SYSCP ユーティリティを使用すると、現在の Natural for Windows 環境で使用可能なコードページに関する情報を表示できます。
これにより、Natural でコードページが定義 されていない場合や、ソースオブジェクトが不正なコードページまたは Unicode フォーマットに変換されている場合に発生する問題を回避できます。
Natural での Unicode、コードページおよび Unicode 固有の項目のサポートの詳細については、SYSEXV アプリケーションの説明とプレゼンテーション、および次の「関連トピック」を参照してください。
このドキュメントは、次の内容で構成されています。
『Unicode およびコードページのサポート』:Natural ドキュメント
Unicode:Unicode Consortium(Web サイト http://www.unicode.org/)
ICU:IBM ICU Documentation(Web サイト http://www-306.ibm.com/software/globalization/icu/documents.jsp)
IBM Converter Explorer のドキュメント(Web サイト http://demo.icu-project.org/icu-bin/convexp)
SYSCP ユーティリティの呼び出しおよび終了方法については、次のセクションで説明します。
SYSCP ユーティリティを呼び出すには
次のシステムコマンドを入力します。
SYSCP
次のような[SYSCP Utility - All Code Pages]ウィンドウが表示されます。
このウィンドウは、
機能によって開きます。この機能は、SYSCP ユーティリティを呼び出すとデフォルトで実行されます。SYSCP ユーティリティのすべての機能は
メニューにあります。 これらの機能については、以降で説明します。SYSCP ユーティリティに関するオンラインヘルプ情報を参照するには、
メニューを使用します。SYSCP を終了するには
ウィンドウを閉じる Windows の標準機能を選択します。
または:
メニューの を選択します。
この機能を使用すると、[SYSCP Utility - All Code Pages]ウィンドウを開くことができます。このウィンドウには、現在の Natural Windows 環境で使用できるすべてのコードページのリストが表示されます。 このリストには、コードページ名が昇順で表示されます。
次のセクションでは、このウィンドウに表示される列およびリストされている各コードページに対して提供されているオプションについて説明します。
次のセクションでは、コードページのリストに表示される列について説明します。
この列には、コードページの IANA 名がリストされます。
IANA(Internet Assigned Numbers Authority)名は、明確な標準コードページ名です。 Natural では、Unicode との相互変換のために、IANA 名をデフォルトコードページ名として使用します(『パラメータリファレンス』ドキュメントに記載されている CP
プロファイルパラメータを参照)。 IANA 名は、*CODEPAGE
システム変数によって返されます(『システム変数』ドキュメントを参照)。
IANA 名が指定されていない場合は、内部 ICU 名がリストされます。 内部 ICU 名がリストされていることは、すべての ICU 名の接頭辞として使用される ICU Name:
によって示されます。
この列には、コードページの属性を表す 3 文字のコードが表示されます。詳細については、コンテキストメニューの「[Show Attributes]オプション」を参照してください。
この列には、コードポイントに割り当てられているコード単位(最大および最小バイト数)が表示されます。
選択したコードページに対してコンテキストメニューを使用すると、そのコードページの詳細情報を表示したり、文字のコードポイント割り当てをテストしたりすることができます。
コンテキストメニューを表示するには
コードページリストから必要なコードページを選択します。
右クリックします。
または:
Shift キーを押したまま F10 キーを押します。
コンテキストメニューが表示されます。
次のセクションでは、コンテキストメニューで表示されるオプションについて説明します。
このオプションを使用すると、選択したコードページの属性を表示できます。 属性は、コードページでサポートされている文字セットおよび言語です。 次のテーブルに、属性および各属性を表すコードを示します。
コード | 属性 |
---|---|
A |
ASCII 文字セット |
E |
EBCDIC 文字セット |
D |
日本語や中国語などの言語のダブルバイト文字セットまたはマルチバイト文字セット |
S |
シングルバイト文字セット |
R |
右から左に記述 |
L |
アラビア語やヘブライ語など、双方向に記述する言語の左から右への記述 |
このオプションを使用すると、選択したコードページに指定できるすべての名前を表示できます。
IANA name
指定されていない場合、このフィールドは空です。
ICU name
Alias names
コードページに使用される 1 つ以上の代替名。
選択したコードページから現在のコードページへのコードポイント変換、つまり英数文字列または 16 進値から Unicode コードへのコードポイント変換(および逆方向の変換)をテストできます。
次の例に示すコードページ(ここでは windows-1250
)の[Test Conversion]ダイアログボックスには、次の情報が含まれています。
コードページ名
コードポイントに割り当てられているバイト単位(最大および最小バイト数)
英数文字列およびそれと等価の 16 進値
対応する Unicode コードポイント
文字またはコードポイントを変換するには
[Alphanumeric]ボックスにリテラルの文字列を入力します。
または:
1 つ以上の[Hexadecimal]ボックスに 16 進値を入力します。
または:
1 つ以上の[Unicode]ボックスに Unicode コードポイントを入力します。
値が入力されていないボックスは非アクティブになります。
Enter キーを押します。
を選択するか、またはボックスに入力された値が、同等のコードポイントまたはリテラルの文字列に変換されます。
[OK]を選択して、[Test Conversion]ダイアログボックスを閉じます。
この機能を使用すると、Unicode 文字または Unicode コードポイントの Unicode プロパティが表示されます。次の例では、文字 A
で示されています。
また、
機能を使用して、文字に割り当てられているコードポイントを表示することもできます。コードポイント割り当ておよび Unicode プロパティを表示するには
[Unicode character]ボックスに、コードポイントとプロパティを確認する文字を入力します。
または:
[Unicode code point]ボックスに、文字とプロパティを確認するコードポイントを入力します。
Enter キーを押します。
を選択するか、またはボックスに入力された値が、ウィンドウに Unicode プロパティが表示されている同等の文字またはコードポイントに変換されます。
太字で表示されている Unicode プロパティは、上の例の[Alphabetic]に表示されているような文字に適用されます。
ウィンドウに表示される Unicode 文字のプロパティの詳細については、Web サイト http://www.unicode.org/Public/4.1.0/ucd/UCD.html にある Unicode Consortium のドキュメント『Unicode Character Database』を参照してください。
この機能を使用すると、ICU および Unicode の現在のバージョン情報が表示されます。