バージョン 6.3.3
 —  ファーストステップ  —

Hello World!

このドキュメントには次の演習が含まれています。


プログラムの作成

"Hello World!" と表示する最初の簡単なプログラムを作成します。 このプログラムは、前に作成したライブラリに格納されます。

Start of instruction set新しいプログラムを作成するには

  1. TUTORIAL という名前のライブラリをライブラリワークスペースで選択します。

  2. コンテキストメニューから、[新規作成]>[プログラム]を選択します。

    または:
    次のツールバーボタンを選択します。

    Program

    プログラムエディタが表示されます。 現時点では空になっています。

  3. プログラムエディタで次のコードを入力します。

    * The "Hello world!" example in Natural.
    *
    DISPLAY "Hello world!"
    END /* End of program
    

    コメント行はアスタリスク(*)で始まり、少なくとも 1 つの空白または 2 つ目のアスタリスクが後に続きます。 空白または 2 つ目のアスタリスクを入力し忘れると、システム変数を指定したとみなされ、エラーになります。

    プログラムに空行を挿入する場合は、コメント行として定義する必要があります。 これは、異なるプラットフォーム(Windows、メインフレーム、UNIX、または OpenVMS)からプログラムにアクセスする場合に便利です。 例えば、メインフレームバージョンの Natural では、デフォルトにより、Enter キーを押すと空行が自動的に削除されます。

    また、ステートメント行の最後にコメントを挿入することもできます。 この場合、コメントはスラッシュで始まり、アスタリスクが後に続きます(/*)。

    出力に表示するテキストは、DISPLAY ステートメントで定義されます。 表示テキストは引用符で囲みます。

    END ステートメントは、Natural プログラムの物理的な終わりをマークするために使用します。 各プログラムは END で終了する必要があります。

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プログラムの実行

システムコマンド RUN では、プログラムコードのエラーをチェックするシステムコマンド CHECK が自動的に呼び出されます。 エラーが検出されなければ、その時点でプログラムがコンパイルされ、実行されます。

注意:

  1. システムコマンドは、メインフレームバージョンの Natural でも使用できます。 Windows では、[オブジェクト]メニューから選択することによって、システムコマンドが起動されます。
  2. [オブジェクト]メニューでは、CHECK を別のコマンドとして使用することもできます。
  3. Natural には、格納バージョンのプログラムを使用するシステムコマンド EXECUTE も用意されています(プログラムの格納についてはこのチュートリアルで後述)。 これに対し、RUN コマンドでは、最新の修正を含むプログラムが常に使用されます。

Start of instruction setプログラムを実行するには

  1. [オブジェクト]メニューの[Run]を選択します。

    または:
    次のツールバーボタンを選択します。

    Run

    コードが構文的に正しければ、定義したテキストが出力に表示されます。

    Page      1                                                  05-03-11  12:07:25
                                                                                   
                                                                                   
    Hello world!                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
                                                                                   
  2. Enter キーを押して、プログラムエディタに戻ります。

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プログラムエラーの修正

Hello World プログラムでエラーを作成してから、プログラムをもう一度実行します。

Start of instruction setエラーを修正するには

  1. DISPLAY ステートメントを含む行で 2 つ目の引用符を削除します。

  2. 上記の手順で、プログラムをもう一度実行します。

    エラーが検出されると、エラー情報を示すダイアログボックスが表示されます。

    Error

  3. ダイアログボックスでエラーを修正します。つまり、欠けている引用符を行の最後に挿入します。

  4. [継続]ボタンを選択して、次のエラーを見つけます。

    この場合、他のエラーは検出されず出力が表示されます。

  5. Enter キーを押して、プログラムエディタに戻ります。

    注意:
    [継続]ボタンの代わりに、[編集]ボタンを選択することもできます。 ダイアログボックスが閉じるので、プログラムエディタでエラーを直接修正できます。

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プログラムの格納

プログラムを格納すると、プログラムがコンパイルされ、ソースコードと生成プログラムの両方が Natural システムファイルに格納されます。

RUN コマンドと同様に、システムコマンド STOW でも CHECK コマンドが自動的に呼び出されます。 プログラムは構文的に正しい場合にのみ格納されます。

注意:
プログラムに構文エラーが含まれていてもプログラムに加えた変更を保存する(作業を翌日まで停止する場合など)には、[オブジェクト]メニューから起動できるシステムコマンド SAVE を使用できます。

Start of instruction setプログラムを Stow するには

  1. [オブジェクト]メニューの[Stow]を選択します。

    または:
    次のツールバーボタンを選択します。

    Stow

    プログラムはまだ保存されていないため、[名前を付けて Stow]ダイアログボックスが表示されます。

    Stow as

    現在選択されているライブラリの名前が、対応するドロップダウンリストボックスに自動的に表示されます。

  2. [名前]テキストボックスに「HELLO」と名前を指定します。

  3. [OK]ボタンを選択します。

    格納が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。 このメッセージは、特定のワークスペースオプションの設定に応じて、ステータスバーまたはダイアログボックスのどちらかに表示されます(以下を参照)。

    ライブラリワークスペースで、Programs という名前の新しいノードが TUTORIAL ノードの下に表示されます。 このノードには、格納したプログラムが含まれています。

    Programs node

    プログラムアイコン上の緑色の点は、オブジェクトに対してソースコードと生成プログラムの両方が存在することを示します。

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ワークスペースのオプションの設定

ワークスペースオプションの設定をチェックします。

Start of instruction setワークスペースのオプションをチェックするには

  1. [ツール]メニューの[オプション]を選択します。

  2. 結果の[オプション]ダイアログボックスに、[ワークスペース]ページが表示されます。

    Workspace

  3. ダイアログボックスに完了メッセージを表示する場合は、対応するチェックボックスがオンになっていることを確認します。

    注意:
    プログラムエディタで行番号を表示するかどうかは、[プログラムエディタ]ページのオプションによって制御されます。

  4. [OK]ボタンを選択して変更内容を保存し、ダイアログボックスを閉じます。

次の演習「データベースへのアクセス」に進みます。

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