このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
COMPRESS 機能を使用すると、データベースにロードされるデータレコードを編集して圧縮できます。
以下からのデータレコードを入力として使用できます。
ユーザーから提供される物理シーケンシャルデータセット(固定長または可変長のレコード)
既存の Adabas ファイル(つまり、ADACMP DECOMPRESS または ADAULD UNLOAD から)
入力データの論理構造と特性は、フィールド定義ステートメントを使用して記述します。
FNDEF ステートメントは、フィールド(またはフィールドグループ)の定義に使用します。
SUBFN と SUPFN ステートメントは、それぞれサブフィールドとスーパーフィールドの定義に使用します。
COLDE、HYPDE、PHONDE、SUBDE、および SUPDE ステートメントは、それぞれ照合ディスクリプタ、ハイパーディスクリプタ、フォネティックディスクリプタ、サブディスクリプタ、およびスーパーディスクリプタの定義に使用します。
指定されたフィールド定義は、ファイルの Adabas フィールド定義テーブル(FDT)の作成に使用されます。 または、フィールド定義を指定する代わりに、既存の Adabas FDT を使用することもできます(FDT パラメータを参照)。
入力レコードのフィールドを入力レコード内での位置とは異なる順番で処理する場合、または 1 つ以上のフィールドをスキップする場合は、FORMAT パラメータを使用して、入力フィールドの順番と位置を示すことができます。
ADACMP COMPRESS 機能では、入力データは次のように処理されます。
数字データの正当性がチェックされます。
英数字フィールドから末尾の空白が削除されます。
数字フィールドから先行ゼロが削除されます。
アンパック形式の数字フィールドはパック形式にされます。
固定(FI)オプションで定義されたフィールドは圧縮されません。
ユーザー出口を使用して、入力データをさらに編集することができます。 詳細は、「ユーザー出口 6」を参照してください。
ADALOD ユーティリティの入力として使用される ADACMP COMPRESS 機能の出力には、FDT、圧縮レコード以外に、ユーティリティレポートに表示されるデータストレージスペースの要件(ADALOC DSSIZE パラメータ)および中間データセットとソートデータセットのサイズ見積もり(TEMPSIZE と SORTSIZE)が含まれます。
ADACMP COMPRESS 機能のレポートには、次の情報も示されます。
処理されたレコードの数
拒否されたレコードの数
圧縮率(パーセンテージ)
拒否されたレコードを含むデータセットも生成されます。
DECOMPRESS 機能では、個々のファイルを圧縮解除します。
入力データは、次の方法で既存の Adabas ファイル内のデータレコードから圧縮解除することができます。
ADAULD(ファイルアンロード)ユーティリティを使用してアンロード
直接(個別のファイルアンロードは行わない)
Adabas ファイルを直接圧縮解除する場合は、ADACMP DECOMPRESS の INFILE パラメータを使用します。 圧縮解除処理の一部として、ターゲットファイルが FDT 情報なしでアンロードされます。これにより、大きなファイルを圧縮解除する場合に時間を短縮できます。
ISN パラメータが指定された場合は、ADACMP DECOMPRESS 機能の出力には ISN が含まれます。 ファイルのデータ構造またはフィールド定義に対して必要な変更を加えると、Adabas 以外のプログラムの入力として、または COMPRESS 機能の入力として、DECOMPRESS 出力を使用できるようになります。