Natural Security バージョン 6.3.1 で追加された拡張機能は次のとおりです。
バージョン 6.3.1 では、既存の FSEC システムファイルを引き続き使用できます。 Natural Security のデータを以前のバージョンから現在のバージョンに移行する必要はありません。
Natural Security で機能のセキュリティを使用する(具体的にはコマンドプロセッサ NSCCMD01
を使用してライブラリ SYSSEC
内の機能を禁止する)と、"WYSIWYG" 上の影響が生じます。例えば、NSCCMD01
の機能を禁止した場合は、対応するメニュー項目が Natural Security メニューに表示されなくなります。 つまり、SYSSEC
には使用を許可した機能しか表示されません。
管理者サービス機能を直接起動する際に、次の新しいダイレクトコマンド(および NSCCMD01
のキーワード)を使用できるようになりました。
コマンド | 起動される機能 |
---|---|
ADMIN_D |
ライブラリおよびユーザープリセット値 |
ADMIN_I |
アプリケーションプログラミングインターフェイス |
ADMIN_N |
メンテナンスログレコード |
ADMIN_S |
システムライブラリ定義 |
ADMIN_U |
ユーザーデフォルトプロファイル |
ADMIN_X |
ユーティリティデフォルト/テンプレート |
ADMIN_Y |
ライブラリデフォルトプロファイル |
ADMIN_1 |
環境プロファイル |
Natural Security の以前のバージョンでは、標準オプションの[Concurrent Modifications Without Notification]はメールボックスプロファイルのみに適用されました。 このバージョン以降では、ユーザープロファイル、ライブラリプロファイル、および特殊なリンクプロファイルにも適用されます。
このため、ユーザープロファイル、ライブラリプロファイル、または特殊なリンクプロファイルを変更した後の Natural Security の動作が異なることがあります。
この Natural バージョンでは、新しいシステムライブラリ(名前が "SYS" で始まるライブラリ)がいくつか追加されています。 これらのライブラリは管理者サービス機能 System-Library Definitions で生成されるライブラリリストに含まれており、これらのライブラリ用のセキュリティプロファイルを自動生成するために使用できます。
新しい Natural オブジェクトタイプ "アダプタ" の使用は、Natural Security でも制御できます。制御するには、ライブラリプロファイルの Editing Restrictions セクションでオブジェクトタイプ "アダプタ" の編集を許可/禁止します。
Natural Security での Natural ユーティリティ SYSOBJH
(Natural オブジェクトハンドラ)の初期化が改善されて、このユーティリティが使いやすくなりました。以前のバージョンでは、選択した機能/オプションが使用可能かどうかは、実際に実行しようとするまでわかりませんでした。 このバージョンでは、使用不可の機能/オプションを選択しようとすると、そのプロセスの早い段階で選択できなくなります。
新しいアプリケーションプログラミングインターフェイス NSCXLO
を使用すると、標準オプションの[Logging of Maintenance Functions]が有効の場合に Natural Security によって生成されるメンテナンスログレコードを読むことができます。
Natural Security の以前のバージョンでは、アプリケーションプログラミングインターフェイス NSCXRIER
を起動できるのはライブラリ SYSSEC
内からのみでした。 このバージョンでは、SYSSEC
外部からも起動できます。