[移動]機能を使用して、ソース環境からターゲット環境へオブジェクトを転送します。 オブジェクトはソース環境から削除され、ターゲット環境に追加されます。 移動するオブジェクトと同じ名前のオブジェクトがすでにターゲット環境に含まれている場合、ターゲット環境のオブジェクトを上書きするか、または移動したオブジェクトに新しい名前を付けるかを指定できます。
このセクションでは、[オブジェクト保守 - 移動]ダイアログボックスで移動オプションを指定する手順について説明します。
オブジェクトを移動するには
[ソース]グループボックスで、移動するオブジェクトを指定します。
[ライブラリ]リストボックスに、移動するオブジェクトを含むソースライブラリの名前を入力するか、またはドロップダウンリストからライブラリを選択します。 デフォルトは現在のライブラリです。 [ライブラリ]リストボックスは、リモートメインフレーム環境の DDM(データ定義モジュール)には適用されません。 したがって、[ビュー(DDM)]チェックボックスがオンになっている場合、このボックスは表示されません。
現在のシステムファイルにソースライブラリが存在しない場合、[DBID](データベース ID)と[FNR](ファイル番号)ボックスの値を置換します。 デフォルトは現在の FNAT または FUSER、あるいはメインフレーム上の DDM の場合は FDIC です。 リモート環境では、「リモート環境のファイルセキュリティ」で説明しているように、これらのファイルに対してセキュリティ情報を指定できます。
リモート環境で、XRef データに対するシステムファイル FSEC または FDIC にセキュリティ情報を指定する場合は、[FSEC/FDIC]ボタンを使用します。「リモート環境のファイルセキュリティ」および「XRef について」を参照してください。
[名前]ボックスで、単一のオブジェクトの名前を入力するか、名前の範囲を指定します。「名前の範囲の指定」を参照してください。 デフォルトは、すべてのオブジェクトを表すアスタリスク(*)です。
[タイプ]グループボックスで、以下のいずれかを実行してオブジェクトのタイプを選択します。
DDM を除くすべてのタイプのオブジェクト(プログラムとサブプログラムを含む)に対して、[プログラミング](デフォルト)を選択します。 [オブジェクトタイプ]を選択して、表示されるリストで必須項目を選択または選択解除すれば、オブジェクトのタイプを制限できます。
その項目をクリックします。
または:
上下の方向キーを押して必須項目まで移動し、選択します。
または:
Ctrl キーを押しながら連続していない複数の項目をクリックするか、Shift キーを押しながら連続している複数の項目をクリックします。
または:
Shift キーを押しながら上方向キーを押すか、Shift キーを押しながら下方向キーを押して、複数の連続する項目を選択します。
または:
[すべて選択]をクリックして、すべての項目を選択します。
リスト項目の選択を解除するには:
Ctrl キーを押しながら、選択されている項目を再度クリックします。
または:
すべての項目が選択されている場合は、[Deselect All](全て解除)を選択します。
または:
DDM のみの場合は、[ビュー(DDM)]を選択します。
[コード]グループボックスで、[ソース]または[カタログ]あるいはその両方を選択して、ソースオブジェクトまたはカタログ化オブジェクトあるいはその両方を移動します。 デフォルトは、ソースオブジェクトとカタログ化オブジェクトの両方です。
Predict がインストールされている場合、[XREF]チェックボックスをオンにすると XRef データを処理できます。 「XRef について」セクションも参照してください。
あるユーザーによって最後に保存またはカタログされたオブジェクトのみを移動する場合は、そのユーザーの ID を[ユーザー ID]ボックスに入力します。 デフォルトでは、ユーザー ID は指定されていません。
ある日付以降に保存またはカタログされたオブジェクトのみを移動するには、[日付]ボックスに開始日を入力します。 日付は、[日付]ボックスのプリセット値に沿ったフォーマットで入力する必要があります。 この値は、『パラメータリファレンス』ドキュメントで説明されている DTFORM
プロファイルパラメータによって決定されます。 デフォルトの日付は、0000.00.00
(日付なし)です。 日付は YYYY.MM.DD 形式で入力します(YYYY = 年、MM = 月、DD = 日)。
日付を指定した場合は、[時刻]ボックスに開始時刻を入力すると、この日時以降に保存またはカタログされたオブジェクトのみを移動できます。 デフォルトの時刻は、00:00
(時刻なし)です。 時刻は次のフォーマットで表示されます:HH:II(HH は時、II は分)。
[ターゲット]グループボックスで、処理のために選択したオブジェクトのターゲット環境を指定します。
[ライブラリ]リストボックスに、オブジェクトを配置するターゲットライブラリの名前を入力するか、またはドロップダウンリストからライブラリを選択します。 デフォルトは現在のライブラリです。 ライブラリを作成する場合は、新しいライブラリの名前を入力します。
[ライブラリ]リストボックスは、リモートメインフレーム環境の DDM(データ定義モジュール)には適用されません。 したがって、[ビュー(DDM)]チェックボックスがオンになっている場合、このボックスは表示されません。
現在のシステムファイルにターゲットライブラリが存在しない場合、[DBID](データベース ID)と[FNR](ファイル番号)ボックスの値を置換します。 デフォルトは現在の FNAT または FUSER、あるいはメインフレーム上の DDM の場合は FDIC です。 リモート環境では、「リモート環境のファイルセキュリティ」で説明しているように、これらのファイルに対してセキュリティ情報を指定できます。
リモート環境で、XRef データに対するシステムファイル FSEC または FDIC にセキュリティ情報を指定する場合は、[FSEC/FDIC]ボタンを使用します。「リモート環境のファイルセキュリティ」および「XRef について」を参照してください。
[名前]ボックスには、ターゲット環境に移動したオブジェクトの新しい名前を入力するか、またはアスタリスク(*)表記を使用して新しい名前の範囲を指定できます。「名前の範囲の指定」を参照してください。 デフォルトのアスタリスク(*)は、該当する場合、ターゲット環境内のすべてのオブジェクトが置換されることを示します。
[置換時の確認]チェックボックスを使用して、オブジェクト置換の確認(デフォルト)または拒否を行います。 下記の[置換時の確認]に関する説明も参照してください。
[名前の変更]チェックボックスをオンにして(デフォルト)、ターゲット環境に移動したオブジェクトに新しい名前を付けます。 DDM の名前を変更できないリモートメインフレーム環境の DDM である場合、チェックボックスはグレー表示になります。 下記の[名前の変更]に関する説明も参照してください。
ソース環境とターゲット環境の指定が完了したら、[OK]をクリックします。
[ソース]グループボックスの[名前]ボックスに 1 つの名前を入力した場合、次の手順は省略して、手順 5 の[置換時の確認]の処理に進みます。
[ソース]グループボックスの[名前]ボックスに名前の範囲を指定した場合、次の例のような追加のダイアログボックスが開き、一致するすべてのオブジェクトがリスト表示されます。
ダイアログボックスに、ライブラリの場所、検出されたオブジェクトの数、およびオブジェクトの名前とタイプが表示されます。 また、ソースオブジェクト(S
)やカタログ化オブジェクト(C
)の有無や、オブジェクトの保存/カタログを実施したユーザーの ID も表示されます。
「リスト項目を選択するには/リスト項目の選択を解除するには」の説明に従って、1 つまたは複数のオブジェクトを選択するか、選択解除します。
[移動]をクリックして、選択したオブジェクトを処理します。
([キャンセル]をクリックすると、何もしない状態でダイアログボックスが閉じます。)
[名前の変更]チェックボックスがオンになっている場合、以下の例のような追加のダイアログボックスが開き、移動対象の各オブジェクトが次々と表示されます。 ([ソース]グループボックスの[名前]ボックスに名前の範囲ではなく 1 つの名前を入力した場合、追加のダイアログボックスは表示されません。)
以下のいずれかのオプションを選択します。現在のオブジェクトの[オブジェクト]ボックスに、ターゲット環境での新しいオブジェクト名を入力します。 [OK]をクリックして、名前の変更を確認します。
または:
選択済みのオブジェクトのリストから現在のオブジェクトを削除して次のオブジェクトに進む場合、[スキップ]を選択します(または Alt+S キーを押します)。
または:
[閉じる]を選択して、何もしない状態でダイアログボックスを閉じます。
[置換時の確認]チェックボックスがオンで、移動するオブジェクトと同じ名前のオブジェクトがターゲット環境にすでに含まれている場合、警告メッセージを含む追加のダイアログボックスが開きます。
次のボタンのいずれかを選択して、オブジェクトの置換を確認または拒否します。
1 つずつオブジェクトの置換を確認するには、[はい]を選択します。
または:
一度にすべてのオブジェクトの置換を確認するには、[すべてはい]を選択します。
または:
現在のオブジェクトを置換しない場合は、[いいえ]を選択します。
または:
[キャンセル]を選択して、何もしない状態でダイアログボックスを閉じます。
すべてのオブジェクトの移動が完了すると、[オブジェクト保守 – 移動]ダイアログボックスが閉じ、[オブジェクトの保守]メニューが表示されます。