PLCOPY 機能は、プロテクション情報のデュアル/マルチログが Adabas セッションに指定された場合にのみ使用します。 この機能は、タイムスタンプの早い方のデータセットをシーケンシャルデータセットにコピーします。 いったん PLCOPY 機能が正常に完了すると、コピーされたデータセットは空としてマークされます。 したがって、この機能は 1 回の Adabas セッションの 1 つのデータセットに対して 1 回のみ使用できます。
プロテクションログファイルに対するハードウェア圧縮(IDRC)の使用はお勧めしません。 ADARES BACKOUT 機能では、VSE システムおよび z/VM システムでのハードウェア圧縮データはサポートされません。 z/OS システムでは、BACKOUT 機能で圧縮データを処理すると 2 倍以上の実行時間がかかることがあります。
PLCOPY 機能は、シングルユーザーモードでは使用できません。
Adabas Delta Save Facility を使用している場合、PLCOPY 機能には特殊な用途があります。 詳細は『Adabas Delta Save Facility マニュアル』を参照してください。
ADARES PLCOPY はパラメータなしで指定できます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
PLOGDEV は、デュアル/マルチプロテクションログデータセットに使用するデバイスタイプを指定します。 このパラメータは、デュアル/マルチプロテクションログデータセットに使用されるデバイスタイプが、ADARUN DEVICE パラメータで指定されているものと異なる場合に必要です。
Parallel Participant Table(PPT)は、コピーするデータセットを ADARES PLCOPY に通知します。 PPT が破壊された場合、DBA は、コピーおよびマージされる PLOG データセットを ADARES NOPPT 機能を使用して指定できます。
ADARAI を使用している場合は、ニュークリアスの初期化時に PLOG データセットが RLOG に書き込まれます。 エラーが発生し、最終的な PLCOPY が必要な場合は、RLOG に書き込まれた PLOG データセットに基づいて ADARAI が PLCOPY NOPPT JCL を構築できます。
NOPPT は、PPT が上書きされた緊急時にのみ使用してください。 PPT を無視し、DD/PLOG データセットに JCL が供給されるように指定します。
注意: このパラメータを使用すると、PPT および一般に PPT によって提供されるすべての制御タイプ情報が無視されます。このため、このパラメータは慎重に使用する必要があります。 |
このパラメータを使用するときは以下を供給しなければなりません。
正しい中間データセット
DD/PLOG01~nn の形式の全ニュークリアスからの正しい入力プロテクションログ。
注意: PPT なしでは、ADARES は入力データセット上で広範囲な検証を実行することができません。 |
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
OPENOUT パラメータは、実際にデータがコピーされなくても ADARES がオープンする DD/SIAUS1/2 出力データセットを指定します。 OPENOUT を使用しない場合、ADARES が最初の入力レコードを読み込もうとしたときにエンドオブファイル条件を検出するとシーケンシャル出力データセットはオープンされません。これにより一部のオペレーティングシステム環境では問題が発生することがあります。 OPENOUT を使用すると、出力データセットは最初の入力レコードを読み込む前にオープンされます。
RLOGDEV パラメータは、Adabas Recovery Aid(ADARAI)がアクティブな場合に、リカバリログ(RLOG)データセットのデバイスタイプを指定するために使用します。
RLOGDEV を指定しなかった場合(デフォルト)、リカバリログのデバイスタイプは ADARUN DEVICE パラメータと同じであると想定されます。
RLOGDEV に指定された値またはデフォルト値が正しくない場合、ADARES PLCOPY は ERROR 149 "missing or mismatching RLOGDEV parameter" を表示して終了します。
RLOGDEV パラメータを使用すると、データベースの GCB が破壊されても ADARES は ADARAI 用の機能を記録することができます。
SBLKNUM パラメータは、NOPPT パラメータと組み合わせてのみ、かつ、PLCOPY 機能に対してのみ指定できます。
ユーザーは SBLKNUM を使用して、シーケンシャルマージ出力の開始ブロック番号を指定できます。 このパラメータを省略した場合は、PPT を読み取り、そこからブロック番号を取得する試みが行われます。 この読み取りが失敗すると、出力はブロック 1 から開始されます。
このパラメータの値を決定するには、ユーザーは前回の PLCOPY の出力を確認して、連続する次のブロック番号を使用する必要があります。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。
TWOCOPIES は、同じ出力を 2 つ作成します。 TWOCOPIES を指定しなければ、デフォルトによって 1 つの出力が作成されます。
UTICPLIST パラメータを指定すると、PLCOPY 機能の実行中にデータプロテクションログで検出された SYNP、SYNV、および SYNS のチェックポイントすべてが ADARES によって選択され、出力されます。
デュアル/マルチプロテクションログをコピーします。
ADARES PLCOPY
デュアル/マルチプロテクションログのコピーを 2 つ作成します。
ADARES PLCOPY TWOCOPIES
デュアル/マルチプロテクションログをコピーします。 Adabas Recovery Aid(ADARAI)はアクティブです。 リカバリログ(RLOG)のデバイスタイプは 8390 です。
ADARES PLCOPY RLOGDEV=8390