Natural の基本

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


Natural のメインメニューの呼び出し

Natural およびそのメインメニューの呼び出し方法は、サイトにおけるシステムの構成方法によって異なります。ほとんどのインストールでは、以下のように Natural を呼び出します。

Start of instruction setNatural のメインメニューを起動するには

  • UNIX システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

    natural

    メインメニューが表示されます。

     2009-06-30                         NATURAL                 Library: SYSTEM     
     09:22:05                   V 6.3.7 Software AG 2009        Mode   : REPORT     
     User: SAG                                               Work Area : empty      
    +------------------------------------------------------------------------------+
    ¦Library          Direct           Services         OS                Fin      ¦
    +------------------------------------------------------------------------------+
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
                                                                                    
     Select Library

ライブラリ

アプリケーションの作成に必要な Natural オブジェクトはすべて、Natural システムファイルの Natural ライブラリに格納されます。システムファイルには、システムプログラム用のもの(FNAT)とユーザー作成プログラム用のもの(FUSER)があります。

したがって、Natural ではシステムライブラリとユーザーライブラリが区別されます。システムライブラリは "SYS" という文字で始まり、Software AG 専用に確保されています。ユーザーライブラリには、アプリケーションを構成するユーザー定義オブジェクト(プログラムおよびマップなど)がすべて含まれます。ユーザーライブラリの名前を "SYS" という文字で始めることはできません。

Natural のメインメニューの右上隅にある[Library]フィールドに、現在ログオンしているライブラリの名前が表示されます。

コマンドの発行

Natural の機能は、一連のメニューおよび選択ウィンドウから機能を選択するか、Natural システムコマンドを直接入力することによって実行できます。

メニューを選択するには、方向キーを使用します。必要なメニューが強調表示されたら、ENTER キーを押します。また、メニュー名の最初の文字を入力することもできます。この場合、ENTER キーを押す必要はありません。

結果のウィンドウにオプションのリストが表示されたら、方向キーを使用して必要なオプションを選択し、ENTER キーを押します。一部のウィンドウでは、機能の最初の文字を入力することもできます。この場合、ENTER キーを押す必要はありません。

以降の操作を行わずにウィンドウを閉じるには、ESC キーを押します。

Natural コマンドの入力では、大文字と小文字が区別されません。Natural コマンドを入力したら、ENTER キーを押します。ENTER キーを押すと、操作が確認されてコマンドが実行されるか、またはコマンドの実行を明示的に確認する追加の確認ウィンドウが表示されます。

ユーザーライブラリの作成

TUTORIAL という名前のユーザーライブラリを作成します。このライブラリに、このチュートリアルで作成するすべての Natural オブジェクトを格納します。

ライブラリは、異なる方法で作成できます。次の手順は、Natural システムコマンドを入力する[Direct]メニューの使用方法、および[Library]メニューを使用して同じ結果を得る方法を示します。

Start of instruction setDirect]メニューを使用してユーザーライブラリを作成するには

  • Direct]メニューを選択し、ENTER キーを押します。結果の[Direct Command]ウィンドウで次のように入力し、ENTER キーを押します。

    LOGON TUTORIAL

    "TUTORIAL" は作成するライブラリの名前です。

    LOGON は次のいずれかの目的のために使用するシステムコマンドです。

    • 既存のライブラリにログオンします。

    • 指定した名前のライブラリが存在しない場合に新しいライブラリを作成します。

Start of instruction setLibrary]メニューを使用してユーザーライブラリを作成するには

  1. Library]メニューを選択し、ENTER キーを押します。

    既存のすべてのライブラリにアクセスできるウィンドウが表示されます。

     2009-06-30                         NATURAL                 Library: SYSTEM     
     11:16:09                   V 6.3.7 Software AG 2009        Mode   : REPORT     
     User: SAG                                               Work Area : empty      
    +------------------------------------------------------------------------------+
    ¦Library          Direct           Services         OS                Fin      ¦
    +------------------------------------------------------------------------------+
    +----------+                                                                    
    ¦ <LOGON>  ¦                                                                    
    ¦ AA       ¦                                                                    
    ¦ ABC      ¦                                                                    
    ¦ ADR      ¦                                                                    
    ¦ BBC      ¦                                                                    
    ¦ BTX      ¦                                                                    
    ¦ BZG      ¦                                                                    
    ¦ CEC1     ¦                                                                    
    ¦ CEC2     ¦                                                                    
    ¦ CEC3     ¦                                                                    
    ¦ CMAS     ¦                                                                    
    ¦ CT       ¦                                                                    
    ¦ CUST     ¦                                                                    
    ¦ DAC      ¦                                                                    
    +----------+                                                                    
                                                                                    
     Select Library
  2. 方向キーを使用して最初のエントリである[<LOGON>]を選択し、ENTER キーを押します。

    次のウィンドウが表示されます。既存のライブラリにログオンするか、または新しいライブラリを追加することができます。

     +-- New Library: --+  
     ¦                  ¦  
     +------------------+
  3. "TUTORIAL" の名前を指定します。

    ライブラリ名が 8 文字の場合は、ENTER キーを押す必要はありません。8 文字である場合は、名前の最後の文字を入力すると、ライブラリに自動的にログオンします。

    新しいライブラリにはオブジェクトがまだ存在していないため、ライブラリが現在空であることを示すメッセージが表示されます。

    注意:

    1. 既存のライブラリにログオンする場合にも、方向キーを使用してウィンドウ内のすべてのライブラリをスクロールできます。または、文字を入力して、その文字で始まるライブラリに進むこともできます。ENTER キーを押して、強調表示されたライブラリにログオンします。
    2. オブジェクトがすでに存在するライブラリにログオンすると、そのライブラリのオブジェクトのリストが表示されます。前の演習で説明した[Direct Command]ウィンドウを使用してログオンした場合には、このリストは表示されません。

プログラミングモード

プログラミングモードは、メニューの右上隅にある[Mode]フィールドに示されます。

Natural には、2 つの異なるプログラミングモードがあります。

  • ストラクチャードモード
    ストラクチャードモードは、明確で適切に定義されたプログラム構成で複雑なアプリケーションを実装するときに使用します。ストラクチャードモードは単独で使用することをお勧めします。

  • レポーティングモード
    レポーティングモードが役に立つのは、複雑なデータやプログラミング構成を必要としない、アドホックレポートおよび小さなプログラムを作成する場合のみです。

重要:
このチュートリアルでは、ストラクチャードモードがアクティブになっている必要があります。プログラムをレポーティングモードで実行しようとすると、END-IFEND-READ、および END-REPEAT でエラーになります。

レポーティングモードが現在アクティブになっている場合は、以下の手順に従ってください。

Start of instruction setレポーティングモードからストラクチャードモードに切り替えるには

  • ([Direct]メニューを選択して)[Direct Command]ウィンドウを表示し、次のシステムコマンドを入力して ENTER キーを押します。

    GLOBALS SM=ON

最初のプログラムに進みます。Hello World!