RC コマンド(コマンド ID の解放)

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。


機能および使用

RC コマンドは、現在ユーザーに割り当てられている 1 以上のコマンド ID を解放するときに使用できます。

コマンド ID は、次のいずれかの場合に解放されなければなりません。

  • SAVE ISN LIST オプション付きの Sx コマンドを実行した結果、Adabas 一時ワークスペースに格納された ISN リストの処理をユーザーが完了したとき。これにより、Adabas は現在、このリストが占めていたスペースを再使用できます。

  • ユーザーが、エンドオブファイル条件に達する前に、ファイルの順次読み込み(L2/L5、L3/L6、L9)コマンドを終了したいとき。

  • ユーザーが、空白以外のコマンド ID を用いた一連の L1/L4、A1、N1/N2 コマンドを完了したとき。

graphics/rc_1.png

RC Command, Procedure Flow

graphics/rc_2.png

RC Command, Procedure Flow (continued)

graphics/rc_3.png

RC Command, Procedure Flow (continued)

コントロールブロック

Field フォーマット  
コールタイプ B F/U
予約(内部使用)   -/-
コマンドコード A F/U
コマンド ID B F/U
File Number B F/U (1)
Response Code B F/A (1)
コマンドオプション 1 A F/U
コマンドオプション 2 A F/U
アディション 2 A、B -/A
アディション 5 A F/U
コマンドタイム B -/A
ユーザーエリア   F/U

バッファエリア

バッファ  
フォーマットバッファ –/–
レコードバッファ –/–
サーチバッファ –/–
バリューバッファ –/–
ISN バッファ –/–
フォーマット:
A 英数字
B 2 進数
x/y Adabasコール前/後 - xとyは、値を取ることができます。
A Adabas によって設定
F ユーザーによって設定
U Adabas コール後も変更なし
- 使用しません

(1)このフィールドの意味は、Call タイプに指定された値によって異なります。詳細については、「Adabas の呼び出し」の「コントロールブロック」を参照してください。

コントロールブロック

コマンドコード

RC

コマンド ID

解放するローカルコマンド ID または区切られたフォーマットバッファ ID をこのフィールドに指定します。バイナリ 0 を指定すると、ユーザーに現在割り当てられている全コマンド ID が解放されます。

解放するローカルコマンド ID は、このフィールドに指定します。バイナリ 0 を指定すると、ユーザーに現在割り当てられている全コマンド ID が解放されます。このコマンドはグローバルコマンド ID には適用されません。

Response Code

このフィールドには、コマンドに対するレスポンスコードが返されます。レスポンスコード 0 は、このコマンドが正しく実行されたことを示します。

コマンドオプション 1/2

この 2 つのフィールドは、解放するコマンド ID が、内部フォーマットバッファプール、ISN リストテーブル、またはシーケンシャルコマンドテーブルのいずれのタイプかを示すために使用します。この各テーブルについては、「プログラミングの考慮事項」の「コマンド ID の使用」を参照してください。

この 2 つのフィールドのどちらかが F のときは、コマンド ID が内部フォーマットバッファプールにある場合は、解放することを示します。

この 2 つのフィールドのどちらかが S のときは、コマンド ID がシーケンシャルコマンドテーブルにある場合は、解放することを示します。

この 2 つのフィールドのどちらかが I のときは、コマンド ID が ISN リストテーブルにある場合は、解放することを示します。

2 つのフィールドともに空白またはバイナリ 0 の場合は、上記テーブルに存在するコマンド ID を全部解放します。

これらのフィールドのいずれかに "L" が含まれるときは、グローバルフォーマットバッファ ID を解放することを示しています。フォーマットバッファ ID はアディション 5 フィールドに格納されます。

アディション 2

このフィールドには、一部のレスポンスコードについて詳細情報が返されます。詳細については、『Adabas メッセージおよびコードマニュアル』を参照してください。

アディション 5

このフィールドは、コマンドオプション 1/2 フィールドに L が含まれている場合に、解放されるグローバルフォーマットバッファ ID を提供するものに使用します。

例 1:

コマンド ID X003 を解放します。

コントロールブロック

Command Code          RC
Command ID            X003 (command ID X003 to be released)
Command Option 1/2    bb (all CID types to be released)

例 2:

現在ユーザーに割り当てられている全コマンド ID を解放します。

コントロールブロック

Command Code          RC
Command ID            0x00000000       (binary zeros  indicate that
                      (or ^X00000000)   all command IDs are to be released)
Command ID            ^X00000000 ( binary zeros  indicate that
                                    all command IDs are to be released)
Command Option 1/2    bb (all CID types to be released)

例 3:

シーケンシャルコマンドテーブルまたは内部フォーマットバッファプールにあるユーザーに割り当てられている全コマンド ID を解放します。

コントロールブロック

Command Code          RC
Command ID            0x00000000       (binary zeros  indicate that
                      (or ^X00000000)   all command IDs are to be released)

Command ID            ^X00000000  (binary zeros  indicate that
                                    all command IDs are to be released)
Command Option 1      F (F indicates that command IDs contained
                         in the internal format buffer pool are to
                         be released)
Command Option 2      S (S indicates that command IDs contained
                         in the table of sequential  commands  are
                         to be released)