CONVERT 機能は、最新のニュークリアスセッションの Adabas バージョンから開始します。
このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
Parallel Participant Table (PPT) 構造を使用する Adabas バージョンから Adabas の上位バージョンに変換するとき、コピー/マージされていない現バージョンから 1 つ以上のプロテクションログ (PLOG) が検出されると、エラーが出力され、変換は失敗します。
コピー/マージされていない PLOG があるにもかかわらず処理を続行する場合は、IGNPPT を指定してください。
注意:
DDPLOGx ステートメントが、PPT の
DDPLOGx データセットに加えて JCL
で指定されている場合は、これらのデータセットは空である必要があります。空でない場合は、エラーが出力されます。 IGNPPT は PPT
処理のみに関連しています。 PLOG データセットを JCL に指定する場合は、これらのデータセットは空である必要があります。
機能の実行中にエラーになると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してユーザーアベンド 34(ダンプあり)またはユーザーアベンド 35(ダンプなし)で終了します。
NOUSERABEND を指定すると、ユーティリティは、エラーメッセージを出力してもアベンドしません。 代りに、メッセージ "utility TERMINATED DUE TO ERROR CONDITION"(エラーのためユーティリティを終了します)を表示してコンディションコード 20 で終了します。
PLOGDEV には、変換されるマルチプロテクションログデータセットが含まれている物理デバイスタイプを指定します。 PLOGDEV を指定しない場合、ADARUN DEVICE パラメータで指定されたデバイスタイプが使用されます。
ADACNV が非復帰点以降、言い換えると全変更ブロックを DD/FILEA に書き込んだ後に異常終了した場合に、RESTART パラメータは、ADACNV に DD/FILEA の内容の読み取りから始めてデータベースへの書き込みを続行するように指示します。
TEST パラメータを使用すると、変換処理が可能であるかどうかについて、実際にデータベースに変更内容を書き込むことなくテストできます。
ADACNV を実行した後に得ることができる Adabas データベースの 2 文字のバージョン(バージョンおよび改訂レベル)です。 TOVERS パラメータを
指定する場合は、ソースバージョンよりも上位のバージョンを指定する必要があります。
指定しない場合、ADACNV は、実行されているバージョンをターゲットバージョンとして使用します。
バージョンは vr の形式で指定し、バージョンと改訂レベルを表します("74" または "81" など)。
注意:
ロードされないが、フィールド定義テーブル(FDT)ブロックに FDT
が格納されているファイルがデータベース内に存在する可能性があります。 データベースのバージョン 8 への変換中に、ADACNV がこのような FDT
を検出した場合、後処理の一部としてこれらの FDT は削除されます。
以下では、ADACNV によってどのような手順で変換が実行されるかについて、概要を説明します。
WORK データセットおよびマルチ PLOG データセット(提供されている場合)のデータプロテクションエリアがバイナリの 0 に設定されます。
Adabas Delta Save DLOG エリアヘッダーに正しいバージョンが設定されます。
Adabas Delta Save DLOG エリアヘッダーに正しいバージョンが設定されます。
CONVERT を使用して、Adabas 7.1 から Adabas 8 へデータベースを直接変換することはできません。 これを行うには、最初にデータベースを Adabas 7.2 または 7.4 に変換し、次に Adabas 8 に変換する必要があります。
ロードされないが、フィールド定義テーブル(FDT)ブロックに FDT が格納されているファイルがデータベース内に存在する可能性があります。 データベースのバージョン 8 への変換中に、ADACNV がこのような FDT を検出した場合、後処理の一部としてこれらの FDT は削除されます。
ADACNV CONVERT TOVERS=81
最新のニュークリアスセッションで選択された Adabas のバージョンをバージョン 8.1 データベースに変換します。