バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

ADAM アクセス回数の見積り

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このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


基本パラメータ

ADAMDE:ADAM キー

ADAM キーとして使用するディスクリプタを指定します。 ISN を指定すると、ADAMER は各入力レコードの ISN をランダマイジングアルゴリズムの入力として使用します。

ADAM ディスクリプタはフィールド定義テーブル(FDT)に存在する必要があり、ユニークディスクリプタ(UQ)として定義する必要があります。 サブディスクリプタ、スーパーディスクリプタ、ハイパーディスクリプタ、照合ディスクリプタ、またはフォネティックディスクリプタは指定できません。 また、ディスクリプタには NU オプションも指定できず、MU フィールド、ピリオディックグループ内のフィールド、可変長フィールドも無効です。

MAXISN:ファイルに割り当てる最大 ISN

ファイルに含まれると予期されるレコードの総数です。

MAXISN には、最初からロードされるレコード数だけでなく、ファイルに追加することが予期されるレコード数も含めておく必要があります。

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オプションパラメータ

BITRANGE:ADAM キーのビット切り捨て

ADAM ランダマイジングアルゴリズムへの入力として ADAM ディスクリプタ値を使用する前に、ADAM ディスクリプタ値から切り捨てるビット数の最小値、最大値、および増分値です。 ビットは、常に圧縮値の右端から切り捨てられます。

ADAMER の実行ごとに、最大 20 の異なるビット切り捨てが有効です。

次のように指定すると、統計表を生成する各データストレージサイズに対して 0 ビット、2 ビット、4 ビットの切り捨てが行われます。

BITRANGE=0,4,2 

このパラメータを省略すると、デフォルトの BITRANGE として 0、18、2 が使用されます。

DATADEV:データストレージデバイスタイプ

データストレージに使用するデバイスタイプです。 DATADEV パラメータを省略すると、ADARUN DEVICE パラメータで指定されたデバイスタイプがデフォルトになります。

DATAPFAC:データストレージパディングファクタ

ファイルに使用するデータストレージパディングファクタです。 指定する数値は、ファイルの初期ロード中に使用しない各データストレージ物理ブロックを%で表します。 1 から 90 の値が指定できます。

このパラメータを省略すると、ADAMER の実行中に 10 %のパディングファクタが使用されます。

DATASIZE:ADAM 見積りのデータストレージサイズ

ADAM 統計表を作成するデータストレージのサイズをシリンダ単位で指定します。 ADAM の実行ごとに、最大 4 つのデータストレージサイズが計算されます。 最小値および最大値は、増分なしで指定できます。 4 つのすべての値に基づいたレポートを作成するために、ADAMER で 2 つの増分が計算されます。

次のように指定すると、データストレージサイズが 100、125、150、および 175 シリンダの統計表が作成されます。

DATASIZE=100,175,25

DATASIZE パラメータの指定を省略すると、次のような 4 つのデータストレージサイズの統計表が ADAMER で作成されます。

サイズ 1: 最初の 100 個の入力レコードが読み込まれ、そこに存在する ADAM ディスクリプタ値と MAXISN で指定された値に基づいて、データストレージサイズの要件か決まります。 結果として得られるデータストレージサイズがデータストレージサイズ 1 として使用されます。
サイズ 2: データストレージサイズ 1 の 1.33 倍。
サイズ 3: データストレージサイズ 2 の 1.33 倍。
サイズ 4: データストレージサイズ 3 の 1.33 倍。
NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

NUMREC:読み込みレコードの最大数

入力ファイルから読み込まれる最大レコード数です。 NUMREC パラメータの指定がない場合は、すべてのレコードが読み込まれます。

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例 1

ADAMER ADAMDE=CC,
ADAMER DATADEV=3350,DATASIZE=50,110,20,
ADAMER DATAPFAC=10,MAXISN=225000,BITRANGE=2,6,1   

ADAM ディスクリプタは CC です。 モデル 3350 デバイスタイプをデータストレージとして使用します。 データストレージサイズが 50、70、90、および 110 シリンダの統計表を作成します。 データストレージパディングファクタには 10 %を使用します。 ファイルの予定レコード数は 225,000 です。 データストレージサイズごとに、ビット切り捨て 2、3、4、5、および 6 ビットについて統計表を作成します。

例 2

ADAMER ADAMDE=CD,DATADEV=3380,DATAPFAC=5,MAXISN=80000

ADAM ディスクリプタは CD です。 モデル 3380 デバイスタイプをデータストレージとして使用します。 データストレージパディングファクタには 5 %を使用します。 ファイルの予定レコード数は 80,000 です。 他のパラメータにはすべてデフォルト値を使用します。

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