バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

MODIFY:エンコードの変更

MODIFY 機能は ADADEF DEFINE によるエンコードセットの変更に使用されます。 オプションのエンコードパラメータを少なくとも 1 つ指定する必要があります。

フィールドの実際のエンコードは FCB に格納されているため、FACODE、FWCODE、または UWCODE パラメータを変更しても、ファイルが影響を受けることはありません。 データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。

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このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


オプションパラメータ

FACODE:英数字フィールドのエンコード

FACODE パラメータは、データベース内の全ファイルの英数字フィールドに対してデフォルトエンコードを指定します。 英数字のエンコードは EBCDIC に従わなければなりません(例えばスペース文字は 16 進数 X'40')。 モードタイプまたはシフトタイプの 2 バイト文字セット(DBCS)のエンコードがサポートされています。固定タイプのDBCS(DBCS オンリー)のエンコードはサポートされていません。 デフォルトエンコードキーは現在の設定です。

データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。

FWCODE:ワイド文字フィールドのエンコード

FWCODE パラメータは、データベース内の全ファイルのワイド文字(W)形式フィールドに対してデフォルトエンコードを指定します。 デフォルトエンコードは、現在の設定です。

FWCODE パラメータを使うと、すべてのユーザーエンコードに対して広範囲なコードポイントのスーパーセットを定義するワイド文字エンコードを設定できます。 例えば、Host-DBCS と Shift-JIS のコードポイントは約 10,000 ですが、Unicode のコードポイントは約 50,000 です。

データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

UACODE:英数字フィールドのユーザーエンコード

パラメータ UACODE では、ASCII ユーザーの場合の英数字フィールドに対するデフォルトエンコードを指定します。 英数字のエンコードは ASCII に従わなければなりません(例えばスペース文字は 16 進数 X'20')。 マルチバイト文字セットのエンコードがサポートされています。 デフォルトエンコードは、現在の設定です。

UACODE 値は、ロードされたファイルには格納されません。 ユーザーセッション用のデフォルトエンコードは、OP コマンドを使用して上書きできます。

UES:ユニバーサルエンコーディングサポート

パラメータ UES を使用して、既存データベースのユニバーサルエンコーディングサポートを有効化または無効化できます。 無効化は、ワイド文字(W)形式フィールドを含むファイルがロードされない場合に限って指定できます。

xxCODE 形式のパラメータ(FACODE、FWCODE、UACODE、UWCODE)が有効である場合は、UES=YES と見なされます。

UES を無効にするには、UES=NO を明示的に設定しなければなりません。

UWCODE:ワイド文字フィールドのユーザーエンコード

UWCODE パラメータは、ワイド文字(W)形式フィールドに対してユーザーエンコードを指定します。 このパラメータを指定しない場合は、デフォルト値として現在の設定が使用されます。

データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。 ファイルがロードされるとファイルの FCB にエンコードが格納されます。 データベース全体の設定を変更しても、ロード済みのファイルのエンコードには影響を及ぼしません。

ユーザーセッション用のデフォルトエンコードは、OP コマンドを使用して上書きできます。

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例 1

既存データベースのユニバーサルエンコーディングサポートを無効化します。 データベースにはワイド文字(W)形式が含まれます。

ADADEF MODIFY UES=NO

例 2

データベース内の全ファイルのワイド文字(W)フィールドに対するデフォルトエンコードを、現在の設定からコードページ 835(6204 のユーザー定義文字を含む繁体字中国語ホストダブルバイト)に変更します。

ADADEF MODIFY FWCODE=835

ワイド文字フィールドの実際のエンコードは FCB に格納されているため、このように変更しても、ロード済みのファイルが影響を受けることはありません。 データベース全体の設定の目的は、ファイルロード時のデフォルトとして使用することです。

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