バージョン 8.1.3
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OPERCOM:Adabas オペレータコマンド

OPERCOM 機能は、Adabas ニュークリアスにオペレータコマンドを発行します。

Adabas クラスタ環境では、OPERCOM コマンドは、単一クラスタニュークリアスまたはクラスタのアクティブな全ニュークリアスに向けることができます。 特定のニュークリアスが指定されない場合、コマンドはデフォルトでローカルニュークリアスに送られます。

Adabas は、コマンド実行を確認できるように、オペレータにメッセージを発行します。

graphics/util_adadbs_opercom.png

このセクションでは、いくつかのオペレータコマンドが、Adabas クラスタ環境で発行されるときに異なって動作するので、オプションパラメータの後に個々のオペレータコマンドについて説明します。

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


クラスタ環境での OPERCOM コマンドの使用

いくつかの ADARUN パラメータはグローバルパラメータ、つまり、クラスタの全ニュークリアスに対して同じ値を持たなければなりません。 これらの一部はセッション初期化時に設定され、変更できません。 その他は実行中のシステムで修正できます。 これらの修正可能なグローバルパラメータ値を変更する OPERCOM コマンドは、クラスタ環境では特殊な方法で操作されます。

Adabas クラスタニュークリアスによって 1 以上のグローバルパラメータが変更される場合、それらのパラメータによってパラメータ変更ロックが確保され、ローカルパラメータエリアでの変更と他のクラスタニュークリアスへの変更通知が行われ、リプライが待たれます。 他のクラスタニュークリアスでは独自のローカルパラメータエリアでの変更が行われ、承認メッセージが送信されます。

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オプションパラメータ

GLOBAL:アクティブな全クラスタニュークリアスの操作

ADAEND、CANCEL、FEOFCL、FEOFPL、および HALT の 5 つのOPERCOM コマンドでは、GLOBAL オプションを使用してクラスタのアクティブな全ニュークリアスに渡る操作を実行します。 例

ADADBS OPERCOM ADAEND, GLOBAL

他のすべての OPERCOM コマンドでは、クラスタのアクティブな全ニュークリアスに渡って操作するために NUCID=0 オプションを使用します。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

NUCID:クラスタニュークリアス ID

Adabas ニュークリアスクラスタのすべてのニュークリアス実行で、ADADBS のような Adabas ユーティリティの実行が可能です。

一部の例外はありますが、NUCID パラメータを使用すると、ローカルに実行された ADADBS OPERCOM オペレーションによってコマンドが発行されたかのように、ADADBS OPERCOM コマンドを実行のためにクラスタ内の特定ニュークリアスに送ることができます。 NUCID=0 を指定することによってほとんどの OPERCOM コマンドをクラスタの全ニュークリアスにルーティングできます。

NUCID がクラスタ環境で指定されない場合、コマンドはローカルニュークリアスにルーティングされます。

注意:
ADADBS OPERCOM および Adabas オンラインシステム(AOS)では、NUCID パラメータの 0 の値はコマンドがクラスタの全ニュークリアス(グローバル)に適用されることを示します。 NUCID パラメータのゼロ以外の値は、コマンドが指定されたニュークリアスにのみ適用されることを示します。

TEST:構文テスト

このパラメータは、実際に処理を行わずに構文をテストします。 指定されたパラメータの構文のみがテストされ、値や変数の正当性はテストできません。 ADADBS 機能で TEST パラメータを使用する詳細については、「TEST パラメータによる構文チェック」の項を参照してください。

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オペレータコマンド

ADAEND

graphics/util_opercom_adaend.png

このコマンドでは、Adabas セッションを正常終了させます。 このコマンドの発行後に、新しいユーザーは受け付けられません。 各ユーザーの現在の論理トランザクションが終了するまで、ET ロジックの更新が継続されます。 前述したように、すべてのアクティビティが完了すると、Adabas セッションは終了します。

ニュークリアスクラスタ環境では、GLOBAL オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの Adabas セッションを終了するために使用することができます。

ALOCKF

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_alockf.png

EXU、EXF、または UTI ユーザーが指定ファイルを排他制御できるように、ファイルを事前ロックします。 事前ロックによって、新しいトランザクションがファイルを使用するのを防ぎます。 すべての現在使用中のユーザーがそのファイルの使用を止めると、排他制御ユーザーはファイルをロックできます。 それまで排他制御ユーザーは待つ必要があります。

ユーティリティを実行せずに事前ロックを解除する方法については、RALOCKF コマンドを参照してください。

このコマンドは次の場合は利用できません。

CANCEL

graphics/util_opercom_cancel.png

Adabas セッションを即時にキャンセルします。 すべてのコマンド処理は直ちに中断されます。 保留中の自動再スタートが有効となり、次の Adabas セッションの初期化中に自動再スタートルーチンが実行されます。

ニュークリアスクラスタ環境では、GLOBAL オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの Adabas セッションをキャンセルするために使用することができます。

CLOGMRG

graphics/util_opercom_clogmrg.png

ニュークリアスクラスタ環境で、自動的なコマンドログマージ(ADARUN CLOGMRG パラメータ値)のオンまたはオフを切り換えます。

CLOGMRG コマンドは、定義ではグローバルであり、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

CLUFREEUSER

graphics/util_opercom_clufreeuser.png

注意:
CLUFREEUSER コマンドは、クラスタ環境でのみ有効です。 このコマンドは、ローカルニュークリアスに対してのみ発行することができます。また、GLOBAL オプションを指定した場合は、クラスタのすべてのアクティブおよび非アクティブなニュークリアスに対して発行することができます。

ニュークリアスでユーザーキューエレメント(UQE)との関係がなくなった共通ストレージに残るユーザーテーブルエレメント(UTE)を削除します。

TNA タイムアウト値を指定する秒単位での 10 進数です。 他の条件が満たされると、指定された時間中に使用されない UTE は削除されることがあります。 TNA= が指定されていないと、UTE は、その最新の使用に関係なく削除されることがあります。
UID
次の文字列または 16 進数のバイト文字列です。  
cccccccc 
引数は、1~8 桁の文字の、数字、またはアポストロフィで囲まれない組み込み(-)記号。
'cccccccc' 
引数は、アポストロフィで囲まれた 1~8 文字。
X'xxxxxxxxxxxxxxxx' 
引数は、"X" が先頭で、単一引用符に囲まれた 2~16 桁(偶数)の 16 進数です。
文字、数字、または組み込み(-)記号以外の文字を含んでいる場合、文字列はアポストロフィで囲まなければなりません。 指定された文字列が 8 文字未満の長さであれば、暗黙的に空白が埋め込まれます。 指定された 16 進数の文字列が 16 桁の 16 進数より短い場合、暗黙的にバイナリの 0 で埋め込まれます。 UID 文字列が '*'(または X'5C')で終わっている場合、前の文字はユーザー ID の接頭辞として扱われます。引数一致には、接頭辞のみが必要です。 ユーザーの 28 バイトのコミュニケーション ID の最後の 8 バイトが特定のユーザー ID またはユーザー ID 接頭辞に一致している場合、そのユーザーの UTE は他の条件が満たされると、削除されます。 UID= が指定されていないと、UTE はそのユーザーID に関係なく削除されることがあります。
FORCE ユーザーがレスポンスコード 9、サブコード 20 の予定であっても、残された UTE は削除されます。 FORCE が指定されない場合、そのような UTE は削除されません。 FORCE パラメータを使う前に、削除される UTE を所有しているユーザーが、そのどのトランザクションもオープンしたままにはならないことを、あらかじめ周知しておいてください。
GLOBAL Adabas クラスタ全体に渡って残された UTE は、UQE との関係がなくなっており、指定された他のパラメータに従ったときに適格であっても削除されます。 さらに、他の規則を条件として、残された UTE は、割り当てられたニュークリアスがそれらの最後の使用以後に終了していた場合に削除されます。 GLOBAL が指定されないときは、ローカルニュークリアスに割り当てられ、ニュークリアスの開始後に使用された UTE のみが削除に適格です。
NUCID コマンドがクラスタの特定のニュークリアスによって処理されることを示すために使用されます。
CT

graphics/util_opercom_ct.png

ADARUN CT パラメータの値をダイナミックに上書きします。つまり、Adabas コマンドが完了してからリージョン間コミュニケーション(使用している特定のオペレーティングシステムに依存する)を経由して Adabas コマンドがユーザーに結果を返すまでに経過する時間の最大秒数をダイナミックに上書きします。 最小設定は 1、最大設定は 16777215 です。

ニュークリアスクラスタ環境では、CT コマンドは、グローバルに作用し、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

DAUQ

直近 15 分以内に少なくとも 1 つの Adabas コマンドを実行したユーザーのユーザーキューエレメント(UQE)を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DCQ

ポストされたコマンドキューエレメント(CQE)をすべて表示します。 各 CQE のユーザーID、ジョブ名、およびバッファ長が表示されます。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DDIB

データ保全ブロック(DIB)を表示します。 このブロックは、どの Adabas ユーティリティがアクティブであり、各ユーティリティがどういうリソースを使用しているかを示すエントリを持っています。 DDIB 機能は、ニュークリアスがアクティブなときでもアクティブでないときでも実行できます。

ニュークリアスクラスタ環境では、DDIB コマンドによって表示される情報はグローバルです。コマンドはどのニュークリアスでも実行することができます。

DDSF

Adabas Delta Save ファシリティ(DSF)ステータス表示 Adabas ニュークリアスでは、ADADBS ジョブプロトコルと同様にオペレータコンソールで DSF ステータスが表示されます。

この機能は、ニュークリアスがパラメータ ADARUN DSF=YES で実行されている場合のみ使用できます。

ニュークリアスクラスタ環境では、DDSF コマンドによって表示される情報はグローバルです。コマンドはどのニュークリアスでも実行することができます。

DFILES

graphics/util_opercom_dfiles.png

指定ファイルに対するアクセス、更新、EXU、および UTI ユーザーの数を表示します。 ユーザータイプはファイルごとに合計され、ファイル別にリストされます。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DFILUSE

graphics/util_opercom_dfiluse.png

現行のセッション中に、指定されたファイルに対して処理されたコマンドのカウントを表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DHQA

DHQA ホールドキューエレメント(HQE)を 1000 まで表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DLOCKF

ロックされたファイルを表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DNC

ポストされたコマンドキューエレメント(CQE)の数を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DNH

現在ホールドキュー内にある ISN の個数を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DNU

現在のユーザー数を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DONLSTAT

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

アクティブなリオーダまたはインバートの各オンライン処理のステータスとプロセス ID を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DPARM

現在有効な Adabas セッションパラメータを表示します。

DRES

割り当てられたプールスペースおよび現在のセッション中にこれまでに到達した最高使用レベル('上限')を、レコードカウントと次のリソースのパーセントによって表示します。

実際の値は、ニュークリアスメッセージ ADAN28 中に表示されます。詳しくは『Adabas メッセージおよびコードマニュアル』を参照してください。

DSTAT

現在の Adabas ニュークリアスオペレーティングステータスを表示します。

DTH

スレッドステータスを表示します。

DUQ

アクティブまたは非アクティブを 5 つまで表示 ユーザーキューエレメント

DUQA

すべてのユーザーキューエレメント(UQE)を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

DUQE

graphics/util_opercom_duqe.png

指定したユーザー ID(Adabas に割り当てられたもの)のユーザーキューエレメントを次のとおり表示します。

DUQE=X'A3CF2'

ユーザーID は、16 進形式で入力する必要があります。 ユーザー ID にジョブ名は使用できません。

ニュークリアスクラスタ環境では、ユーザー ID がクラスタに対してユニークではないため、NUCID を常に指定する必要があります。

DUUQE

ユーティリティのユーザーキューエレメント(UQE)を表示します。

ニュークリアスクラスタ環境では、NUCID=0 オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの情報を表示するために使用することができます。 情報は、ニュークリアスごとに次々に表示されます。

FEOFCL

graphics/util_opercom_feofcl.png

現在使用中のデュアルコマンドログまたはマルチコマンドログを閉じ、他のデュアルコマンドログまたは他のマルチコマンドログに切り換えます。 このコマンドは、デュアルまたはマルチコマンドログを使用している場合にのみ有効です。

ニュークリアスクラスタ環境では、GLOBAL オプションを使用して、すべてのクラスタニュークリアスで同時にデュアルコマンドログまたはマルチコマンドログを切り替えることができます。

FEOFPL

graphics/util_opercom_feofpl.png

現在使用中のデュアルコマンドログまたはマルチデータプロテクションログを閉じ、他のデュアルコマンドログまたは他のマルチプロテクションログに切り換えます。 このコマンドは、デュアルまたはマルチデータプロテクションログを使用している場合にのみ有効です。

ニュークリアスクラスタ環境では、GLOBAL オプションを使用して、すべてのクラスタニュークリアスで同時にデュアルコマンドログまたはマルチプロテクションログを切り替えることができます。

HALT

graphics/util_opercom_halt.png

Adabas セッションを停止します。 アクティブな各 ET ロジックユーザーに対しては BT(バックアウトトランザクション)コマンドが発行されます。 Adabas セッションはその後終了し、ダンプは生成されません。

ニュークリアスクラスタ環境では、GLOBAL オプションは、アクティブな全クラスタニュークリアスの Adabas セッションを停止するために使用できます。

LOCKF

graphics/util_opercom_lockf.png

指定ファイルをロックします。 指定したファイルは全セキュリティレベルでロックされます。

LOCKU

graphics/util_opercom_locku.png

指定ファイルをユーティリティ以外のすべての使用に対してロックします。 Adabas ユーティリティではファイルを正常に使用できます。

LOCKX

graphics/util_opercom_lockx.png

すべてのユーザー(EXU または EXF ユーザーを除く)に対して指定ファイルをロックします。 EXU および EXF ユーザーは指定ファイルを通常どおり使用できます。 EXU ユーザーが OP コマンドを発行すると、自動的にロックは解除されます。

LOGGING

コマンドロギングを開始します。

LOGxx

各コマンドログについて、xx による指定どおりにロギングを開始します(xx が次の 1 つに当てはまる場合)。

CB Adabas コントロールブロック
FB Adabas フォーマットバッファ
IB Adabas ISN バッファ
IO Adabas I/O アクティビテイ
RB Adabas レコードバッファ
SB Adabas サーチバッファ
UX Adabas パラメータリストの 7 番目のパラメータに渡されたユーザーデータ
VB Adabas バリューバッファ
NOLOGGING

コマンドのロギングを停止します。

NOLOGxx

xx のロギングを停止または防止します(xx が次の 1 つである場合)。

CB Adabas コントロールブロック
FB Adabas フォーマットバッファ
IB Adabas ISN バッファ
IO Adabas I/O アクティビテイ
RB Adabas レコードバッファ
SB Adabas サーチバッファ
UX Adabas パラメータリストの 7 番目のパラメータに渡されたユーザーデータ
VB Adabas バリューバッファ
ONLRESUME

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_onlresume.png

中断されたオンラインリオーダ処理またはオンラインインバート処理を再開します。

クラスタ環境では、オンラインプロセス ID はクラスタに対してユニークでないので、NUCID を常に指定しなければなりません。

ONLSTOP

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_onlstop.png

オンラインリオーダ処理またはオンラインインバート処理を完全に停止します。 この処理は、一貫性のある状態を保つために次の割り込みポイントまで続行してから、必要な後処理を行った後で終了します。

クラスタ環境では、オンラインプロセス ID はクラスタに対してユニークでないので、NUCID を常に指定しなければなりません。

ONLSUSPEND

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_onlsuspend.png

オンラインリオーダ処理またはオンラインインバート処理を中断します。 この処理は、一貫性のある状態を保つために次の割り込みポイントまで続行してから、コマンドの後処理を行ったうえで、処理対象として選択できない状態になります。 オンライン処理がニュークリアスのリソースを使い過ぎる場合に、このコマンドを使用すると役に立ちます。

クラスタ環境では、オンラインプロセス ID はクラスタに対してユニークでないので、NUCID を常に指定しなければなりません。

RALOCKF

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_ralockf.png

ユーティリティを実行することなく、指定されたファイルの事前ロック(ALOCKF コマンドを参照してください)を解除します。

RALOCKFA

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

ユーティリティを実行することなく、すべてのファイルの事前ロック(ALOCKF コマンドを参照)を解除します。

RDUMPST

オンラインダンプステータスを終了します。 このコマンドは、通常、ADASAV ユーティリティのオンライン実行が異常終了した場合に使用します。

READONLY

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_readonly.png

READONLY ステータスをオンまたはオフにします。

ニュークリアスクラスタ環境では、READONLY コマンドは定義によりグローバルで、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

REVIEW

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_review.png

Adabas Review を停止します。ハブモードからローカルモードに変更します。ニュークリアスと通信する Adabas Review のハブを指定または変更します。

STOPF

graphics/util_opercom_stopf.png

指定ファイルを使用中であるユーザーを停止します。 ファイル番号は 1 つのみを指定できます。 EXF ユーザーおよび UTI ユーザーは対象外です。

任意指定の PURGE パラメータは、ADARUN OPENRQ=NO が指定されたとき、中止されたユーザーキューエレメントをユーザーキューから削除します。 PURGE パラメータの使用例を以下に示します。

ADADBS OPERCOM STOPF=5,PURGE
STOPI

graphics/util_opercom_stopi.png

指定された time(秒)内にコマンドを実行していないユーザーを停止します。 EXF ユーザーおよび UTI ユーザーは対象外です。

任意指定の PURGE パラメータは、ADARUN OPENRQ=NO が指定されたとき、中止されたユーザーキューエレメントをユーザーキューから削除します。 PURGE パラメータの使用例を以下に示します。

ADADBS OPERCOM STOPI=3600,PURGE
STOPU

graphics/util_opercom_stopu.png

注意:
STOPU=X'userid' コマンドは、ADAORD または ADAINV 処理に使用できます。 代替手段として、ONLSTOP=X'identifier' コマンドを参考にしてください。

Adabas によって割り当てられたユーザー ID(表示コマンドで表示された形式の ID)を持つユーザーを停止するか、または指定されたジョブ名(job-name)を持つ全ユーザーを停止します。

STOPU により、非アクティブまたはタイムアウトしたユーザーがクリアされ、そのユーザーのユーザーキューエレメント(UQE)は削除されます。 プログラム/ユーザーが ET ロジックユーザーで、ET ステータスになく、STOPU が発行される前に終了していない場合、Adabas によって、この時点までにトランザクションによって作成されたすべての更新がバックアウトされ、ホールドされているレコードはすべて解放されます。 トランザクションが続行される場合、STOPU 後の変更のみが完了されます。

ユーザー ID は、16 進形式で指定する必要があります。例えば、次のように指定します。

STOPU=X'A3CF2' 

ニュークリアスクラスタ環境では、ユーザー ID がクラスタに対してユニークではないため、NUCID を常に指定する必要があります。

SYNCC

ニュークリアスですべての ET ユーザーの再同期を実行します。 ニュークリアスは、すべての ET ユーザーが ET ステータスに到達するのを待ちます。

TNAu

graphics/util_opercom_tnau.png

ユーザーの非アクティビティタイムリミットを設定します(u の 1 つが次の場合)。

A アクセスオンリー(ACC)ユーザー
E ET ロジックユーザー
X 排他制御(EXF/EXU)ユーザー

指定する場合、time は 0 よりも大きな値である必要があり、これによって ADARUN 値が上書きされます。

ニュークリアスクラスタ環境では、TNAu コマンドは定義によりグローバルで、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

TT

graphics/util_opercom_tt.png

ET ロジックユーザーに対するトランザクションタイムリミット(秒)を設定します。 指定する場合、この値は 0 よりも大きな値である必要があり、これによって ADARUN 値が上書きされます。 ニュークリアスクラスタ環境で、TT コマンドはグローバルに作用し、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

UNLOCKF

graphics/util_opercom_unlockf.png

指定ファイルのロックを解除します。ファイル使用をロック前の状態に戻します。

UNLOCKU

graphics/util_opercom_unlocku.png

指定ファイルのユーティリティ使用ロックを解除します。ユーティリティ以外のユーザーに対してユーティリティロック前の状態に戻します。

UNLOCKX

graphics/util_opercom_unlockx.png

指定ファイルのロックを解除します。ファイル使用をロック前の状態に戻します。

UTIONLY

注意:
現在 Adabas Parallel Services クラスタニュークリアスでの使用には利用できません。

graphics/util_opercom_utionly.png

UTIONLY ステータスをオンまたはオフにします。

ニュークリアスクラスタ環境では、UTIONLY コマンドは定義によりグローバルで、クラスタの全ニュークリアスに影響します。 NUCID が指定された場合は、無視されます。

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