データベースをバージョン 6.1、6.2、6.3、6.4、または 6.5 からバージョン 6.6 にアップグレードする場合は、次の 2 つのオプションを使用できます。
ユーティリティ ADABCK または ADAORD を使用してデータを変換します。このオプションを使用するには、次の操作が必要です。
新しいバージョン 6.6 のデータベースを作成します。
ADABCK DUMP または ADAORD EXPORT(古いバージョン)を使用して、古いデータベースをアンロードします。
ADABCK RESTORE または ADAORD IMPORT(バージョン 6.6)を使用して新しいデータベースをロードします。
ユーティリティ ADACVT を使用してデータを変換します。このユーティリティは、既存のデータベースをその場所で変換します。
データベースをバージョン 3 またはバージョン 5 からアップグレードする場合は、まずデータベースをバージョン 6.1、6.2、6.3、6.4、6.5 のいずれかにアップグレード(バージョン固有のドキュメントのリリースノートの説明を参照)してから、後述の手順に進む必要があります。
重要:
データベースを変換する前に ADABCK を使用してデータベースのダンプを取得し、データベースを変換してから、ADAVFY FIELD および INDEX 機能を使用してデータベースの整合性を検証することを強くおすすめします。
ユーティリティ ADACVT、ADABCK、および ADAORD は次の変更を行います。
ジェネラルコントロールブロック(GCB)の構造レベルが高くなります。
バージョン 6.1 のデータベースが変換されるときに FDT の構造が変更されます。
DBxxx.INI ファイルが存在する場合は、データベースは ADABAS.INI ファイルに含まれています。
ADABAS.INI ファイルの AUTOSTART オプションが調整されます。
データベースをバージョン 3 またはバージョン 5 から変換する場合は、まずデータベースをバージョン 6.1、6.2、6.3、6.4、6.5 のいずれかにアップグレード(バージョン固有のドキュメントのリリースノートの説明を参照)してから、前述の手順に進む必要があります。
データベースを以前のバージョンに変換するには、ユーティリティ ADACVT を使用します。ADACVT は、データベースを選択したターゲットバージョン(バージョン 6.3 ~バージョン 6.5)にインプレースで変換します。バージョン 6.6 で導入された機能が使用されていた場合、ダウングレードはできません。
ユーティリティ ADABCK を使用して、バージョン 6.6 データベースを変換してバージョン 6.5/6.4/6.3 に戻すこともできます。これを行うには、対応するターゲットバージョンのユーティリティ ADABCK を使用して、ADABCK バージョン 6.6 で作成したバックアップをリストアします。データベースを一からリストアする場合を除き、ADABCK のバージョンとターゲットデータベースのバージョンが一致している必要があります。ただし、バージョン 6.6 で導入された機能が使用されていた場合は、この方法を適用できません。
ICU バージョン 5.4 で作成された照合ディスクリプタは、Adabas バージョン 6.3/6.4 では正しく処理されません。そのため、ADACVT/ADABCK を使用してターゲットバージョンに変換した後で、ターゲットバージョンの ADAINV を使用して照合ディスクリプタの ADAINV REINVERT を実行する必要があります。
REINVERT を実行せずに、照合ディスクリプタにアクセスしようとすると、予期しないエラーが発生したり、誤った結果が得られたりします。