バージョン 6.3.3
 —  ツールおよびユーティリティ  —

SYSMAIN - 管理者向けのセキュリティに関する考慮事項

このセクションでは、SYSMAIN ユーティリティのセキュリティ面について説明します。


リモート環境のファイルセキュリティ

メインフレーム、UNIX、または OpenVMS の各プラットフォーム上のリモート環境では、ファイルセキュリティ(パスワードおよびサイファコード)は、Adabas 環境のシステムファイルに定義されているセキュリティと関連しています。 システムファイルにファイルセキュリティが設定されている場合、SYSMAIN 機能を実行する前に、必要なソースシステムファイルまたはターゲットシステムファイルあるいはその両方のパスワードおよびサイファコードを指定する必要があります。 これを行わなかった場合、Adabas によって該当するエラーメッセージが発行されます。 SYSMAIN ユーティリティの開始時に割り当てられるデフォルトシステムファイルに対してセキュリティ情報を提供する必要はありません。

FSEC または FDIC システムファイルのセキュリティ情報は、それぞれ Natural Security または Predict がインストールされている場合にのみ指定できます。

リモートのメインフレーム環境では、システムファイルのセキュリティ情報は、『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明されている対応プロファイルパラメータ FNATFUSERFDIC、および FSEC を参照します。

リモートの UNIX または OpenVMS 環境では、システムファイルのセキュリティ情報は、『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明されている対応プロファイルパラメータ FDIC および FSEC を参照します。

以下のシステムファイルおよびシステムファイルに含まれているオブジェクトまたはデータは、セキュリティ保護の影響を受ける可能性があります。

Start of instruction set FNAT または FUSER、あるいはメインフレーム上の DDM の場合は FDIC のセキュリティ情報を指定するには

  1. SYSMAIN ユーティリティ機能の[オブジェクト保守]ダイアログボックスで、[ソース]または[ターゲット]あるいはその両方のグループボックスの、[DBID]または[FNR]ボックスの入力を変更します。

    [DBID]および[FNR]の下に、[パスワード]および[暗号]ボックスが表示されます。

  2. 適切なセキュリティ情報を入力します。

    [パスワード]ボックスには、FNAT または FUSER ソースシステムファイル/ターゲットシステムファイルの 8 桁の Adabas パスワードを入力します。
    [暗号]ボックスには、FNAT または FUSER ソースシステムファイル/ターゲットシステムファイルの 8 桁の Adabas サイファコードを入力します。

Start of instruction set FDIC(XRef データ)または FSEC のセキュリティ情報を指定するには

  1. SYSMAIN ユーティリティ機能の[オブジェクト保守]ダイアログボックスで、[ソース]または[ターゲット]あるいはその両方のグループボックスの[FDIC/FSEC]ボタンをクリックします。

    次の例のような[オブジェクト保守 - ソース]または[オブジェクト保守 - ターゲット]ダイアログボックスが開きす。

  2. [FDIC]または[FSEC]あるいはその両方のグループボックスに、FDIC システムファイル(Predict がインストールされている場合)または FSEC システムファイル(Natural Security がインストールされている場合)の適切なセキュリティ情報を入力します。

    DBID FDIC または FSEC システムファイルが格納されているソースまたはターゲットデータベースのデータベース ID(DBID)。 有効な DBID は 165535 です。

    現在の FDIC または FSEC システムファイルのデフォルト値は 0(ゼロ)です。

    FNR FDIC または FSEC システムファイルが格納されているソースまたはターゲットデータベースのファイル番号(FNR)。 有効な FNR は 165535 です。

    現在の FDIC または FSEC システムファイルのデフォルト値は 0(ゼロ)です。

    パスワード FDIC または FSEC ソースシステムファイルまたはターゲットシステムファイルの 8 桁の Adabas パスワード。
    暗号 FDIC または FSEC ソースシステムファイルまたはターゲットシステムファイルの 8 桁の Adabas サイファコード。

[オブジェクト保守]ダイアログボックスのファイルセキュリティ指定は、現在実行中の SYSMAIN 機能の間保持されます。

Start of instruction set コマンドを使用してシステムファイルのセキュリティ情報を指定するには

  1. FSEC の場合:

    サブプログラムでの SYSMAIN の使用」の説明に従って、where-clauseSEC キーワードを使用します。

    または:
    FDIC および XRef データの場合:

    サブプログラムでの SYSMAIN の使用」の説明に従って、where-clauseDIC キーワードを使用します。

    または:
    FNAT または FUSER の場合:

    サブプログラムでの SYSMAIN の使用」の説明に従って、where-clauseDBID および FNR キーワードを使用します。

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Natural Security

Natural Security 環境内で SYSMAIN ユーティリティを使用する場合は、次の 2 つの点について考慮する必要があります。

Natural Security 環境の定義

ソースライブラリとターゲットライブラリは、1 つの Natural Security 環境内または異なる 2 つの Natural Security 環境内に配置できます。 これらの環境は SYSMAIN ユーティリティに対して定義されている必要があります。

使用する Natural Security 環境の定義は、[オブジェクト保守 - ソース]および[オブジェクト保守 - ターゲット]ダイアログボックスの[FSEC]グループボックスで指定できます。

デフォルトでは、パラメータファイル内または Natural スタジオセッション開始時の FSEC プロファイルパラメータで指定されている現在の FSEC 設定が、SYSMAIN によって使用されます。 [FSEC]グループボックスの入力を変更することで、これらの設定を上書きできます。 新しい設定は、現在実行中の SYSMAIN 機能の間有効となります。 コマンドを使用するサブプログラムで SYSMAIN を実行する場合は(「サブプログラムでの SYSMAIN の使用」を参照)、SEC キーワードを使用してファイルセキュリティおよび要求の割り当てを指定する必要があります。

ソースおよびターゲット環境の設定が完了すると、SYSMAIN により、ソースライブラリおよびターゲットライブラリの両方が Natural Security を使用して検証されます。 ソースまたはターゲットのデータベースおよびファイルは、ライブラリのセキュリティプロファイルに指定されているデータベース ID(DBID)およびファイル番号(FNR)と一致している必要があります。これらの値を指定しなかった場合、セキュリティプロファイルからデフォルト値が取得されます。

Natural Security 環境での SYSMAIN の使用制限

SYSMAIN ユーティリティ自体の使用を制限することも、SYSMAIN ユーティリティで処理されるソースライブラリおよびターゲットライブラリの使用を制限することもできます。 MAINUSER サブプログラムで呼び出した SYSMAIN ユーティリティ機能の使用は、別々に制御することができます。 詳細については、『Natural Security』ドキュメントの「ユーティリティの保護」を参照してください。

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