このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。
RE コマンドは、前に CL または ET コマンドで Adabas システムファイルに格納されたユーザーデータを読むために使用します。
このユーザーデータは、ユーザーセッションまたは Adabas セッションの異常終了後、ユーザー再スタートを実行するのに必要な場合があります。
同じユーザー ID を OP コマンドで指定して、前セッションと現在のセッションを開始した場合は、RE コマンドが前セッションで格納したユーザーデータを読み込みます。
データを格納したユーザーのユーザー ID がわかっている場合は、別のユーザーが格納したユーザーデータを読み込むことができます。
| Field | フォーマット | |
|---|---|---|
| コールタイプ | B | F/U |
| 予約（内部使用） | -/- | |
| コマンドコード | A | F/U |
| コマンド ID | B | -/A |
| File Number | B | F/U (1) |
| Response Code | B | F/A (1) |
| レコードバッファ長（ACB のみ） | B | F/U |
| コマンドオプション 1 | A | F/U |
| アディション 1 | A | F/U |
| アディション 2 | A、B | -/A |
| コマンドタイム | B | -/A |
| ユーザーエリア | F/U |
| バッファ | |
|---|---|
| フォーマットバッファ | */– |
| レコードバッファ | –/A |
| サーチバッファ | –/– |
| バリューバッファ | –/– |
| ISN バッファ | –/– |
- フォーマット：
A 英数字 B 2 進数 - x/y Adabasコール前／後 - xとyは、値を取ることができます。
A Adabas によって設定 F ユーザーによって設定 U Adabas コール後も変更なし - 使用しません * 使用せず。ただし、コールステートメントのパラメータリストに含まれていなければならない。 （1）このフィールドの意味は、Call タイプに指定された値によって異なります。詳細については、「Adabas の呼び出し」の「コントロールブロック」を参照してください。
- コマンドコード
RE
- コマンド ID
ユーザーデータを格納したユーザーが ET ロジックユーザーの場合は、Adabas がこのフィールドに、そのユーザーが最後に完了した論理トランザクションシーケンス番号を返します。
ユーザーが現在アクティブではなく、最後のセッションが正常終了した場合は、0 が返されます。
- Response Code
このフィールドには、コマンドに対するレスポンスコードが返されます。レスポンスコード 0 は、このコマンドが正しく実行されたことを示します。
- レコードバッファ長（ACB のみ）
レコードバッファの長さを示します。指定した長さによって、返されるユーザーデータのバイト数が決まります。
指定長が使用可能なユーザーデータより短い場合は、指定バイト数だけがレコードバッファに入り、右側のバイトが桁落ちします。レスポンスコード 2 が返されます。
- コマンドオプション 1
このフィールドに I を指定すると、他ユーザーが格納したユーザーデータを読むことを示します。
- アディション 1
他ユーザーが格納したユーザーデータを読む場合は、このフィールドに、データを格納したユーザーのユーザー ID を指定しなければなりません。
- アディション 2
読み込まれるデータを格納したユーザーが ET ロジックユーザーであった場合は、Adabas がこのフィールドに、ET または CL コマンドでユーザーデータを格納した最終完了トランザクションシーケンス番号を返します。
Adabas はこのバッファにユーザーデータを返します。
ET データが見つからない場合は、レコードバッファが空白になります。
レコードバッファがユーザーデータよりも大きい場合は、レコードバッファに空白が付加されます。レコードバッファがユーザーデータよりも小さい場合は、ユーザーデータが切り捨てられます。
以前に ET コマンドで格納したユーザーデータを読みます。
Command Code RE
Record Buffer Length 100 (100 bytes user data is to be read)
Command Option 1 b (the user data to be read was stored by
this user)
他のユーザー（ユーザー ID=USER6666）が格納したユーザーデータを読みます。
Command Code RE
Record Buffer Length 150 (150 bytes of user data to be read)
Command Option 1 I (the user data to be read was stored by
another user)
Additions 1 USER6666 (USERID of the user who stored
the user data)