このセクションでは、リソースタイプの Natural オブジェクトについて説明します。
注意:
共有リソースとプライベートリソースを利用できる Natural for Open Systems とは対照的に、Natural for Mainframes では現在共有リソースのみが利用可能です。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
リソースとは、HTML ページや GIF のような Natural 外部オブジェクトのことです。Natural アプリケーションからアクセスできるように、システムファイル FNAT
または FUSER
上のライブラリに保存されます。
技術的な意味におけるリソースとは、バイナリ形式または文字形式の大きなデータオブジェクトであり、ユーティリティやユーザーアプリケーションの実行への入力やその結果として一時的に処理されるか、永続的に保存されます。
リソースタイプのオブジェクトは、XML ツールキットによって DTD、XML スキーマ、スタイルシートなどのコンテナとして使用されます。Natural Web インターフェイスでは、GIF や JPEG などのリソースを利用します。 また、リソースタイプのオブジェクトは、XLIFF 変換ファイルの保存に使用できます。
以下では次のトピックについて説明します。
リソースタイプのオブジェクトには、ロングネームとショートネームを付けることができます。
リソースタイプの各オブジェクトには、8 バイトのオブジェクトショートネームが存在します。 このショートネームは大文字で表記し、オブジェクトハンドラやユーティリティ INPL
および SYSMAIN
だけでなく、LIST
、DELETE
、および RENAME
などのシステムコマンドにも指定できます。
リソースのロングネームは、次の構造を使用して、リソースの 3 つ目のディレクトリレコードに保存されます。
バイト | フォーマット | 内容 |
---|---|---|
1 - 2 | B2 | 行番号 H'0000' |
3 - 6 | A4 | リソースタイプ。通常はリソース名の拡張子。 |
7 | A1 | リソースのフォーマット。A は英数字、B はバイナリ、U は Unicode。 |
8 - 252 | A245 | リソース名 |
リソースのロングネームは、システムコマンド LIST
を使用して表示できます。 ファンクションコード LN
を発行すると、オブジェクトのリストに表示されます。
リソースタイプのオブジェクトは、他の Natural プログラミングオブジェクトソースと同様の方法でライブラリに保存されます。 ユーティリティ SYSMAIN
および INPL
やオブジェクトハンドラを使用して処理できます。
Natural エディタで編集することはできません。
ライブラリ SYSEXT
には次のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)が存在し、ユーザーアプリケーションはこれを使用してリソース独自のユーザー出口ルーチンにアクセスできます。
API | 目的 |
---|---|
USR4208N |
ショートネームまたはロングネームを使用して、リソースの書き込み、読み取り、削除を行います。 |