ダイアログエディタで作成されたアプリケーションから、指定されたヘルプトピック ID に対するヘルプを起動できます。 ヘルプトピック ID に関連付けるヘルプ部分は、Natural 開発環境外で作成する必要があることに注意してください。 また、プラットフォーム固有のヘルプコンパイラを使用してコンパイルする必要もあります。
さまざまなヘルプセクションすべての概要をアプリケーションに維持するため、Natural にはヘルプオーガナイザが用意されています。 このオーガナイザを使用すると、次の操作を実行できます。
ヘルプ ID（HELP-ID 属性値）を特定のダイアログエレメントに割り当てる。
ヘルプトピックに関連付けるヘルプテキストを記述する。このテキストは、ヘルプコンパイラによって処理される .rtf ファイルに変換されます。
ヘルプトピックのキーワードを定義する（オプション）。
ヘルプコンパイラマクロをヘルプトピックに割り当てる（オプション）。
任意で、内部ドキュメントのためのコメントを追加する。
ヘルプトピックを作成するには
ヘルプオーガナイザのメインダイアログを起動する。
特定のダイアログエレメントを選択する。
新しいヘルプトピック ID を生成する。
ヘルプオーガナイザのメインダイアログに戻る。
生成されたヘルプトピック ID を割り当てる。
ヘルプトピックテキストやトピック名など、ヘルプトピック ID に対する外部定義を入力する。
ヘルプオーガナイザのメインダイアログに戻る。
トピックリストに移動し、この新しいヘルプトピックが作成するヘルプファイルの一般的な編成に適しているかどうかを確認する。
ヘルプオーガナイザのメインダイアログに戻る。
すべてを保存する。
ダイアログまたはダイアログエレメントに、ヘルプオーガナイザとは関係なく HELP-ID 値を割り当てることもできます。
ヘルプオーガナイザとは関係なく HELP-ID 値を割り当てるには
対応する属性ウィンドウを開きます。 ［ヘルプ ID］エントリに値を入力します。
ヘルプトピックの .h ファイルを使用して、ここで入力する数値 ID を、対応するヘルプトピック ID（.hlp ファイルのマークアップで作成されます）にマッピングします。
Natural は、ヘルプファイルが現在のライブラリのリソース（RES）サブディレクトリ、STEPLIB の 1 つのリソース（RES）サブディレクトリ、または環境変数 NATGUI_BMP が指すディレクトリにあることを想定しています。 デフォルトでは Natural は現在のライブラリと同じ名前のヘルプファイルを検索しますが、HELP-FILENAME 属性を使用してヘルプファイルの名前を明示的に設定できます。 ファイル拡張子を指定しないと、Natural はまずコンパイルされた HTML ヘルプファイル（拡張子 ".chm"）を探し、見つからなければ次に WinHelp ヘルプファイル（拡張子 ".hlp"）を探します。 このように、ファイル拡張子を指定しなければ、Natural プログラムを変更せずに、使用するファイルを WinHelp から HTML ヘルプに変えることができます。 ただし、ヘルプオーガナイザは WinHelp だけをサポートすることに注意してください。
HTML ヘルプ内容を作成する場合は、外部のヘルプ作成ツールを使用する必要があります。
アクティブなダイアログでエンドユーザーが F1 キーを押すと、Natural はまず HELP-FILENAME 属性値と拡張子 ".hnn"（nn は Natural 言語コード）でファイルを探します。 このようなファイルが見つからない場合、次は HELP-FILENAME 属性値と拡張子 ".hlp" でファイルを探します。
ダイアログエレメントにフォーカスがあるときにエンドユーザーが F1 キーを押すと、Natural はそのヘルプ ID を探します。
注意:
アプリケーションにオンラインヘルプを追加する場合、各ダイアログに HELP-ID 番号を割り当て、ダイアログのためのヘルプテキストを記述することをお勧めします。 エンドユーザーが、HELP-ID が割り当てられていないダイアログエレメントを選択して、ヘルプを要求するために F1 キーを押すと、現在のダイアログのヘルプが表示されます。 Natural は、ダイアログエレメントに HELP-ID が割り当てられていないと、ダイアログエレメントの親、つまりダイアログが HELP-ID を持っているかどうかを調べます。 ダイアログが HELP-ID を持っていないと、次はダイアログの親、つまり 1 レベル上位のダイアログが HELP-ID を持っているかどうかを調べるというように、最上位のダイアログに達するまでこの作業を繰り返します。
ヘルプファイルを構築するには
コマンドプロンプトの画面に変更します。
環境変数 $NATGUI_BMP が指すディレクトリに移動します。
コマンド HCRTF -X helpfilename を発行します。
注意:
これは、HCRTF.EXE を含むディレクトリが PATH 環境変数に指定されているものとします。
ヘルプファイルをテストするには
アプリケーション内のダイアログを起動します。
F1 キーを押します。
ダイアログに対するヘルプトピックが表示されます。
別の方法としてヘルプコンパイラワークショップ（HCW.EXE）で .hpj ファイルを開くことによって、ヘルプファイルを簡便に作成して対話的にテストできます。
ポップアップウィンドウにヘルプを表示するには
ダイアログ属性ウィンドウで［ポップアップヘルプ］オプションをチェックします。
ダイアログを実行します。
ヘルプ ID が関連付けられているコントロールにカーソルを置いて F1 キーを押します。
カーソルが置かれたコントロールに関連付けられたヘルプトピックがポップアップウィンドウに表示されます。
