バージョン 4.2.5
 —  Installation  —

Entire System Server インターフェイスのインストール

Entire System Server または Natural ISPF 製品を使用する場合は、Entire System Server インターフェイスのインストールが必要です。

標準インストール(推奨)とカスタムインストールから選択できます。

vrs または vr の表記について:

このドキュメントでは、vrs または vr は、対応するバージョン、リリース、およびシステムメンテナンスレベル番号を表します。 製品バージョンの詳細については、『用語集』の「バージョン」を参照してください。


標準インストール

Entire System Server および Natural ISPF 製品のモジュール ESYNODTB および NATPNIP に推奨の標準値設定を使用する場合は、「ESXNUC モジュールのリンク」に進みます。

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カスタムインストール

推奨の標準値設定を使用しない場合は、まず Natural ソースライブラリのモジュール NATPNIP を編集し、次に ESXNUC モジュールを再リンクします。

モジュール NATPNIP の内容は以下のとおりです。

NAMVIEWP BUFLEN=8192,NUMREQ=5,MAXCBL=3000,MAXEDL=3000,EXTUSER=INIT-USER

デフォルト値が含まれています。 NATPNIP のパラメータは以下のとおりです。

BUFLEN 全 Adabas バッファ長(バイト単位)。
NUMREQ Entire System Server を呼び出している Natural で可能なネストされた FIND ループの数。
MAXCBL 複合 FIND バッファ長。
MAXEDL エディタセッションバッファ長。
EXTUSER セキュリティチェック用に Entire System Server に渡される外部ユーザー ID。

EXTUSER に指定できる値は以下のとおりです。

EXTUSER=INIT-USER z/OS プラットフォームの推奨設定です。

Natural 変数 *INIT-USER は、Entire System Server 経由で外部セキュリティシステムに転送されます。例えば、RACF、ACF2、TOP-SECRET など、セキュリティ制限があるリソースのすべての呼び出しはこのユーザー ID を使用して処理されます。

EXTUSER=USER BS2000/OSD 上の UTM の推奨設定です。

Natural 変数 *USER を使用した場合と同じように処理されます。

EXTUSER=ADDRESS-SPACE BS2000/OSD 上の TIAM およびバッチモードの推奨設定です。

このアドレススペースのセキュリティ記述がセキュリティ評価に使用されます。

Natural ソースライブラリのモジュール ESYNODTB を編集することもできます。デフォルト値は以下のとおりです。

NAMXNOD ID=148,NAME=PRODUCTION-1
NAMXNOD ID=149,NAME=PRODUCTION-2,LAST=Y
END

値の変更が必要な場合

通常、Natural からの Entire System Server の呼び出しは、以下の例のように NODE パラメータで処理します。

FIND ACTIVE-JOBS WITH JOB-NAME = 'ADA*' AND NODE = 148

NODE の指定値は数値であり、文字列ではありません。

プログラムする際には、実際の Entire System Server を指す数値を把握しておく必要があります。 値 NODE-NAME を使用する場合、コードは以下のようになります。

FIND ACTIVE-JOBS WITH JOB-NAME = 'ADA*' AND NODE-NAME = 'DAEF'

DAEF は実稼働 Entire System Server の論理名です。

テーブル ESYNODTB はこれらのマッピングを定義します。以下のパラメータが含まれています。

ID Entire System Server ノード番号(DBID とも呼ばれる)。
NAME Entire System Server ノード名。
LAST テーブルの最終エントリのインジケータ。

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Entire System Server インターフェイスコンポーネント用のパラメータモジュールのアセンブル

以下に挙げられているジョブは、ライブラリ NATvrs.JOBS に含まれています。

Entire System Server がない場合

Entire System Server がインストールされていない場合は、Natural ISPF は INCORE データベースとしてのみ使用されます。

z/OS 環境および z/VSE 環境の場合

パラメータモジュール NATPNIP を、ジョブ I055、手順 1106 を使用してリンクします。 この場合、モジュール ESYNODTB は不要です。

BS2000/OSD 環境の場合

パラメータモジュール NATPNIU(UTM 用)または NATPNIT(TIAM/バッチモード用)を、ジョブ I055、手順 1106 および 1108 を使用してリンクします。 この場合、モジュール ESYNODTB は不要です。

Entire System Server がある場合

z/OS 環境および z/VSE 環境の場合

モジュールを、ジョブ I055、手順 1106(NATPNIP)、およびオプションで手順 1107(ESYNODTB)を使用してアセンブルおよびリンクします。

BS2000/OSD - UTM 環境の場合

モジュールを、ジョブ I055、手順 1108(ANATPNIU)、およびオプションで手順 1107(AESYNDTB)を使用してアセンブルおよびリンクします。

NATPROC-LOGON が発行されなかった場合に Natural Security ユーザー ID を Entire System Server 呼び出しのユーザー ID として使用するため、ANATPNIU のアセンブルには NAMVIEWP EXTUSER=USER を指定する必要があります。

BS2000/OSD - TIAM およびバッチ環境の場合

モジュールを、ジョブ I055、手順 1106(ANATPNIT)、およびオプションで手順 1107(AESYNDTB)を使用してアセンブルおよびリンクします。

NATPNIT のアセンブルには NAMVIEWP EXTUSER=ADDRESS-SPACE を指定する必要があります。 LOGON ユーザー ID は、NATPROC-LOGON が発行されなかった場合に Entire System Server ユーザー ID として使用されます。

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ESXNUC モジュールのリンク

z/OS 環境の場合

すべてのモジュールを共有ニュークリアスまたはフロントエンドにリンクします。

リンクジョブに以下の命令を含めます。

INCLUDE NATLIB(NATPNIP) Entire System Server インターフェイスパラメータ。
INCLUDE NATLIB(ESXNUC) ESX ニュークリアス。
INCLUDE NATLIB(ESYNODTB) 省略可能。ノードテーブル。

省略可能:

Entire System Server をシングルユーザーモードで実行する場合は、以下の「シングルユーザーモードでの Entire System Server の実行」セクションの説明に従います。

これは、TSO またはバッチモードでのみ実行できます。

z/VSE 環境の場合

すべてのモジュールを共有ニュークリアスまたはフロントエンドにリンクします。

リンクジョブに以下の命令を含めます。

INCLUDE NATPNIP Entire System Server インターフェイスパラメータ。
INCLUDE ESXNUC ESX ニュークリアス。
INCLUDE ESYNODTB 省略可能。ノードテーブル。

省略可能:

Entire System Server のシングルユーザーモードでの実行は、バッチモードでのみ可能です。

INCLUDE NATLIB(NATPSNGL) をフロントエンドに対して NON-REENTRANT としてリンクします。

これにより、Entire System Server をシングルユーザーモードで使用できるようになります。 このモジュールは、共有ニュークリアスにはリンクしないでください

BS2000/OSD 環境の場合

各種設定を処理するには、すべてのモジュールを Natural のフロントエンド部分にリンクする必要があります。

リンクジョブに以下の命令を含めます。

INCLUDE NATPNIP, NATvrs.MOD Entire System Server インターフェイスパラメータ。
INCLUDE ESXNUC, NATvrs.MOD ESX ニュークリアス。
INCLUDE NATPRBSU, NATvrs.MOD BS2000/OSD サービスモジュール。
INCLUDE NATPSNGL, NATvrs.MOD 省略可能。Entire System Server をシングルユーザーモードで使用できるようにします(TIAM またはバッチモードでのみ可)。
INCLUDE ESYNODTB, NATvrs.MOD 省略可能。ノードテーブル。

VM/CMS 環境の場合

NAT$LOAD EXEC の変数 LOADLIST を変更して、以下のモジュールを含めます。

ライブラリ モジュール 説明
NATLIB NATPNIP Entire System Server インターフェイスパラメータ。
NATLIB ESXNUC ESX ニュークリアス。
NATLIB ESYNODTB 省略可能。ノードテーブル。

VM/CMS インストール手順の「Natural モジュールの生成」の説明に従います。

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z/OS 環境でのシングルユーザーモードでの Entire System Server の実行

一般

z/OS 環境でのシングルユーザー ESY は、バッチモードおよび TSO でのみ可能です。

シングルユーザーモードでの Entire System Server(ESY)の実行は、以下のような場合に有効です。

Natural の観点からは、ESY シングルユーザーモードは ESY ノード 148 としてアクセスできます。そのようなノードがマシンまたはネットワーク上にすでに存在するかどうかは関係ありません。

次に示すのは、シングルユーザー環境で実行される Natural プログラムの一例です。

FIND ACTIVE-JOBS WITH NODE = 148 AND JOB-NAME = 'XCOM*'

このステートメントでは、同じアドレススペース内で実行されるシングルユーザー Entire System Server が呼び出されます。 次の例に示すように、異なるノード番号を使用することによって、ネットワーク内の別の場所で実行される異なる ESY ノードを呼び出すことができます。

FIND ACTIVE-JOBS WITH NODE = 53 AND JOB-NAME = 'NUC*'

このステートメントでは、シングルユーザー ESY セッションを呼び出した同じ Natural プログラムから、ノード番号 53 のマルチユーザー ESY が呼び出されます。

シングルユーザーモードの ESY のインストール

シングルユーザー ESY は、バッチモードおよび TSO 環境でのみ可能です。

以下では次のトピックについて説明します。

バッチモード用のインストール

次の手順に従います。

  1. 新しい PDS ロードライブラリを作成します。これは APF 認可されている必要があります。

  2. ESY ロードライブラリのすべてのメンバを新しいロードライブラリにコピーします。

  3. ESY シングルユーザー機能を処理するモジュール NATPSNGL を、標準のバッチ Natural ニュークリアスフロントエンドとリンクエディットします。 このモジュールは、Natural 共有ニュークリアスとはリンクしないでください

    または、RCA パラメータを使用してこのモジュールをロードすることもできます。RCA=NATPSNGL を設定します。

    どちらの場合も、Natural フロントエンドが新しいロードライブラリにリンクエディットされ、パラメータ AC=1 で認可される必要があります。

  4. ESY 関連の手順を処理するには、必須のカード PARMS および SYSPRINT を JCL に追加します。 また、オプションのカード ESYTRACE および CLOG を追加することもできます。

    //ESYTRACE DD  SYSOUT=*  	   <== internal trace                           
    //SYSPRINT DD  SYSOUT=*  	   <== modules/zap directory of NPR                      
    //CLOG     DD  DISP=SHR,DSN=xxx    <== Command log dataset     
    //PARMS    DD  DISP=SHR,DSN=xxx    <== NPR Parameter
    
  5. Adabas ロードライブラリを JCL に追加します。これも APF 認可されている必要があります。

  6. ESY パラメータメンバを編集します。 ここで、パラメータ NODE は無視されます。ノード番号 148 の呼び出しは、Natural によってシングルユーザー ESY ノードにルーティングされるためです。

TSO 用のインストール

次の手順に従います。

  1. Natural ニュークリアスの名前を AUTHPGM として IKJTSO00 という TSO 定義メンバに追加することを、システムプログラマに依頼します。 通常、このメンバはデータセット SYS1.PARMLIB 内にあります。

  2. 上記のバッチモードのインストールの説明に、同じように従います。

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