REVERT 機能は、最新のニュークリアスセッションの Adabas バージョンから開始します。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
ADACNV を実行した後に得ることができる Adabas データベースの 2 文字のバージョン(バージョンおよび改訂レベル)です。 TOVERS パラメータの値はソースバージョンよりも下位のバージョンである必要があります。
バージョンは vr の形式で指定し、バージョンと改訂レベルを表します(61 または 81 など)。
Parallel Participant Table (PPT) 構造を使用する Adabas バージョンから Adabas の下位バージョンに逆変換するとき、コピー/マージされていない現バージョンから 1 つ以上のプロテクションログ (PLOG) が検出されると、エラーが出力され、変換は失敗となります。
IGNPPT を指定すると、コピー/マージされていない PLOG があっても、ユーティリティによる処理は続行されます。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
PLOGDEV には、変換されるマルチプロテクションログデータセットが含まれている物理デバイスタイプを指定します。 PLOGDEV を指定しない場合、ADARUN DEVICE パラメータで指定されたデバイスタイプが使用されます。
ADACNV が非復帰点以降、言い換えると全変更ブロックを DD/FILEA に書き込んだ後に異常終了した場合に、RESTART パラメータは、ADACNV に DD/FILEA の内容の読み取りから始めてデータベースへの書き込みを続行するように指示します。
TEST パラメータを使用すると、変換処理が可能であるかどうかについて、実際にデータベースに変更内容を書き込むことなくテストできます。
以下では、ADACNV によってどのような手順で変換が実行されるかについて、概要を説明します。
ターゲットバージョンでサポートされていない Adabas 機能が現バージョンで使用されている場合は逆変換を実行できません。 このステートメントは、データベースの構造に影響を与える Adabas のすべての機能に適用されます。
データベースによって Adabas 8 の次の拡張機能のいずれかが使用されている場合は、ADACNV によってデータベースを Adabas 8 以前のバージョンに逆変換することができません。
5 個を超える ASSO、DATA、または DSST エクステント
5 個を超えるファイルエクステント
スパンドレコードの使用が可能なファイル
191 を超える MU および PE オカレンスが可能なファイル
ラージオブジェクト(LB)フィールドを使用するファイル
NB(空白圧縮なし)オプションが設定されたフィールドを持つファイル
2 バイトファイル番号を持つシステムファイル
下位変換を完了するには、最初に、Adabas データベースからこれらの新機能を含むファイルを削除する必要があります。
Adabas 8 で提供されている次のその他の新機能を使用しても、Adabas 7.4 への下位変換が可能です。ただし、新機能は Adabas 7.4 では使用できません。
ACBX インターフェイス経由(長いバッファ、セグメント化されたバッファを使用する場合など)で発行された Adabas コマンド
新しいフォーマットバッファ機能(長さインジケータなど)を使用したコマンド
REVERT を使用して Adabas 8 から直接 Adabas 7.1 には逆変換することはできません。最初に、データベースを Adabas 7.4 に逆変換し、その後、7.4 から 7.1 に逆変換します。
バージョン 7.1 では、フリースペーステーブル(FST)が 1 RABN(RABN 10)から 5 RABN(RABN 10~14)に拡張されます。 ADACNV により、すべての FST エントリが 1 RABN に収まるかどうかがチェックされます。 収まらない場合は、最小の FST エクステントが削除されます。 この処理は FST が 1 ASSO ブロックに収まるまで繰り返し実行されます。 該当するメッセージが出力されます。
Adabas Delta Save DLOG エリアヘッダーに正しいバージョンが設定されます。
Adabas Delta Save DLOG エリアヘッダーに正しいバージョンが設定されます。
ADACNV REVERT TOVERS=73
最新のニュークリアスセッションで選択された Adabas バージョンをバージョン 7.3 の Adabas データベースに逆変換します。