Natural 以外の任意の環境でメッセージをテキストファイルとして作成し、メッセージファイルに変換して、SYSERR ユーティリティで管理できます。メッセージファイルは、SYSERR ユーティリティのインポート機能およびエクスポート機能によって作成され、管理されます。
メッセージファイルはプラットフォームに依存しないフォーマットで作成されます。このフォーマットは、Natural でサポートされている UNIX、OpenVMS、および Windows プラットフォーム間で移植できます。例えば、Natural for Windows 環境で作成されたメッセージファイルは、手動で変換することなく UNIX プラットフォームまたは OpenVMS プラットフォームにコピーできます。必要なエンディアン変換は、Natural が行います。詳細については、『オペレーション』ドキュメントの「Natural の移植可能なシステムファイル」および『プログラミングガイド』の「Natural 生成プログラムの転送」を参照してください。
このセクションでは、次のトピックについて説明します。
メッセージファイルはファイル拡張子 .MSG を付けて、Natural Err ディレクトリに保存する必要があります。
ユーザー定義メッセージファイルは、アプリケーションの実行元となる FNAT システムファイルまたは FUSER システムファイルのライブラリ、STEPLIB、または SYSTEM ライブラリの Err サブディレクトリに保存されます。
Natural システムメッセージの場合、メッセージファイルは Natural ルートディレクトリの Err サブディレクトリに保存する必要があります。Natural システムメッセージは、8 つのメッセージファイルに保存されます。
Natural システムメッセージまたはユーザー定義メッセージの場合、SYSERR ユーティリティのインポート機能によって 1 つのテキストファイルからメッセージファイルが生成されます。
このようなテキストファイルを作成する場合は、次の例に示すようなレイアウトを使用する必要があります。
NAT 0010 0100 0010E NO MESSAGE TEXT DEFINED! 0020E MISSING/INVALID SYNTAX; UNDEFINED VARIABLE-NAME. 0025E ERROR IN ENTRY FOR NUMBER OF RECORDS TO BE PROCESSED. 0050E INCORRECT FIELD SPECIFICATION IN 'WHERE' CLAUSE. #PLEASE CHECK PROGRAM #FOR ERRORS 0100E FUNCTION NOT AVAILABLE.
NAT または
|
メッセージとともに表示されるメッセージ番号の接頭辞。デフォルトの接頭辞は、Natural システムメッセージの場合は NAT で、ユーザー定義メッセージの場合はライブラリ ID です。
|
0010 |
メッセージ範囲の 4 桁の開始番号 |
0100 |
メッセージ範囲の 4 桁の終了番号このテキストファイルで定義されているすべてのメッセージ番号は、この範囲内である必要があります。 |
0010E |
NO MESSAGE TEXT DEFINED! メッセージ番号 0010 のショートメッセージ。
説明のためのロングメッセージは、このショートメッセージのすぐ下に配置する必要があります。ロングメッセージ用に追加する各行は、先頭にハッシュ記号/番号記号(#)を付ける必要があります。各ショートメッセージに対して、20 行以下のロングメッセージテキストを追加できます。 |
SYSERR ユーティリティには、テキストファイルからメッセージファイルを生成するオプションがあります。
ユーザー定義メッセージの場合、各ライブラリの 1 つの言語について出力メッセージファイルを 1 つ作成できます。各メッセージファイルは、ライブラリの Err サブディレクトリに保存する必要があります。
ユーザー定義メッセージの場合は、次のメッセージファイル名を使用する必要があります。
NnnAPMSL.MSG
nn は言語コード(01
~60
)です。例えば、英語の場合は 01
です。
Natural システムメッセージの場合は、次のメッセージファイル名を使用する必要があります。
NnnLmmmm.MSG
nn は使用される言語コードで、mmmm はメッセージ範囲の開始番号です。メッセージ番号の範囲は、Natural システムのインストール時に定義したとおりに固定されています。例えば、次のようになります。
N01L0000
|
メッセージ 1~1999 |
N01L2000 |
メッセージ 2000~2999 |
メッセージファイルを生成するには
SYSERR ユーティリティの IMPORT
コマンドを入力します。
[Import Text File to Message File]ウィンドウが表示されます。
[From]入力フィールドで、すべての情報の読み込み元となる入力テキストファイルの名前を指定します。完全パス名を指定する必要があります。[To]入力フィールドで、生成されるメッセージファイルの言語およびライブラリを指定します。
SYSERR ユーティリティには、メッセージテキストの管理用にテキストファイルを再作成するオプションがあります。再作成するには、メッセージファイルをテキストファイルに再変換します。
メッセージテキストファイルを再作成するには
SYSERR ユーティリティの EXPORT
コマンドを入力します。
[Export Text File from Message File]ウィンドウが表示されます。
[From]入力フィールドで、入力として使用されるメッセージの言語およびライブラリを指定します。[To]入力フィールドで、作成するテキストファイルの名前を指定します。作成されるテキストファイルは、入力テキストファイルと同じフォーマットになります。