バージョン 4.2.5
 —  ユーティリティ  —

NATUNLD/NATLOAD および SYSTRANS からオブジェクトハンドラへの移行

古いユーティリティ NATUNLD/NATLOAD および SYSTRANS からオブジェクトハンドラに移行するには、このセクションで説明する 2 つの方法を使用できます。


個々のコマンドの変換

移行用に提供されているオブジェクトハンドラコマンドを使用することにより、NATUNLD/NATLOAD または SYSTRANS ダイレクトコマンドを対応するオブジェクトハンドラコマンドに変換できます。 これらの移行コマンドにより、古いユーティリティにより使用されるコマンド構文が、オブジェクトハンドラにより使用されるコマンド構文に自動的に変換されます。

Start of instruction set単一のコマンドを変換するには

  1. 次のいずれかのオブジェクトハンドラダイレクトコマンドを使用します。

    NATUNLD

    続いて NATUNLD ダイレクトコマンドを入力します。

    または:

    NATLOAD

    続いて NATLOAD ダイレクトコマンドを入力します。

    または:

    SYSTRANS

    続いて SYSTRANS ダイレクトコマンドを入力します。

    指定したユーティリティコマンドが、対応するオブジェクトハンドラコマンドに変換されます。

  2. オブジェクトハンドラの後続のコマンドを、それぞれユーティリティ NATUNLD、NATLOAD、または SYSTRANS に適用される構文で指定します。

    このユーティリティの構文は、オブジェクトハンドラセッションの期間中は有効です。

NATUNLD コマンドの例

以下に、2 つの連続する NATUNLD ユーティリティコマンドと、それに対応するオブジェクトハンドラコマンドの例を示します。

古い NATUNLD コマンド: NATUNLD ALL * FM LIB1 TO LIB2
ALL PG* FM LIB2
新しいオブジェクトハンドラコマンド: SYSOBJH NATUNLD ALL * FM LIB1 TO LIB2
ALL PG* FM LIB2
NATUNLD 構文での後続のオブジェクトハンドラコマンド:

SYSTRANS コマンドの例:

以下に、2 つの連続する SYSTRANS ユーティリティコマンドと、それに対応するオブジェクトハンドラコマンドの例を示します。

古い SYSTRANS コマンド: TRANSCMD EXECUTE UNLOAD N FROM LIB1 NAME ETID
END
新しいオブジェクトハンドラコマンド: SYSOBJH SYSTRANS EXECUTE UNLOAD N FROM LIB1 NAME ETID END
SYSTRANS 構文での後続のオブジェクトハンドラコマンド: END

バッチ処理での SYSTRANS の例:

以下に、マップ入力データおよび対応するオブジェクトハンドラコマンドと入力データを使用してバッチで SYSTRANS ユーティリティコマンドを処理する例を示します。

古い SYSTRANS バッチシーケンス:

SYSTRANS
U                        
N,N,N,Y,N,N,N,N           
N                         
SRCLIB1,PGM1,*,TGTLIB1

新しいオブジェクトハンドラバッチシーケンス:

SYSOBJH SYSTRANS
U                        
N,N,N,Y,N,N,N,N           
N                         
SRCLIB1,PGM1,*,TGTLIB1

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ユーザー出口ルーチンを使用したコマンドの処理

ユーティリティコマンドを 1 つずつ定義しなおさなくても、ユーティリティコマンドにより呼び出されるユーザー出口ルーチン内に、機能実行のための SYSOBJH を指定することができます。 このルーチンにより、NATUNLD/NATLOD または SYSTRANS に発行されたダイレクトコマンドが SYSOBJH コマンドとしてオブジェクトハンドラに転送されるかどうかが決まります。

Start of instruction setユーザー出口ルーチンをアクティブにするには

  1. NATUNLD/NATLOAD の場合:

    ソースオブジェクト U-S-EX03 に対し、UNLDEX03 という名前で Natural システムライブラリ SYSUNLD に SAVE を実行します。 ソースオブジェクトが SYSUNLD 内に提供されます。

    SYSTRANS の場合:

    ソースオブジェクト TRA-E2-S に対し、TRA-EX-2 という名前で Natural システムライブラリ SYSTRANS に SAVE を実行します。 ソースオブジェクトが SYSTRANS 内に提供されます。

  2. UNLDEX03 または TRA-EX-2 のソースをそれぞれ開き、USE-SYSOBJHY に設定します(デフォルトとして入力されている値です)。 N に設定すると、ユーザー出口ルーチンが無効になります。

    どのような場合に古いユーティリティではなくオブジェクトハンドラを使用するか、または誰がオブジェクトハンドラの使用を許可されるかなど、使用の条件を定義することができます。

  3. ソースオブジェクトに対し、CATALOG または STOW を実行します。

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OBJHAPI を使用した SYSTRANS コマンドの処理

(Natural システムライブラリ SYSOBJH 内に提供されている)OBJHAPI アプリケーションプログラミングインターフェイスを使用すると、SYSTRANS ユーティリティの構文でオブジェクトハンドラコマンドを実行できます。

この目的で OBJHAPI を使用する場合、OBJHAPI を呼び出すプログラム内でパラメータ P-EXTENSIONS-EXEC-SYSTRANS-CMD を指定する必要があります。 詳細については、ライブラリ SYSOBJH 内に提供されているプログラム例 DOC-API を参照してください。

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サポートされていない SYSTRANS オプション

オブジェクトハンドラでは、SYSTRANS ダイレクトコマンドオプションの WORK-FILE-INPUTSPECIAL-CONVERSIONRULE-LOAD、および UNLOAD-RULES はサポートされていません。

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