RECORDSPANNING 機能を使用して、ファイルのレコードスパニングを有効化または無効化できます。 レコードスパニングが有効化されると、ファイル中の圧縮レコードのサイズがデータストレージの最大ブロックサイズを超過する場合があります。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FILE では、レコードスパニングを有効化または無効化するファイル番号を指定します。 レコードスパニングを制御するデータベース中の有効なファイル番号を指定します。
MODE では、ファイルに対してレコードスパニングを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は "ON" および "OFF" です。 値 "ON" ではレコードスパニングがオンに、値 "OFF" ではレコードスパニングがオフに切り替えられます。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザー ABEND 34(ダンプあり)またはユーザー ABEND 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力しても ABEND しません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
レコードスパニングを有効化または無効化するファイルのパスワードです。 ファイルがパスワード保護されている場合、このパラメータは必須です。 パスワードは単一引用符でくくります。 また、この機能が正しく動作するには、パスワードによって更新権限が与えられる必要があります。
ADADBS RECORDSPANNING 機能を実行できる最大秒数です。 ファイルに対してレコードスパニングがオフになっている場合、Adabas によって、ファイルにスパンドレコードがないことを確認する必要があります。 この分析には一定の時間がかかることから、TIMELIMIT パラメータを使用して、ADADBS RECORDSPANNING 機能実行までに待つ時間の長さを指定します。 ファイルスキャンに TIMELIMIT パラメータで指定した時間よりも長い時間がかかる場合、機能は中止され、適切なエラーメッセージが出力されます。
デフォルトは 60 秒です。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。 Adabas の機能で TEST パラメータを使用する詳細については、「TEST パラメータによる構文チェック」の項を参照してください。
次の例では、ファイル 17 に対してレコードスパニングをオンにします。 ファイル 17 のレコードがデータストレージブロックの境界を超過しました。
ADADBS RECORDSPANNING MODE=ON,FILE=17