ TEST のすべてのオブジェクトを処理します。
TEXT This is a Workplan comment. 任意のテキスト。

このセクションでは、次のトピックについて説明します。

ワークプランの内容の例

次に、UNLOAD コマンドを実行したときの PROCEDURE ワークプランの例を示します。

TYPE PROCEDURE /* VERSION=03.01 NATURAL VERSION=06.93.09  PL=0 AUTHOR=SAG DATE=2010-07-20 09:40:12
/* unload from library TEST with target library PROD01
UNLOAD * LIB TEST OBJTYPE N
WITH NEWLIBRARY PROD01
WHERE REPORT MYREP01

ワークプランの参照

オブジェクトハンドラのメニュー機能またはダイレクトコマンド(「ダイレクトコマンド」セクションも参照)を使用して、ワークプランを参照することができます。

次の構文は、「ダイレクトコマンド」セクションで説明しているオブジェクトハンドラのダイレクトコマンドを使用してワークプランを参照する場合に適用されます。

( workplan-name
  [ LIBRARY library-name ]
  [DBID dbid [FNR fnr ] ] [NAME vsam-name ]
  [CIPHER cipher ]
 

PASSWORD
PSW

password  

)  

構文オプションについては、次のセクションで説明します。

キーワードの説明

下の表は、ワークプランを参照するための構文に適用されるキーワードと値の説明です。

キーワード デフォルト値
workplan-name ワークプランとして使用する、ワークプランライブラリに保存された Natural テキストオブジェクトの名前。 デフォルトなし
LIBRARY ワークプランが保存されているライブラリの名前。 WORKPLAN
DBID ワークプランライブラリが保存されている Adabas データベースの ID。

0
(現在の FNAT/FUSER)

FNR ワークプランライブラリが保存されている Adabas ファイルの番号。

0
(現在の FNAT/FUSER)

NAME

メインフレーム上のオブジェクトにのみ適用されます。

ワークプランライブラリが保存されている有効な VSAM ファイルの名前。

空白
(現在の FNAT/FUSER)

CIPHER

メインフレーム上のオブジェクトにのみ適用されます。

8 桁のサイファコード。

空白
(現在の FNAT/FUSER)

PASSWORD

メインフレーム上のオブジェクトにのみ適用されます。

8 文字の Adabas パスワード。

空白
(現在の FNAT/FUSER)