MODIFY 機能は ADADEF DEFINE によるエンコードセットの変更に使用されます。 オプションのエンコードパラメータを少なくとも 1 つ指定する必要があります。
フィールドの実際のエンコードは FCB に格納されているため、FACODE、FWCODE、または UWCODE パラメータを変更しても、ファイルが影響を受けることはありません。 データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FACODE パラメータは、データベース内の全ファイルの英数字フィールドに対してデフォルトエンコードを指定します。 英数字のエンコードは EBCDIC に従わなければなりません(例えばスペース文字は 16 進数 X'40')。 モードタイプまたはシフトタイプの 2 バイト文字セット(DBCS)のエンコードがサポートされています。固定タイプのDBCS(DBCS オンリー)のエンコードはサポートされていません。 デフォルトエンコードキーは現在の設定です。
データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。
FWCODE パラメータは、データベース内の全ファイルのワイド文字(W)形式フィールドに対してデフォルトエンコードを指定します。 デフォルトエンコードは、現在の設定です。
FWCODE パラメータを使うと、すべてのユーザーエンコードに対して広範囲なコードポイントのスーパーセットを定義するワイド文字エンコードを設定できます。 例えば、Host-DBCS と Shift-JIS のコードポイントは約 10,000 ですが、Unicode のコードポイントは約 50,000 です。
データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
パラメータ UACODE では、ASCII ユーザーの場合の英数字フィールドに対するデフォルトエンコードを指定します。 英数字のエンコードは ASCII に従わなければなりません(例えばスペース文字は 16 進数 X'20')。 マルチバイト文字セットのエンコードがサポートされています。 デフォルトエンコードは、現在の設定です。
UACODE 値は、ロードされたファイルには格納されません。 ユーザーセッション用のデフォルトエンコードは、OP コマンドを使用して上書きできます。
パラメータ UES を使用して、既存データベースのユニバーサルエンコーディングサポートを有効化または無効化できます。 無効化は、ワイド文字(W)形式フィールドを含むファイルがロードされない場合に限って指定できます。
xxCODE 形式のパラメータ(FACODE、FWCODE、UACODE、UWCODE)が有効である場合は、UES=YES と見なされます。
UES を無効にするには、UES=NO を明示的に設定しなければなりません。
UWCODE パラメータは、ワイド文字(W)形式フィールドに対してユーザーエンコードを指定します。 このパラメータを指定しない場合は、デフォルト値として現在の設定が使用されます。
データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。
ユーザーセッション用のデフォルトエンコードは、OP コマンドを使用して上書きできます。
既存データベースのユニバーサルエンコーディングサポートを無効化します。 データベースにはワイド文字(W)形式が含まれます。
ADADEF MODIFY UES=NO
データベース内の全ファイルのワイド文字(W)フィールドに対するデフォルトエンコードを、現在の設定からコードページ 835(6204 のユーザー定義文字を含む繁体字中国語ホストダブルバイト)に変更します。
ADADEF MODIFY FWCODE=835
ワイド文字フィールドの実際のエンコードは FCB に格納されているため、このように変更しても、ロード済みのファイルが影響を受けることはありません。 データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。