MUPEX 機能はファイルの MU フィールドまたは PE グループの指定に使用します。 この機能はディスクリプタで PE フィールドを使用するファイルで実行できないか、またはシステムファイルで実行できません。 また、データストレージでの圧縮レコードの最大サイズによって、オカレンスの最大数も制限されます。
ディスクリプタに PE グループを含むファイルに対する MU/PE カウントを増加させるには、PE グループに関係するあらゆるディスクリプタを(ADADBS RELEASE 機能を使用して)最初に解放する必要があります。 ディスクリプタが解放されると、MUPEX 機能を使用して MUPECOUNT パラメータを "2" に設定でき、(ADADBS INVERT 機能を使用して)ディスクリプタが再インバートされます。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
FILE では、オカレンスの最大数を設定するファイルを指定します。 MU および PE の制限を設定するデータベース中のファイルの有効なファイル番号を指定します。
システムファイルは変更できません。
MUPECOUNT では、ファイルに許容される MU および PE オカレンスの最大数を設定します。 有効な値は、"1" または "2" です。
"1" の指定は、ファイルで発生する MU フィールドおよび PE グループの数が 191 を超過しないことを示します。"2" の指定は、ファイルに最大 65,534 の MU フィールドおよび PE グループが含まれることを示します。
MUPECOUNT パラメータに "1" を設定するには、ファイルが空であるか、PE フィールドが設定されていない必要があります。 MUPECOUNT を "2" に設定するには、ファイルが空でない場合は、DE フィールドの一部である PE フィールドをファイルに含めることができません。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザー ABEND 34(ダンプあり)またはユーザー ABEND 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力しても ABEND しません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
MU および PE フィールドカウントを制限するファイルのパスワードです。 ファイルがパスワード保護されている場合、このパラメータは必須です。 パスワードは単一引用符でくくります。 また、この機能が正しく動作するには、パスワードによって更新権限が与えられる必要があります。
TEST パラメータは、処理を実際には行わずに構文のみをテストします。 指定したパラメータの構文だけがテストされ、値や変数の正当性はテストされません。 Adabas の機能で TEST パラメータを使用する詳細については、「TEST パラメータによる構文チェック」の項を参照してください。
次の例で、ファイル 17 に保管できる MU および PE フィールドエレメントの最大数は 65,534 です。
ADADBS MUPEX FILE=17,MUPECOUNT=2