バージョン 8.1.3
 —  ユーティリティ  —

REVERT: 下位バージョンへのデータベースの逆変換

REVERT 機能は、最新のニュークリアスセッションの Adabas バージョンから開始します。

graphics/util_adacnv_revert.png

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


基本パラメータとサブパラメータ

TOVERS:変換先バージョン

ADACNV を実行した後に得ることができる Adabas データベースの 2 文字のバージョン(バージョンおよび改訂レベル)です。 TOVERS パラメータの値はソースバージョンよりも下位のバージョンである必要があります。

バージョンは vr の形式で指定し、バージョンと改訂レベルを表します(61 または 81 など)。

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オプションパラメータ

IGNPPT:Parallel Participant Table PLOG エントリを無視

Parallel Participant Table (PPT) 構造を使用する Adabas バージョンから Adabas の下位バージョンに逆変換するとき、コピー/マージされていない現バージョンから 1 つ以上のプロテクションログ (PLOG) が検出されると、エラーが出力され、変換は失敗となります。

IGNPPT を指定すると、コピー/マージされていない PLOG があっても、ユーティリティによる処理は続行されます。

NOUSERABEND:アベンドなし終了

機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。

NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。

PLOGDEV:マルチプロテクションログのデバイスタイプ

PLOGDEV には、変換されるマルチプロテクションログデータセットが含まれている物理デバイスタイプを指定します。 PLOGDEV を指定しない場合、ADARUN DEVICE パラメータで指定されたデバイスタイプが使用されます。

RESTART:非復帰点以降の復帰

ADACNV が非復帰点以降、言い換えると全変更ブロックを DD/FILEA に書き込んだ後に異常終了した場合に、RESTART パラメータは、ADACNV に DD/FILEA の内容の読み取りから始めてデータベースへの書き込みを続行するように指示します。

TEST:変換テスト

TEST パラメータを使用すると、変換処理が可能であるかどうかについて、実際にデータベースに変更内容を書き込むことなくテストできます。

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逆変換の考慮点

以下では、ADACNV によってどのような手順で変換が実行されるかについて、概要を説明します。

全バージョン
バージョン 8 からすべての下位バージョン

データベースによって Adabas 8 の次の拡張機能のいずれかが使用されている場合は、ADACNV によってデータベースを Adabas 8 以前のバージョンに逆変換することができません。

下位変換を完了するには、最初に、Adabas データベースからこれらの新機能を含むファイルを削除する必要があります。

Adabas 8 で提供されている次のその他の新機能を使用しても、Adabas 7.4 への下位変換が可能です。ただし、新機能は Adabas 7.4 では使用できません。

バージョン 8 から バージョン 7.1

REVERT を使用して Adabas 8 から直接 Adabas 7.1 には逆変換することはできません。最初に、データベースを Adabas 7.4 に逆変換し、その後、7.4 から 7.1 に逆変換します。

バージョン 7.1 から 6.2
バージョン 6.2 から 6.1

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ADACNV REVERT TOVERS=73

最新のニュークリアスセッションで選択された Adabas バージョンをバージョン 7.3 の Adabas データベースに逆変換します。

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