RESTONL 機能は、Adabas ニュークリアスがアクティブな状態で作成されたデータベースの SAVE データセットからデータベースをリストアします。
注意:
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
RESTONL(データベース)機能を使用する場合は、次の条件が満たされている必要があります。
正しい SAVE データセットを指定しなければなりません。 RESTONL に使用したものと同じバージョンの Adabas を使用して、オンラインのデータベース SAVE 操作によって作成されている必要があります。
出力データベースは元のデータベースと同じ物理レイアウト(デバイスタイプ、エクステントサイズ)でなければなりません。 アソシエータおよびデータストレージのデータセットは事前にフォーマットされたものが存在していなければなりません。 リストアする SAVE データセットはこのデータベースまたは異なるデータベースから作成されたものでもかまいません。
出力データベース、または出力データベースの DBID と一致するデータベースの Adabas ニュークリアスがアクティブであってはいけません。
SAVE 処理(SAVE 実行の出力参照)実行時のニュークリアスセッション中に作成された情報を含むプロテクションログ(PLOG)データセットを指定しなければなりません。 他のセッションで作成された PLOG データセットも組み込むことができます。
SAVE 処理が DRIVES パラメータを指定して実行された場合、作成された SAVE データセットのリストアでも DRIVES パラメータを指定できます。 そのとき、リストア処理は異なる SAVE データセットと並行して実行されます。 あるいは、その SAVE データセットを、DRIVES パラメータなしでリストアされる 1 つの SAVE データセットに連結することができます。
この機能を実行すると、データベースの物理ステータスが ADASAV SAVE 処理終了時と同じになります。
BUFNO 値に DRIVES パラメータ値を掛けたものが RESTONL 機能に対する固定割り当てバッファとなります。 通常、2 または 3 の値で最適なパフォーマンスが得られ、255 まで指定可能です。 ただし、5 を超える値を指定してもパフォーマンスが大きく向上することはなく、大量のスペースを割り当てることになります。 デフォルトは 1(1 ドライブ当たり 1 バッファ)です。
デュアル/マルチコマンドログ(CLOG)のデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、CLOG のデバイスタイプが ADARUN DEVICE パラメータで指定されたもの(デフォルト)と異なる場合にのみ必要です。
DRIVES は並行するリストア処理で使用するテープドライブの数を指定します。 1 から 8 までの数が指定可能であり、デフォルトは 1 です。
EXCLUDE は、リストアオペレーションから除外するファイル(リストアされないファイル)の番号をリストします。 データベースリストアでは、
EXCLUDE パラメータに指定されたファイルはリストアデータベースには含まれません。
EXCLUDE パラメータに指定されたすべてのファイルがセーブデータセット上に存在している必要があります。
このパラメータは省略可能です。指定しなかった場合、ファイルは一切除外されません。 ファイル番号は 1 度だけリスト可能です。
EXCLUDE パラメータは、Adabas Recovery Aid(ADARAI)によって構築されたリカバリジョブで使用するためのパラメータです。
NEWDBID は、リストアするデータベースに対して新たに異なるデータベース ID を割り当てる場合に使用します。 ID には 1~65,535 の範囲の数値を使用できます。Adabas Online System Security を導入した場合、DBID 999 は予約されます。
NEWDBID を指定する場合には ADARUN DBID パラメータで SAVE データセット上のデータベース ID を指定しなければなりません。
NEWDBID で指定された DBID の Adabas ニュークリアスは、アクティブであってはいけません。
NEWDBNAME は、リストア対象データベースに対して新たな名前を割り当てる場合に使用します。 NEWDBNAME が省略された場合には、リストア対象データベースに元の名前がそのまま使用されます。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
リストア処理で既存のデータベースを上書きする場合、OVERWRITE パラメータを指定する必要があります。 上書きされるデータベースの Adabas ニュークリアスは、アクティブであってはいけません。
デュアル/マルチプロテクションログ(PLOG)に割り当てるデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、PLOG のデバイスタイプが ADARUN DEVICE パラメータの指定と異なる場合にのみ必要です。
PLOGNUM は、ADASAV SAVE のアクティブ時に使用したニュークリアスプロテクションログの番号を指定します(オンライン SAVE 機能の出力リスト参照)。 複数のニュークリアスセッションのシーケンシャルプロテクション(SIBA)ログは、連結できます。 ADASAV は、PLOGNUM 値よりも小さい番号をもったプロテクションログをスキップします。 PLOGNUM の指定は任意です。
PLOGNUM を指定しない場合、ADASAV は SAVE データセットに格納された情報から正しい値を自動的に決定します。
SYN1 は、対応する SAVE 処理を開始する SYN1 チェックポイントが含まれるブロック番号を指定します。オンライン SAVE 機能の出力リストを参照してください。 このパラメータは任意指定です。
SYN1 を指定しない場合、ADASAV は SAVE データセットに格納された情報から正しい値を自動的に決定します。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。
ADASAV RESTONL
ニュークリアスがアクティブな状態(オンライン)でセーブされたデータベースをリストアします。 リストア処理に必要なプロテクションログ番号および SYN1 ブロック番号は、ADASAV によって自動的に決定されます。
ADASAV RESTONL ADASAV EXCLUDE=255 ADASAV EXCLUDE=400
オンラインセーブデータセットから行うデータベースのリストアからファイル 255 と 400 を除外します。