バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

機能概要

ADAMER ユーティリティは、ADAM ディスクリプタを使ってレコードを検索し、読み込むのに必要なデータストレージのアクセス回数を示す統計表を作成します。 この情報は次のことを判断するのに使用します。

ADAMER の入力データは、ADACMP または ADAULD ユーティリティによって生成されたファイルの圧縮レコードを含むデータセットです。

ADAM ディスクリプタとして使用するフィールドは、ADAMDE パラメータで指定します。 マルチプルバリューフィールドやピリオディックグループ内のフィールドは使用できません。 ランダマイジングのベースとして、レコードに割り当てられる ISN をディスクリプタの代わりに使用できます(ADAMDE=ISN パラメータ)。

ADAM ディスクリプタは各レコードでユニークな値をもたなければなりません。これは、ADAM ディスクリプタに重複した値が存在すると、ADALOD ユーティリティの ADAM オプションでファイルを正常にロードできないからです。 ADAMER ユーティリティには、ユニーク(UQ)に定義されたディスクリプタフィールドが必要ですが、このユーティリティは値がユニークかどうかのチェックを行いません。ディスクリプタ値がユニークかどうかのチェックは、ADALOD ユーティリティが ADAM ファイルとしてファイルをロードするときに行います。

BITRANGE パラメータを用いて、ランダマイジングアルゴリズムの入力として使用する前に、各 ADAM ディスクリプタ値からビット数を切り捨てるように指定できます。 こうすれば、同じ値で始まる ADAM ディスクリプタ値(例えば、40643210、40643220、40643344)をもつレコードをデータストレージ内の同一物理ブロックにロードできます。 この手法により、ADAM ディスクリプタをレコードの読み込み順の制御に使用すると、ファイルの順次読み込みを最適化でき、チェック桁のような意味のない情報を除くこともできます。

Top of page